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W杯で躍進のノルウェー!『珍背番号』の元同僚を吉田麻也が解説 「おもしろい選手…サステナブルな服を着たり、こだわりが強い」

  • 2026.7.11

ワールドカップ準決勝進出をかけてイングランドと激突するノルウェー。

28年ぶりの本大会出場ながら、躍進を見せている。

そのノルウェー代表で珍しい背番号を背負っているのが、モアテン・トルスビーだ。

彼は188センチの大型MFで、ハードワーカーながら攻撃にも絡める選手。

彼はMFながら、背番号2をつけている。2番はDFが背負うことが多く、MFがつけるのは稀。

そうしたなか、イタリアのサンプドリアでトルスビーとともにプレーした経験を持つ元日本代表キャプテンの吉田麻也は、DAZNでこんな話をしていた。

「彼はおもしろい人というか、選手で。

ユニフォームが2番なんですよ、その意図はマイナス2℃を目指していて。

地球温暖化とか環境問題にすごい熱心なんですよ。

車も電気自動車だし、服もサステナブルな服を着ていたりしていて。すごいこだわりが強くて…。

中盤の選手で、足元はそんなにあるわけじゃないんですけど、結構ヘディングが強くて、すらすらすらっと中に入っていって、相手が掴んでいない2列目から入っていってヘディングとかが結構得意」

トルスビーが代表と当時所属していたサンプで背番号2をつけ始めたのは2021年。

ノルウェーの公共放送『NRK』は、その理由は「パリ協定」にあるとしている。

パリ協定で掲げられた長期目標のひとつは、「世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保ち、1.5℃に抑える努力をする」というもの(経済産業省資源エネルギー庁)。

当時、トルスビー本人は、背番号2を希望した理由をこう説明していた。

「実際には、目標は『できれば1.5℃未満に抑える』というものに修正されているが、それをユニフォームに表示するのは難しかった。

これだけで何かが変わるわけではないと分かっているけれど、この問題への関心を高めることが狙い。

(当時所属していたサンプでは)みんなを集めて、なぜそうしたいのかを説明した。もちろん少し笑いも起きたけれど、その後にチーム全員から大きな拍手をもらったよ。

(それまで2番をつけていた)選手に説明する必要があった。MFが『2番をくれ』と言うのは普通じゃないからね。でも、理由を説明したら、彼も快く応じてくれた。

これからは、2番が環境保護を象徴する新しい番号になるかもしれないね(笑)」

彼は気候変動問題においてサッカー界も大きな責任を負っていると考えており、だからこそ自身の発信力を活かして、この問題への関心を高めたいと願っているそう。

実際は、背番号を1.5にしたかったようだが、それは無理だったために2番にしたようだ。

サンプと契約した際も飛行機を使わず、車で2,000キロ以上も移動したというが、「本当は電車かバスで行くつもりだったけれど、荷物がすごく多くてね…」とそれでも悔やんでいたとか。

ノルウェーサッカー協会のディレクターも「彼自身が欲しがった。所属クラブでもこの番号をつけているし、代表チームでもつけられないかと、とても謙虚に打診してきた。我々も彼を支援したいし、選手がこうした主体的な行動を起こすのは素晴らしいこと」とトルスビーが背番号を2に変更するのを後押ししたという。

筆者:井上大輔(編集部)
画像提供:Getty Images

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