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「3歳の娘を轢きそうになった父親」 全身包帯の子どもの霊が指さした、右後輪の裏に隠されていた絶望の真実【漫画家に聞く】

  • 2026.6.30

中古住宅を購入し、念願の我が家で過ごす穏やかな休日。しかし、そんな日常のすぐ隣には、一瞬の不注意で人生を暗転させる凄まじいトラップが潜んでいる。数年前からホラー漫画を精力的に執筆し、SNSを中心に独特な世界観の短編を公開して人気を集めているのが、漫画家・色白ゆうじろう(@mrwhiteblogger)さんだ。

2026年6月現在も、悲惨な交通事故のニュースが後を絶たないなか、今回はXで大きな反響を呼んだ怪談『カーポート』を紹介。日常に潜む「車と子どもの事故」の恐ろしさを描いた背景について、作者の色白ゆうじろうさんに聞いた。

運転席に乗り込んだ父親を襲った悪寒。鏡のなかの怪異が指さした「右後輪」の衝撃

「カーポート」1-1 画像提供:色白ゆうじろうさん
「カーポート」1-1 画像提供:色白ゆうじろうさん
「カーポート」1-2 画像提供:色白ゆうじろうさん
「カーポート」1-2 画像提供:色白ゆうじろうさん
1-3 画像提供:色白ゆうじろうさん
1-3 画像提供:色白ゆうじろうさん

サラリーマンのTさんは、最近購入したばかりの中古住宅のカーポートで、愛車の洗車に精を出していた。妻はママ友とのランチ会へ出かけ、3歳になる幼い娘は自宅でお昼寝中。玄関のドアは、娘が途中で泣いて起きたときにすぐ気づけるよう、あえて少し開けたままにしていた。

数時間後、ようやく洗車を終えたTさんは、車を定位置に下げようと運転席に乗り込む。何気なくサイドミラーに目をやった瞬間、Tさんの身体に強烈な悪寒が走った。そこに映っていたのは、全身に包帯をグルグルと巻きつけた、見知らぬ子どもの姿だった。鏡越しに、ゾッとするような冷徹な視線でこちらをじっと見つめている。

恐怖に震えながらも車を降りたTさん。包帯の子どもが指さしていた「右後輪」のほうへ恐る恐る回り込んでみると、そこにはお父さんを驚かせようと、車の真後ろに隠れていた3歳の娘の姿があったのだ。もし気づかずにそのまま車をバックさせていたら、我が子の命を奪っていたかもしれない…。いつの間にか包帯の子の姿は消え去っていたが、その謎の怪異のおかげで、Tさんは最悪の惨劇を間一髪で回避することができた。

前の家主が犯した「一生消えない罪」。コンビニでの目撃談を極上の怪談へ昇華させる

この不可解な出来事の一部始終を、後日、近所に住むお婆さんに話したTさんは、そこで購入した住宅の衝撃的な過去を知ることになる。なんと、この家の前の家主は、まさにあの駐車場で我が子を自分の車で轢いてしまい、亡くしていたというのだ。あの包帯の子どもは、かつてこの場所で命を落とした前の家主の子どもの霊であり、自分と同じ悲劇を二度と繰り返させないために、警告に現れたのだろう。

実際の社会でも、親の運転する車に子どもが巻き込まれる痛ましい事故は頻発している。ニュースでこうした事態を目にするたび、「自分自身に置き換えて考えると胸が張り裂けそうです。こういった事故が起こらないことを日々願っています」と語る色白ゆうじろうさん。本作を着想した理由には、過去に自身が遭遇したリアルな恐怖体験があった。

「以前、コンビニの駐車場で車と子どもが関わる事故を目撃したことがあります。幸い軽傷でしたが、一瞬の不注意が取り返しのつかない結果を招くかもしれない恐ろしさを感じました。その恐ろしさを怪談にしようと思ったのです。私自身も、常に気を引き締めて運転しようと思います」

霊の警告によって九死に一生を得たTさんは、その後、娘に「駐車場では絶対に遊ばない」と言い聞かせ、徹底した交通安全教育を行ったという。一瞬の油断が家族の幸せを破壊するという、ドライバーなら誰もが背筋の凍るテーマを、哀しくも温かい怪談として描き切った色白ゆうじろうさん。彼の描くホラー漫画には、現代社会への強い警鐘と、命を守るための切なる願いが込められている。

取材協力:色白ゆうじろう(@mrwhiteblogger)

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