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旅好きフーディーの今行きたい日本のローカル【トラベルジャーナリスト寺田直子さん×石川編】

  • 2026.7.9
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約100カ国を巡り、日本は全都道府県を制覇したというトラベルジャーナリストの寺田直子さん。旅トレンドを日々追い続ける寺田さんが魅了されている石川県のグルメスポットとは?

旅好きフーディーの今行きたい日本のローカル【エディター高山裕美子さん×長野&大阪・堺編】

Getty Images

東京から北陸新幹線「かがやき」で、わずか2時間半。フードコンシャスな大人を引きつけてやまないデスティネーション。

「金沢を筆頭にもはや説明のいらない美食県ですが、予約困難な有名店に追随する若手料理人や、まだあまり知られていないポテンシャルを秘めた店の層の厚さこれからブレイクするであろう店の開拓が楽しすぎて、通う頻度が加速中です」(寺田さん)。

金沢の路地裏に佇むカウンター割烹から、白山の清流が育む米と発酵のルーツ、そして震災の痛みを力強い創造力へと変え、風土の美を器と料理に紡ぐ能登・輪島の店までご紹介。

(C)Mitsue Nagase

【輪島】食堂 海辺の杣径(そまみち)

来年の宿再開も待たれる、能登・輪島の海辺の食堂

「輪島塗の塗師・赤木明登さんがオーナーを務めるお店。震災で被災し、2024年9月から建築家の中村好文さんがリノベーションを行った美しい海辺の古民家を舞台に食堂として営業しています。腕を振るうのは『里山十帖』元料理長の北崎 裕さん。季節と地味あふれる料理を赤木さんの輪島塗の器にのせて提供されています。周囲の復興の状況もしっかり見据えて地元に貢献するためにも訪れてもらいたい名店です」

料理長の北崎さんは「テーブルについてからの時間が、静かに海を眺めるような、遠くに聞こえる波音に耳を傾けるような時間と地続きになれば」という気持ちで日々厨房に立っているそう。

来年は食堂近くでオーベルジュを再開する計画だ。設計は今回も中村好文さん。2室の客室とレストラン、ショップ、ブックカフェなどを併設する予定。能登の今が感じられる一軒となりそうだ。

食堂 海辺の杣径
住所/石川県輪島市門前町鹿磯1-17
電話番号/090-4605-3737
営業時間/ランチ火〜土曜12:00〜L.O.14:30(ただし火~木曜は予約のみ) ディナー火~土曜(完全予約制)
定休日/日、月曜
インスタグラム/@_somamichi/
※営業日など最新情報はInstagramにて随時更新。電話は営業時間のみ対応。
※予約は携帯ショートメッセージ、またはメール(somamichi3737@gmail.com)、インスタグラムのDMにて可。

(C)Koujitsu

【金沢】日本料理 光日(こうじつ)

『ゴ・エ・ミヨ』も注目する気鋭のカウンター割烹

石川県白山市出身の店主、出島 光さんが手掛けるカウンター5席の日本料理の新店。出島さんは、大阪の二つ星「一汁二菜うえの」の料理長に25歳の若さで就任し、金沢の「蛤坂まえかわ」を経て独立した人物で、開業1年足らずで『ゴ・エ・ミヨ 2026』に3トックで掲載されたことでも話題に。

「最近、予約が取れて伺いました。金沢市内・寺町の住宅街にひっそりとあるお店です。出島さんによる誠実さが伝わる季節の料理が秀逸で、お値段も金沢としては破格。季節ごとに通いたいお気に入りのお店にランクインです」

店名は禅語の「日日是好日」から。「日々の中で少し特別で、心が明るくなる時間を過ごしてほしい」という願いが込められている。料理の根底にあるのは、出島さんの故郷、白山市の豊かな風土だ。土鍋でふっくらと炊き上げる白山市河内町産のコシヒカリや、昔から馴染みがあるという「大屋醤油」のしょうゆと味噌など、地元の食材や発酵調味料を使いこなす。

日本料理 光日
住所/石川県金沢市寺町1-11-15
電話番号/076-220-7076
営業時間/18:00~20:30
定休日/日、月曜、不定休あり
インスタグラム/@koujitsu_kanazawa/
おまかせコース¥15,000のみ(11月、12月は蟹が入るため¥18,000~)

(C)Re Noto Crew

【能登町】:Re Noto CREW(リ・ノト・クルー)

「ふらっと」のDNAを受け継ぐイタリアンの新店

2025年10月にオープンした「:Re Noto CREW」は、寺田さんが「ぜひ近隣の民宿に泊まってゆっくりワインと共に味わいたい」と願うイタリアン。

「能登の有名な発酵食の宿『ふらっと』のご夫婦の息子さんのお店です。目の前は海という絶景ロケーションで、能登の伝統的な発酵調味料を使ったイタリアンが楽しめます」

店主の船下さんの祖父(すなわち「ふらっと」の女将の船下さんの父)はいしり(魚醤)の匠として活躍した方で、「リ・ノト・クルー」で使ういしりも代々伝わる自家製のレシピを採用している。5年熟成させたもので、深いうま味が特徴的だ。「いしりは調味料として主張しすぎずバランスのとれた味わいに仕上がるよう、隠し味として使う事が多いです」と船下さん。

使用する素材は能登牛や能登豚といった畜産物も多い。「能登というと海鮮のイメージが強いですが、牛や豚もクオリティが高いんです。できるだけ手頃な価格にして、近隣の方にも来ていただけるようにしています」(船下さん)。

ランチはコースとパスタのセット、ディナーはアラカルトとコースを用意。ワインはフランスとイタリアを中心に、料理との調和を大切にしたラインナップを取りそろえている。

:Re Noto CREW
住所/石川県鳳珠郡能登町波並20-95-2
電話番号/080-6079-2512
営業時間/ランチ11:30~L.O.14:30 ディナー16:30~L.O.19:30
定休日/火、水曜
インスタグラム/@re_noto_crew

Malga Labo

【野々市】マルガーラボ

ジェラートの世界チャンピオンが手掛ける最先端のラボ

金沢駅から車で20分ほどの距離にある野々市市にある「マルガーラボ」は、2017年にイタリアで開催された世界最大級のジェラートフェスティバルで世界チャンピオンになったジェラートマエストロ、柴野大造さんのお店。ジェラートを購入できるだけでなく、ミルクがやがてジェラートやチーズ、イタリア菓子になるまでを視覚体験できるミュージアムラボだ。

「工房を併設したスタイリッシュな店内には季節のフレーバーがずらりと並びます。日本人ならではの五感で味わう絶妙なフレーバーは一度食べれば虜に」

2026年1月に世界的なジェラートのコンテストで2位に輝いた「ピスタチオソルベ」や「パインリンゴセロリのソルベ」「3種のナッツとリコッタ」などの王道はもちろん、「能登プレミアムミルク」や珠洲の塩を使用した「能登の塩キャラメル」といったローカル食材を使ったフレーバーまで目移り必至。お取り寄せも可能。

マルガーラボ野々市
住所/石川県野々市市本町6-13-370
電話番号/076-246-5580
営業時間/11:00~17:00
定休日/年末年始

寺田直子さん
トラベルジャーナリスト。サスティナブル、レスポンシブル・ツーリズムを軸に旅トレンドを発信中。伊豆大島を拠点に執筆&古民家カフェ「Hav Cafe」を運営。近著に『東京、なのに島ぐらし』(東海教育研究所)。

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