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「子どもができて、私は私でいいと思えた」俳優【小野ゆり子】が語る子育てと仕事、ファッション

  • 2026.7.8

「私が思うその人の魅力を、クリエイター同士の自由な化学反応で、ファッション誌だからできる表現で見せたい」と語るスタイリスト長澤実香さんの隔月連載。今月はカリフォルニア特集号にちなみリーバイス®。デニムを軸にした群像劇のようなファッションストーリーをお届け。異なるキャラを詩情たっぷりに演じ分けてくれたのは俳優の小野ゆり子さんです。
 
写真 堀越照雄

ヴィンテージショップに並んでいそうな小花柄のドレス。「このヴィンテージライクな柄とか質感を出せるのが、リーバイス®ならではの技術力だと思います」と長澤さん。自宅のプールサイドでくつろぐ姿の足元は、スニーカーでヌケ感を。ドレス¥12,100(リーバイス®/リーバイ・ストラウス ジャパン)、スニーカー¥7,150(ヴァンズ/ヴァンズ ジャパン カスタマーサポート)

"小野ゆり子"ってどんな人?

―今回の撮影はカリフォルニアがテーマでしたが、小野さんは行かれたことありますか?
いえ、実はまだなくて。でもいつか行ってみたい!
 
―旅行はお好きですか?
昔はインドア派だったのですが、子どもができて旅行が好きになりました。自然のある場所に行くことが多いですね。
 
―お子さんがお2人いらっしゃるんですよね? ママになっていかがですか?
子どもが生まれて、自分が丸ごと変わった気がします。20代の頃は「自分じゃない自分」を求めて頑張っていた気がするんです。自分の真面目過ぎるところがコンプレックスで、他人と比べて……。でも、子どもができて、ピュアで輝いている彼らを見ているうちに、私は私でいいじゃないと思えるようになってきたんです。隣の芝は青くて綺麗だけれど、ウチにも綺麗な芝があって、みんなそれぞれいいよねーって思わせてくれる宝物をいただいたんだと思います。
 

―素敵ですね。お仕事へのスタンスも変わってきましたか?
無理をしなくなりましたね。あとはメリハリがしっかりしたかな。毎日何時に何をしてっていうのを逆算して考えるようになりました。
 
―子育てしながら俳優業もされていくのは大変ですよね?
大変という感覚は全然なくて。むしろ子どもたちが与えてくれたものが俳優という仕事にもいい影響をもたらしてくれている気がします。
 
―俳優の面白さって何だと思いますか?
自分の人生じゃ感じられなかった感情を知ることができることかな。私、プライベートでは周りのことを考えて感情をセーブするタイプなんですね。でも、俳優ってパッと出てきた感情を純度高く出すことが求められますよね? 例えば、号泣したり、怒りをぶつけたり……。そういう絶対に自分じゃ外に出さなかった感情を、実はからだが覚えているみたいで。一旦は引き出しに入れておいたけど、いざ役に入り込むと「あ、この気持ち、知ってる」って、自分でも意外な想いがグッと湧き上がってくる。その感情を解放する感じが、すごく気持ちよくて。それができるのが俳優ならではだし、醍醐味だと思います。
 
―でも、うまくできなくて落ち込むこともある?
う〜ん、私、結構図太いんですよ。監督からけちょんけちょんに言われても「やってみるしかないじゃない」って前を見るタイプです。

ユニセックスなTシャツ+デニムに合わせたのは、ロサンゼルス発のラグジュアリーブランド、クロムハーツのシルバージュエリー。「カリフォルニアっぽいニュートラル感を出したくて、畑仕事をする男性がデニムにサスペンダーを合わせる感じをヒントにコーディネートしました」と長澤さん。Tシャツ¥4,950、デニム¥16,500(共にリーバイス®/リーバイ・ストラウス ジャパン)、ネックチェーン¥166,100、スターモチーフペンダント¥199,100、メダルモチーフチャーム※ボールチェーン付き¥126,500、ハートモチーフペンダント¥199,100、ドッグタグチャーム※ボールチェーン付き¥126,500、右手薬指のリング¥104,
500、左手小指のリング¥129,800(全てクロムハーツ/クロムハーツ トーキョー)、時計¥11,000(カシオ クラシック/カシオ計算機 お客様相談室)、バングル¥78,000(CHI-CHI'S)、サスペンダーはスタイリスト私物

―ルーティンにしていることはありますか?
朝、お白湯を飲むことですね。硬水だとからだに綺麗に染み込む気がして、毎日常温で1.5Lほど飲むように心がけています。
 
―今ハマっている食べ物は?
友人からいただいたエゴマオイル。韓国でしか売っていないものをお土産でいただいたのが、美味し過ぎて! ご飯にそれとお醤油を垂らすだけで最高なんです。
 
―お料理好きと伺いました。得意料理はなんですか?
豚キムチ。冷蔵庫に余っていた市販のキムチとキャベツ、豚肉を別々に炒めて作ったらすっごい美味しくできて「うま!」って(笑)。
 
―プライベートではどんなファッションがお好きですか?
ヴィンテージが好きですね。渋谷にあるHooked vintageっていうヴィンテージショップで買うことが多いです。
 
―疲れたときの癒やしアイテムは?
 
美味しいものを食べること。お酒も好きで、お料理作りながら飲むのが至福の時間。
 
―今後チャレンジしたいお仕事は?
 
声のお仕事をやってみたいです。
 
―好きな言葉を教えてください。
 
「美味しい!」かな。幼い子どもを見ていると、まだ「ありがとう」は知らないけど、「美味しい」は分かっていて喜ぶんですよね。生まれてから死ぬまで「美味しい」って一番の幸せなんじゃないかなって思います。
 

Profile_小野ゆり子(おの・ゆりこ)1989年東京生まれ、36歳。2009年に俳優デビュー。ドラマ「最高の離婚」、映画『いつか、いつも……いつまでも。』など数多の作品に出演。鮮烈な印象を残す。2012年に俳優・大森南朋氏と結婚。昨年末、ユナイテッドアローズのホリデーキャンペーンビジュアルで、夫婦&義父・麿赤兒氏の家族3人で初共演したことも話題に。公式インスタグラム@yurikoono_official

Profile_長澤実香(ながさわ・みか) 札幌生まれ。地元の広告代理店でのOL経験を経て、ファッションに携わることを目指し上京。モードをリアルなスタイリングに落とし込む達人として、コンサバ誌からモード誌まで幅広く活躍する人気スタイリストに。説得力のあるスタイリングポリシーと、切れ味のよい軽快な語り口が魅力で、トークショー、ブランドとのコラボレーション、ディレクションなどオファーは多岐にわたる。

direction & styling:MIKA NAGASAWA
hair & make-up:AYA MURAKAMI
text: MIWAKO YUZAWA

otona MUSE 2026年8月号より

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