1. トップ
  2. ビジネス・マネー
  3. エッジ前処理で安定監視を実現! 日立ソリューションズ・テクノロジー「生成AI用イベント検知ソフトウェア」

エッジ前処理で安定監視を実現! 日立ソリューションズ・テクノロジー「生成AI用イベント検知ソフトウェア」

  • 2026.6.29

記事ポイント

  • カメラ映像をエッジ前処理してVLMに最適入力、誤検知を抑えた安定監視を実現
  • GPU不要のCPU環境で動作し、屋外インフラ監視向けに提供開始
  • アムニモのエッジAIゲートウェイ製品に第一弾搭載し展開

 

日立ソリューションズ・テクノロジーの「生成AI用イベント検知ソフトウェア」は、VLM(Vision Language Model)を活用した映像監視向けの前処理ソフトウェアです。

カメラ映像などの画像データをエッジ側で選別し、VLMへの入力を絞り込むことで、実環境での安定した監視運用を支える仕組みです。

第一弾として、アムニモのエッジAI用ゲートウェイ製品に搭載されています。

 

日立ソリューションズ・テクノロジー「生成AI用イベント検知ソフトウェア」

 

VLM活用生成AIソリューションの構成図

 

  • 発表日:2026年6月24日
  • 動作環境:低リソースCPU(GPU不要)
  • 第一弾搭載製品:アムニモ エッジAI用ゲートウェイ製品

日立ソリューションズ・テクノロジーは、日立グループのITソリューション企業として、モビリティ・製造・社会インフラ分野でAI技術を活用したシステム開発に取り組んでいます。

本ソフトウェアは屋外インフラ監視用途向けに提供され、エッジ側の前処理で生成AIに送る画像データを選別します。

同ソフトウェアは、2025年11月に発表したVLM活用生成AIソリューションの実証実験と開発を経て製品化した前段処理ソフトウェアです。

 

エッジ前処理で誤検知を抑える仕組み

 

生成AIは実証実験で有効性が確認される一方、実環境では大量データの処理負荷と不要情報の混在が安定運用を阻む課題です。

カメラ映像はエッジ側で解析され、変化やイベントが発生した場面だけがVLMへ送られるため、不要な入力データを抑えられる仕組みです。

生成AI側の処理負荷と通信量が大幅に削減され、屋外インフラ監視でも安定した検知が継続できます。

 

GPU不要のCPU設計とサーマル画像対応AI

 

同ソフトウェアは、高価なGPUを必要とせず低リソースなCPU環境で動作する設計です。

発熱や消費電力を抑えた構成を実現しており、アムニモの低発熱エッジゲートウェイ製品との親和性が高く、さまざまな現場に設置しやすい利点があります。

太陽光の反射や温度変化といったサーマル画像特有のノイズを考慮した学習設計も、屋外環境の変化に強い検知を支える特徴です。

 

長期運用を支える機能とアムニモとの連携

 

連続フレーム解析による誤検知抑制とGUIによる設定変更機能を備えており、現場での調整作業を軽減しながら継続した運用を維持できます。

アムニモ 代表取締役社長 小嶋 修氏は「今回提供された生成AI用イベント検知ソフトウェアは、すでに膨大な学習が蓄積された生成AIにて高い検出精度が実現できることに加え、エッジ側で画像データの前処理およびイベント抽出を行うことで、生成AIに入力する情報を適切に選別し、不要な検知を抑制することによる監視の安定化が期待されています」とコメントしています。

また「エッジ側のリソースが限られた環境でも動作可能である点は、低発熱で消費電力が少ないことを特徴とする同社エッジゲートウェイ製品との親和性が高く、さまざまな現場への適用を可能にする点で大きなメリットがあると捉えています」とも述べており、エッジAIの前処理と生成AIによる解析の組み合わせが実用的なAIソリューションの方向性として広く普及することへの期待を示しています。

 

駐車場・作業現場・インフラ監視への展開

 

屋外インフラ監視を皮切りに、駐車場では機器の破損や施設管理上の不具合の検知・把握、フロントラインワーカーの現場では危険行動や異常兆候の検知と作業手順の確認・業務状況の把握、各種現場では設備や環境の状態変化を捉えた運用の高度化へ展開していきます。

GPUを必要としない構成は既存設備を活用した早期立ち上げに向き、監視・巡回業務の負担と対応コストの削減にも役立ちます。

 

本製品は、エッジ側での選別処理によって生成AIへの入力を必要最小限に絞り込み、屋外インフラや現場施設での安定した映像監視につながります。

GPU不要のCPU設計とサーマル対応AIを組み合わせた構成により、既存設備に組み込みやすく、駐車場から作業現場まで幅広い用途で生成AIによる映像解析を活用できます。

日立ソリューションズ・テクノロジー「生成AI用イベント検知ソフトウェア」の紹介でした。

 

よくある質問

 

Q. 「生成AI用イベント検知ソフトウェア」はどのような環境で動作しますか?

 

A. 低リソースなCPU環境で動作可能な設計になっており、高価なGPUは必要ありません。発熱や消費電力を抑えた構成で、屋外インフラ監視用途向けに提供されています。

 

Q. 第一弾としてどの製品に搭載されましたか?

 

A. アムニモのエッジAI用ゲートウェイ製品に搭載されています。エッジ前処理と生成AIを組み合わせた新たなアーキテクチャを実現しています。

 

Q. 今後どのような現場への展開が予定されていますか?

 

A. 駐車場での機器破損・不具合の検知、フロントラインワーカーの危険行動や異常兆候の検知と作業状況の把握、各種現場での設備・環境の状態変化の記録と運用高度化などへの展開が予定されています。

元記事で読む
の記事をもっとみる