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これ読めたらすごい…。「鱚」はなんと読む?→気になる正解は?

  • 2026.7.23

魚や海の生き物を表す漢字の多くには魚偏(さかなへん)という部首が用いられています。その右側の旁(つくり)と呼ばれる部分には、魚の姿や性質によって様々な漢字が用いられており、その由来を知るのも実に面白いものです。

今回は、そんな魚を表す漢字の中から「鱚」をご紹介します。みなさんは正しく読むことができますか?

問題

「鱚」はなんと読む?
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生真面目な魚

「鱚」の正しい読み方は「きす」です。

内湾などの砂泥底にすむキス科の海魚で、体は筒型で細長い形をしています。クセのない上品な白身魚で、天ぷらや塩焼きなどで親しまれていますね。

「きす」はもともと「きすご」と呼ばれていました。「きす」の語源は、性格が素直でまっすぐな様子(生真面目なこと)を表す「生直(きすぐ)」に、魚を表す接尾辞「ご」がついたものと言われています。漢字の「鱚」は、「きす」の「き」という音に、おめでたい・縁起が良いとされる「喜」の字を魚偏と組み合わせたものです。これは中国から伝わった漢字ではなく、日本で独自に作られた「国字(こくじ)」と呼ばれる漢字です。

日本生まれの漢字「国字」の世界

日本人が作った漢字である「国字」は、「鱚」の他にも数多く存在します。 私たちにとって馴染み深い「凧(たこ)」「峠(とうげ)」「畑(はたけ)」なども、日本で生まれた文字です。

特に魚や海の生き物の名には国字が多く使われており、「鯏(あさり)」「鯱(しゃち)」「鯰(なまず)」「𩸽(ほっけ)」などが挙げられます。 普段私たちが使っている漢字が「中国から渡ってきたもの」なのか、それとも「昔の日本人が工夫して作ったもの」なのか。そんな視点で言葉を眺めてみるのも面白いですよね。

漢字の歴史に触れると、食卓も少し楽しくなる

今回は「鱚(きす)」という漢字の由来や、日本生まれの漢字「国字」についてご紹介しました。

性格が素直でまっすぐな「生直(きすぐ)」から名付けられ、縁起の良い「喜」の字があてられた「鱚」。普段何気なく食べている魚や使っている漢字にも、昔の人々の情景や思いが込められていると思うとワクワクしますよね。

天ぷら屋さんでキスを見かけたときや、漢字で見かけたときは、ぜひ今回の豆知識を思い出してみてくださいね!


参考文献:『大辞林』『明鏡国語辞典』


文(編集):そこさん

元国語科教員。一文字でたくさんの意味を持つ漢字に魅了され、大学では中国文学を専攻し、漢詩について研究。とても身近なのに、意外と深くは知らない漢字。読むだけでちょっと賢くなれる、そんな豆知識をお届けします!

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