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全裸で倒れた父。看取り経験ある一人娘の完璧な準備→ICUでは「生活用品は無意味」の現実【漫画家に聞く】

  • 2026.7.10
「父が全裸で倒れてた。」カバー 作=キクチ
「父が全裸で倒れてた。」カバー 作=キクチ

右耳難聴や子宮内膜症など、自身の体験をわかりやすくコミカルな漫画で描いてきたキクチさん(kkc_ayn)。なかでも、母親の自宅介護と看取りがテーマのコミックエッセイ「20代、親を看取る。」は、自宅介護の現実や、“親との死別”と向き合うなかで複雑に揺れ動く感情が描かれ、同世代などから大きな反響を集め、2023年に書籍化された。

第1話1-1 作=キクチ
第1話1-1 作=キクチ
第1話1-2 作=キクチ
第1話1-2 作=キクチ
第1話2-1 作=キクチ
第1話2-1 作=キクチ

※本作は著者の闘病体験を描いたコミックエッセイです。紹介している病状や治療の経過には個人差があり、医学的な見解を代弁するものではありません。気がかりな症状がある場合は、必ず専門の医療機関にご相談ください。

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母の看取りから2年、今度は父が病に倒れる

コミックエッセイ「父が全裸で倒れてた。」は、母を看取ってから約2年後、今度は父が病に倒れてしまう物語だ。母の介護・看取りを経たことで落ち着いて対応できることは増えたものの、一人っ子として頼れる家族がいないなかで、さまざまな決断を迫られることになるキクチさん。いつかは誰もが直面する“親の老いと死”をリアルに描き出す。

今回は、父の緊急搬送による精神的負担や寝不足でネガティブ思考に陥る様子と、父の入院準備についてのエピソードだ。

夫の支えと、過去の経験が活きる入院準備

父が倒れて緊急搬送という怒濤の1夜を過ごし、寝不足のまま朝を迎えたキクチさん。いつもと変わらない夫を前に張りつめていた糸がゆるむ。「夫は実家の掃除までしてくれて、翌日も朝から仕事で、私と同じくらい寝不足なのにずっと私を励ましてくれました。一人でいるとどこまでも自分を責めてしまえたので、ありがたかったです」と当時を振り返る。夫の励ましを受け、家を出たときの真冬の早朝の空気はシャキっと冷たく、「よし、がんばろう」と思わせてくれたという。

「前開きの服がいい」など、入院に必要なものを手際よく準備する背景には、母を看取った経験があった。「入院のための準備をテキパキこなす自分に対して『なんて素晴らしい娘』と自画自賛していました(笑)。地味に見落としがちな『少量の現金』や『かかとのある靴』を用意するあたりがナイスだと思います。なのにまさか無駄骨になるとは思いもしませんでした!」と語る。

医師から厳しい状況だと伝えられていた父と、いよいよ面会を果たす。つらい状況も淡々と、時にクスリと笑える場面を挟みながら描く本作の今後の展開から目が離せない。

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