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コシノジュンコがビジネスパーソンにアドバイス!「一番大切なのは年齢を気にしないこと」

  • 2026.7.3

先日、東京ビッグサイトにて、ビジネスイベント「Climbers X LIVE 2026(クライマーズエックスライブ)」が開催され、各界のトップランナーが登壇。デザイナーのコシノジュンコさんも登場し、“乗り越える”をテーマにトークを展開した。

 画像提供:Sansan株式会社
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同イベントは、各界のトップランナーが自身の挑戦や、壁を越えてきた経験を語るビジネスイベント。不確実性が高まる時代において、ビジネスパーソンが前に進むためのヒントや勇気を届ける場として開催されており、これまで累計25万人以上が参加している。

今回の「Climbers X LIVE 2026」に登壇したデザイナーのコシノジュンコさんも、現場で壁を乗り越えてきた経験などを語り、来場したビジネスパーソンに新たな視点と勇気を届けた。

冒頭は、新人デザイナーの登龍門と言われる装苑賞を最年少の19歳で受賞したときの話や、“私の原点”だという岸和田だんじり祭の話などを繰り広げたコシノさん。

画像提供:Sansan株式会社
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ファッションデザイナーの姉・コシノヒロコさんと、妹・コシノミチコさんとともに“コシノ三姉妹”として知られるが、「姉みたいになることを目指すというよりも、姉と同じことをしたくないという思いが根本にあるんです。それで、姉妹では真ん中だから妹に対してはちょっと責任感もあるんだけど、とにかく姉と妹とも常に競争で。誰が(仕事が)早いとか…。とにかくいつも競争ですから、競争心というのが身に付いちゃっている感じですね」と、生まれ順による影響についてコメントした。

 画像提供:Sansan株式会社
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また、「(装苑賞を最年少の19歳で受賞したことも)これを超える人はまだいませんね。私は、人が(作品を)20出すなら40出すとか、人よりも倍やっていました。それと、なによりも宝だと思う学生時代の友人(高田賢三さんら)と影響し合って、切磋琢磨していたのがいい環境だったんだと思う。いい感覚、いいフィーリングを持った人がいつも横にいて、いつもつるんでいたんです」と、努力することや、ライバルを持つことの重要性、遊び心から生まれる仕事についても語った。

そして、目標を持つことの重要性についても語ったコシノさん。「たとえば、行きたい場所に対していつか行きたいなと思っていれば、そのときは必ず来るので。常に思っているから、その話が来たときに飛び付けるんです。何も思っていないと、ハッと気づかず、時が来たのに、せっかくのいいお話にピンと来ない。これは一番悲しいですよね。思ったことを口にするのも大切で、その思いは自分の耳に入ってくる。『こうしたい』というのは誰かに聞かせるためではなく。自分の耳が聞いているんです」と、自身の経験談を交えながらアドバイスした。

最後に、「ビジネスパーソンが大切にすべきこと」についても助言。「一番大切なのは、年齢を気にしないこと。そんなのは忘れてしまってよくて、今日健康でいることが大切。若い人でもショボショボしている人っていますよね。それではダメ。喜ぶ、楽しむ。後ろ向きではなく、何があっても楽しんでいくこと。それは、いつか何かで形になります。皆さん、今日が一番若いんですよ。10年後に『若いときにやっておけばよかった』って、悔しい思いをすることはありません。未来は真っさら。今日やればいいんです!」と、力強く述べていた。

 画像提供:Sansan株式会社
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コシノジュンコさんに追加で直撃インタビュー!

イベント終了後、コシノさんに直接詳しいお話を伺った。

――ステージでの「競争をずっとしてきた」という部分が印象的でした。その具体的なエピソードがあったら教えてください。

【コシノさん】いつも周りに競争相手がいて、私は競争することに慣れているんですよね。人生は、(岸和田だんじり祭の)だんじりと同じなんです。前へ前へ、前にしか行かない。そうした精神と、“競争を勝ち抜いていく”という気持ちはリンクするかもしれません。

――目標、ビジョンについてのお話のところでは、「思えば叶う。目標は誰かに聞かせるのではなく、自分に聞かせるんだ」というお話も印象的でした。

【コシノさん】叶えたい願いについては、常に思っています。そして、思うだけでなく、口に出すことですね。ステージでも話したように、口に出すと自分の耳が聞いているので。それは人にも聞こえているから、言ったらその言葉に責任を持ちますよね。反対に、誰かが何かを言ったあとから「それ、私も思っていたの」って言われても、嘘じゃないかと思うんですよ。「本当に思っていた?」って。そんなことは言えないけれど(笑)。口に出さないと損をするんです。

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――コシノさんは、日本人デザイナーのパリへの道を作ったおひとりだと思いますが、異国で受け入れられるために必要だと思うことも、あれば教えてください。

【コシノさん】(私が初めてパリに行ったときは)周りでは誰も行ったことないし、知り合いもいなかったけれど、「今行かないと一生行けない!」と思っちゃったんですよね。今は留学なんて当たり前の時代ですけどね。(海外で必要だと思うことは)やっぱり、言葉の問題が一番大きいんですけれども、言葉よりも感性とか、(私の場合で言ったら)デザインのセンスとかですね。言葉がいらないのが、デザインの世界。その人をパッと見れば、人となりがわかったりして、センスも伝わってくるので。感度の高いものは、説明しなくても伝わるんです。

――30・40・50代くらいのビジネスパーソンは“若いときとはまた違う”ということで、「何を着たらいいのかわからない問題」があると聞きます。そうした方々にアドバイスはあるでしょうか?

【コシノさん】誰のために、なんのために仕事をするのか、服を着るのか…というのを考えると、やっぱり人のためなんです。そして仕事をするとき、人はあなたを見ているわけです。だから、そのときに必要な格好はどのようなものなのか…と状況判断をするのもセンスのうち。「今日、着物を着て行くのはちょっとおかしいな」とか、感覚的なことなのですが、それがわかるということは重要なことですね。まずは、「これを着てみたい」ということが始まりで、“着る勇気”というのも必要なんですが、状況判断をしながら、服に着せられるのではなく、自分から着ていかないといけません。

――コシノさんは世界各地でファッションショーを開催されていて、あちこちに行かれていると思います。思い入れのある土地があれば教えてください。

【コシノさん】1996年にショーを行ったキューバです。社会主義国家だから、日本では「怖いんじゃないの」って言われたんですけどね。人も素朴な感じで純粋で、空がきれいで、葉巻があって。今は少し変わってしまったかもしれないけれど。ちょっとしたおしゃれ心とダンスがあって。お金はいらない。お金じゃないんだというのを知ることができました。

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取材・文=平井あゆみ

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