1. トップ
  2. ファッション
  3. 「右ワキだけ」脱毛希望のお客様。施術中「以前」打ち明けられた『理由』に「恥ずかしくなった」ワケ

「右ワキだけ」脱毛希望のお客様。施術中「以前」打ち明けられた『理由』に「恥ずかしくなった」ワケ

  • 2026.7.10

私が働く脱毛サロンでのエピソードです。脱毛希望部位は人それぞれで、人気のVIOや腕、脚はもちろんのこと、「眉下だけ」や「鼻下だけ」などオーダーは多岐に渡ります。ある日ご来店されたお客様は「右ワキだけ」の脱毛を希望されたのです。その理由とは……

「右ワキだけ」

私は脱毛サロンで働いています。ある日ご来店された新規のお客様Aのカルテには「右ワキ」にだけ丸がありました。

記入漏れかな? と思い「両ワキでよろしいですか」と尋ねると「右だけお願いします」との返答。さらに「片ワキの脱毛料金は両ワキの半額で合ってますか?」と質問されました。

推しトークから本音へ

初めてのケースだったため店長に料金を確認。店長からの返信を待つ間に先にフェイシャルメニューを施術することにしました。Aさんが持っていた限定キーホルダーで自分と同じ推しがいることが分かり、会話が弾みます。

「ライブってめちゃ汗かきますよねー! 特にワキ汗がすごくて!」というライブの話から自然にワキの話題へ。「差し支えなければ左ワキのお話を伺っても?」と尋ねると、Aさんは片方だけ希望した理由を打ち明けてくれました。

トラウマと提案

Aさんの左ワキには大きなホクロがあり、以前別サロンで施術者たちに大爆笑されたあげく「ホクロがある場所は脱毛できない」と断られた経験があるそうです。それがトラウマとなり、今日も左ワキを見せることに強い抵抗があったとのこと。

施術者としてその話を聞き、胸が痛むと同時に、そのモラルの低さに恥ずかしささえ覚えました。そこで私は「機械脱毛は難しいですが、当店にはワックス脱毛があり、ホクロがあっても問題なく施術できます」と提案してみることにしました。

踏み出す勇気

「知らなかった!」と喜ぶAさん。しかしすぐに「でも脱毛するつもりじゃなかったので自己処理してなくて……」と表情が曇ります。私がワックス脱毛には剃毛する必要がないことを伝えると、Aさんは再び笑顔を取り戻し、両ワキのワックス脱毛と右ワキの機械脱毛を無事に終えました。

今では定期的にサロンに通ってくださるAさん。「もう両腕をあげても恥ずかしくない」と語る笑顔はとても輝いています。たかがワキ。されどワキ。大げさかもしれませんが一人の女性を笑顔にできたことを誇りに思うのです。

脱毛サロンだけでなく、痩身エステなどでもお客様の身体を笑う施術者がいるのは悲しい現実です。勇気を出して「綺麗になりたい」と訪れるお客様の気持ちを踏みにじることは絶対にあってはならない。施術者の一言が心を救うこともあれば、深く傷つけることもあるのだと改めて強く感じました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。

元記事で読む
の記事をもっとみる