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【星風まどか】 VOCE初登場!初出演となるミュージカル『ゴースト』にかける熱い想い【前編】

  • 2026.7.3

宝塚歌劇団で宙組、花組のトップ娘役を務め、可憐な存在感と確かな歌唱力、心の機微をすくい取る繊細な芝居で、多くの観客を魅了してきた星風まどかさん。退団後2年を過ぎた現在では、ミュージカルを中心に活躍の幅を広げ、ひとりの俳優としての深みを加えながら、作品ごとに新たな表情を見せています。

そんな星風さんが、なんとVOCEに初登場! 今回は名作映画が舞台化されたミュージカル『ゴースト』でヒロインのモリー役に挑みます。愛する人を失った深い悲しみを抱えながら、それでも前を向いて生きていく女性を、星風さんはどのように演じるのでしょうか。キラキラと眩しい笑顔を見せながら、作品や役への思い、宝塚歌劇団退団後に感じている変化、そして、その輝くような美しさを支える美容習慣まで、たっぷりお話ししてくださいました !

愛する人を亡くしても強く生きる、モリーの気持ちに寄り添いたい

宝塚歌劇団 星風まどかさん
VOCE

星風さんはVOCEに初めてのご出演です! 読者がみんな待っていたので、とてもうれしいです。ありがとうございます! 星風さんは宝塚歌劇団をご卒業されて2年が経ちますね。いろいろ変化があったかと思いますが、もう慣れてきましたか?


星風まどかさん(以下、星風さん)

“慣れる”という意味では、環境には慣れてきましたが、基本的に“緊張しやすい”という性質は多分一生続くんだろうなと思っているところです。こればかりは短所でもあり、長所でもあるところだと思うので、向き合っていかなくては!と思っています(笑)


VOCE

今回は世界中で愛されてきた名作の映画『ゴースト/ニューヨークの幻』がベースとなっているミュージカルへのご出演です。この物語に対しての星風さんが抱いている印象はどんなものでしたか?


星風さん

この作品に出演が決まってから、改めて『ゴースト』の映画を観ました。それから、最近もう一度。感動して、観るたびに泣いてしまうんですよね。


VOCE

すごく分かります。すでに何度も観てストーリーを知っているのに、涙が出てしまいます。


星風さん

どうしてだろうと考えたのですが……誰かを愛しぬいて、その相手がもう亡くなって存在していないかもしれないけれど、信じて愛し続けるそのチカラに惹かれるのかなと。モリーは亡くなったパートナーを思い、思うことでより自分が強くなり、一緒にいないことを理解したうえで、共に生きる選択をしているんですよね。


VOCE

はい。モリーの気持ちを考えると切なくなりますが、パワーももらえます。


星風さん

実際に最愛の方を亡くしていない人だとしても理解できる気持ちだと思いますし、こうありたいと思う素敵なドラマがたくさん詰まっています。そういうストーリーが一番心を打たれるところなのでしょうね。


VOCE

この作品に出演が決まったときは、どう思われましたか?


星風さん

うれしかったです! 映画も知っていましたし、ミュージカルの『ゴースト』も、浦井健治さんと宝塚の先輩の咲妃みゆさんが出られていたのを知っていたので、今回オファーをいただけたのはすごく光栄だと感じました。今回は再々演となりますが、演出家のダレン・ヤップさんも来日されるそうで、演出的にもまた新しいものが見られる可能性もあるようです。


VOCE

そうなんですね!


星風さん

演出的にどうなるかは未定ですが、今回新しくご一緒する皆さんと、今しかできない『ゴースト』が出来上がると思いますし、ライブで観る舞台の醍醐味は“生”のキャッチボールだと思うので、これからお稽古をどんどん進めていきたいです。


VOCE

サム役の浦井健治さんとオダ・メイ役の森公美子さんは初演から続投ですね。


星風さん

そうです! おふたりはもう『ゴースト』のすべてが身体に入っていらっしゃる!(笑) その役を生き抜いてこられた方々なので、必死に食らいついていきたいと思います。そして、私たち新しいメンバーが加わることでスパイスとなり、違う化学反応のバトンやパスなどをお渡しできたらいいなと思います。お客様の中には初演、再演を観られた方がたくさんいらっしゃると思いますが、今回のバージョンも観に来てくださるとうれしいですね。


「大切な人のために自分はどう生きるのか」生き方の選択が重要

宝塚歌劇団 星風まどかさん
VOCE

『モリー』というお役に関しては、現時点ではどのように解釈されていますか。


星風さん

一言で言うと、“強い女性”だと思いますが、強さにもいろいろな種類があると思っているんです。強さの種類や質は、“何を経て強くなったのか”で変わるのではないかなと感じていて。モリーは『自分がこう!と決めたことをやり抜くパワーやエネルギーのある、エンジンの大きいタイプの女性』と私は思っているのですが、じゃあ、この物語のなかで、彼女はどうしてそういうふうに生きているんだろうと考えるんです。


VOCE

役柄へ深くアプローチするんですね。


星風さん

はい。でも、私自身が演じるので、自分の中に存在しない感情は使えません。自分の中にある“何”を手繰り寄せていくのがベストかを考えたときに、私は『自分のためよりも、大切な人や大切なもののために、最大限120%のパワーを発揮する人間』だということに気が付いて。


VOCE

とても素敵だと思います!!


星風さん

たとえば、少し違うかもしれませんが、愛犬とお散歩をしていて、「今、隕石が落ちてきたら、この子を守れるのは私しかいない! どうやって守ろう」と考えること(笑)。大切なものが私にとっての“生き甲斐”だなって思うと……。モリーのように、大切な人が急にいなくなってしまったときに、自立しなくてはいけないことも理解できるのですが、「亡くなってしまったけれど、その大切な人のために自分はどう生きるのか」という、生き方の選択が重要だと思ったんです。


VOCE

単純に“自立する”とか“強く生きよう”ではなく、“どう生きるのか”ということですね。


星風さん

何を貫きたいのか、何を大切にして最後まで愛しぬくのか……。その愛のチカラはきっと大切な人がいなくなっても永遠だと思いますし、それがモリーの生きる糧になるからこそ、彼女自身も知らなかったパワーがどんどん出てきて、最終的に強くたくましく生きられるんですよね。自分の感情とモリーの感情とをしっかり照らし合わせながら、役を演じていきたいと思っています。


夢ちゃんとWキャスト! 温かいお稽古場になりそうです。

宝塚歌劇団 星風まどかさん
VOCE

すでにお稽古は始まっているんですか?


星風さん

個人の歌稽古はスタートしていますが、実際には浦井さんと竹内夢さんにお会いしただけで、他の方とはまだお会いできてないんです。


VOCE

サム役の浦井健治さんとは初共演ですよね。どんな印象なのか、お聞かせください。


星風さん

すごく気さくな方です。ほわわ~んとした温かい空気感のある方で。私が結構サバサバしているタイプというのもあるのですが、初めて歌稽古でご一緒したときに「楽しくやろうね」という感じで接してくださって、現場が温かくなりました。この作品に関して、私は初めての歌稽古だったので食らいついていくのに必死でしたが、浦井さんが「マイペースでいいよ」という雰囲気にしてくだったんです。


VOCE

素敵なエピソード! 初めてだと不安ですから、そう言ってもらえると安心できますよね。


星風さん

座長の浦井さんがそういった感じでいてくださるので、この稽古場は温かい、ふわ~んとした温もりが漂う現場になるのでは、と想像しています。Wキャストの(竹内)夢ちゃんもそんなタイプなんですけど(笑) 私は緊張しがちなので、おふたりに助けてもらっています。


VOCE

竹内さんとはWキャストですが、Wキャストで役柄を演じることの楽しさなどを教えてください。


星風さん

初めてWキャストで出演が決まったときは、どうなるのかと不安があったのですが、いざやってみると、みんなでいいものを作りたいという気持ちは一緒だと分かって。素直に勉強になりますし、実際にその役を演じるのは、今はこの世で私と夢ちゃんのふたりしかいないので、話し合えるのが大きな強みになっています。頼もしい夢ちゃんと一緒でありがたいです! ふたりで話し合って、モリー役をしっかり作っていきたいと思います。


お稽古が始まるというワクワク感でいっぱいの星風さんが、とってもキュート。くるくると変わる愛らしさたっぷりの表情に魅了されました! 後編では星風さんのプライベートやオンオフの切り替え術、そして、あの透明感に満ち溢れた肌づくりの秘密についても伺います。

【星風まどかさん・プロフィール】

星風まどか(Madoka Hoshikaze)
1996年11月11日生まれ、東京都出身。女優。2014年に宝塚歌劇団に100期生として入団。2017年11月20日付で宙組トップ娘役に就任し、2021年に専科を経て花組トップ娘役に就任。可憐な佇まいと確かな歌唱力、繊細な芝居で多くの観客を魅了する。2024年5月26日、宝塚歌劇団を退団。退団後はミュージカル『ニュージーズ』『ラブ・ネバー・ダイ』『1789 -バスティーユの恋人たち-』『マリー・キュリー』などに出演。2026年は『PRETTY WOMAN The Musical』で主人公ヴィヴィアン役を務め、ミュージカル女優として新たな魅力を発揮している。8月にはミュージカル『ゴースト』で、愛する人を突然失いながらも生きることを選んでいくヒロイン・モリー役を、12月にはミュージカル『ミー&マイガール』でジャッキー役を演じる。

<作品紹介>
ミュージカル『ゴースト』

■演出 ダレン・ヤップ
■共同演出 鈴木ひがし
■出演
浦井健治、星風まどか/竹内 夢、鈴木拡樹/太田基裕、森 公美子 ほか

・東京公演:2026年8月8日(土)~8月30日(日)日比谷シアタークリエ
・愛知公演:2026年9月4日(金)~9月6日(日)愛知県芸術劇場 大ホール
・大阪公演:2026年9月11日(金)~9月13日(日)梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
・福岡公演:2026年9月18日(金)~9月20日(日)博多座
・東京・北千住公演:2026年9月26日(土)~9月27日(日)シアター1010

撮影/大坪尚人 ヘアメイク/根津しずえ スタイリング/筒井葉子 取材・文/前田美保

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