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「ライブが一番」有名落語家が子どもたちに無料で届ける手作り寄席の粋な取り組み

  • 2026.7.9

人気落語家の立川談笑さん(60)が、落語を聴く機会が少ない地方へ自ら出向き、無料で落語会を開く取り組みを始めました。

最初の地となった北海道愛別町の小学校では、手作りの寄席を用意。
現代風にアレンジされたユーモアあふれる古典落語に、初めて落語を体験した子どもたちからも笑顔と歓声が沸き起こりました。

人気落語家が手作りで寄席を

北海道北部の愛別町の小学校で、チャイムが鳴って始まったのは、授業…ではなく、落語!しかも、名門・落語立川流の人気落語家、立川談笑さんの高座です。

「ご主人シートベルトなさってませんよね。してましたよ。おれ今までこれシートベルトとしてたよな!いいえ、おまわりさん、うそです!危ないんです。気をつけてください。捕まえてください!」

落語の魅力を子どもたちに…おあとがよろしい、粋な取り組みを深掘りします。

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「落語ってどんなものかというのと、分からない言葉が出てきても、何となくで大丈夫ですよって作って、プリントアウトして持ってきました」

愛別町のゲストハウスで支度をするのは、立川談笑さんです。

落語界の巨匠、立川談志を師匠に持ち、志の輔、談春、志らくとともに「立川流四天王」のひとり。
テレビのリポーターに、作家と、マルチな活躍を見せる人気落語家です。

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多忙を極める中、談笑さんは先週、弟子の笑えもんさんと北海道を訪れ、小学校に自分たちで寄席を作りました。

「布屋さん行ってメーターで買ってきましたよ。メーター750円くらいだったかな」

一緒の空気を楽しむのが一番

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この日の高座は、小学5年生の国語の時間です。
談笑さんは、学校からの依頼ではなく、自ら出向いて落語会を開いています。

「インターネットでも落語はおもしろいけれども、その場で一緒の空気を楽しむのが落語の本来の姿。落語はライブが一番」

とはいえ、地方で生の落語を聞ける機会は少なく、子どもや高齢者が落語に親しむ機会は減っています。

「このままでは日本の文化が途絶えてしまう」

危機に瀕した大衆演芸を盛り上げようと、談笑さんは、この春から落語を無料で出前する取り組みを始めました。初めての出前は、北海道です。

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「笑えもんっていう名前ですからね、皆さんね着物の色見て(ドラえもんだ)そう早かった」

二ツ目の笑えもんさんが前座で解説し、楽しく会場を温めます。
そして立川談笑さんの登場。

「トランプ大統領!いまの会見ご覧になりましたか?うるさいなぁ、お前たちは。これから中国が月面着陸有人ロケットを送り込むと発表していますが!そんなことよりな、宇宙開発には俺にはひとつアイディアがあってな、太陽着陸計画だ!太陽の表面温度は6000℃から8000℃と言われております。バカか、お前たち、頭を使えよ。太陽の着陸は夜やるんだよ」

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世界情勢を織り交ぜて、ちょっとブラック。
けれども、小学生でもよく分かる、ユーモアのある噺でつかみます。

お次は『粗忽の釘』。

「きょうは引っ越しだから私が荷物まとめているのよ!これ、タンスだから一番大きいんだよ、家で!これ持っていかないでどうするのさ!いくぞ!せーの、よいしょ!忘れ物ほんとにしてないかい?前の長屋におじいさん、忘れてきちゃった」

古典落語も現代風にアレンジして、笑いを取りました。
小学生も夢中です。

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「あんまり落語を知らなかったけど、きょう聞いてみて、すごくおもしろくて好きになりました」
「聞いた瞬間にあのしゃべり方で一気に引きつけられた。そういうところがすごいなって思いました」

笑いがつなぐ絆

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談笑さんらはこのあと、高齢者施設や富良野の小学校でも落語会を開きました。
落語の魅力と笑いを届けられたことに手応えを感じています。

「落語は音響もいらないし、照明もいらないし、ひょっとしたら着物もいらない。落語家が噺をして、みんながそれを楽しんで、こういう手段があってもいいんじゃないのかなってね」

実は談笑さん、東日本大震災の1か月後に岩手県の避難所にリポーターで取材に入ったときに、即席で高座を作って、落語を披露したんです。

そのとき、住民が駆け寄ってきて「1か月ぶりに笑えた。ありがとう」と涙を流したのを見て、生の落語の力を知り、取り組みを続けようと思ったそうです。

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談笑さんは今回、愛別町での高座の翌日に、旭川市で地元の商店街が主催する有料の「落語会」に出演しました。つまり、「営業」が決まっていたのです。

そこで得たギャラや入場料収入を使って、そこから各地へ赴く旅費を捻出して、落語を知らない子どもたちや、寄席に行けない高齢者のもとに出向いたということです。

談笑さんは、今回の北海道の旅で子どもたちや地元の住民と絆ができたようで、また秋に北海道を訪れて、笑いを届けたいと意気込んでいました。

おあとがよろしいようで。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2026年6月4日)の情報に基づきます。

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