1. トップ
  2. デニムの女王、クロエ・セヴィニーが語る、最高のジーンズと夏のデニムスタイル

デニムの女王、クロエ・セヴィニーが語る、最高のジーンズと夏のデニムスタイル

  • 2026.6.29
Courtesy of 7 For All Mankind

クロエ・セヴィニーが「セブン フォー オール マンカインド(7 For All Mankind)」のデニムを“クールな女の子のためのジーンズ”と表現するのに、誰がそれに異論を唱えるだろうか。なぜなら、彼女自身が今なお「究極のクール・ガール」であり続けているのだから。

2025年12月に「ブルマリン」から移籍したニコラ・ブロニャーノがクリエイティブ・ディレクターに就任して以来、ブランドは2000年代のデニム界を席巻した、あの型破りな格好良さと、気負わないセクシーさを再び呼び覚ましている。クロエも当時のことをよく覚えている。「2000年代初頭、『セブン フォー オール マンカインド』のデニムはどこにでもあったわ」と彼女はUS版「ELLE」に語る。「あのジーンズの後ろポケット。誰もがはいていたし、何よりシルエットが一番きれいだったの」

Courtesy of 7 For All Mankind

ニューヨーク・ファッションウィークでデビュー作を披露したニコラ・ブロニャーノ。ランウェイを埋め尽くしたのは、クロエが“クールで、ちょっと隙のある女の子(クール・メッシー・ガール)”と称したルックの数々だった。

Launchmetrics.com/spotlight
launchmetrics.com/spotlight

まるで肌にペイントしたかのようなスキニージーンズ、軽やかに広がるベルボトムのミッドライズやローライズ、腰ばきのマイクロミニスカートなど、かつての時代をモダンにアップデートしたデニムのシルエットがこれでもかと並ぶ。しかし、それ以上に「2000年代回帰」を強く印象付けたのは、モデルたちが醸し出す気負わない格好良さと、どこか無造作でアンニュイな色気だった。自称“ブーツカット派”のクロエにとって、フレアシルエットの数々は特に魅力的に映ったようだ。

ブランドの2026年春夏キャンペーンの顔を務め、現在はアンバサダーを務めるクロエはこう説明する。「2000年代、みんな服装がきちんとしているかどうかなんて、そんなに気にしていなかったの。どこか肩の力が抜けていて、柔らかさがあった。当時のそういう雰囲気が大好きだし、今でも恋しくなるわ」

デニムのこと、インディ・スリーズ(2000年代)のこと、そして“クールガール”であり続けることの普遍的な魅力について、クロエ本人にインタビュー。

Hearst Owned

──「セブン フォー オールマンカインド」はLAと非常に強い結びつきがあります。LAスタイルは、NYスタイルとどう違うのでしょうか?

「LAでは、もう少し大胆で、野心的なファッションに挑戦できると思うの。ニューヨークのように、街を歩いている時に常に誰かの視線にさらされるわけじゃないから。ニューヨークは、とにかく服装をシビアに見られる街。地下鉄に乗るのだってそうだし、自分のファッションを表現するうえで、周囲の目に無防備にさらされる場面が多いのよね。その点、LAは基本的に車移動でしょ。だからこそ、自分の世界に浸って、もっと自由にファッションを爆発させることができるんだと思うわ」

──ご自身が初めて手に入れた「最高のジーンズ」を覚えていますか?

おそらく『ゲス(Guess)』ね、私が子どもの頃にものすごくはやっていたから。それか『エスプリ(Esprit)』だったと思う」

──デニムは一年中欠かせない定番アイテムですが、夏はどのように着こなすのが好きですか?

ホワイトデニムが大好きなの。いつも汚しちゃうからはくときはハラハラするんだけど(笑)。あとはピンクとかライトカラーのデニムも好き。それからいつもはいているデニムのショートパンツね。あとは、少し肌寒い夏の夜に羽織るデニムジャケット。私にとってデニムって、実はものすごく“夏らしい”アイテム。そもそもデニムは私の最愛のアイテムなんだけど。ヴィンテージデニムをコレクションすることにハマっているし、そういう意味でも、LAは最高の場所だわ」

「セブン フォー オール マンカインド」2026春夏コレクションショーにて。  Taylor Hill / Getty Images
2003年、サンダンス映画祭中の「セブン フォー オールマンカインド」のポップアップにて。 James Devaney / Getty Images

──「セブン フォー オールマンカインド」のデニムに合わせるアイテムとして、特に気に入っているものはありますか?

Tシャツはもちろん、ヴィンテージの「サンローラン」のレースブラウスまで、本当に何にでも合うの。ドレスアップもできるし、あえてカジュアルに着崩すこともできる。まさに、それくらいタイムレスで万能な定番アイテムよね」

──ご自身のスタイルは、よく“エフォートレス・クール(気負わない格好良さ)」と評されますが、その肩書は自分でもしっくりきていますか?

特に意識しているわけじゃないんだけど、自分をハッピーにしてくれる服を見つけるのが大好きなの。私にとって服を着ることは、世界に立ち向かうための鎧(よろい)を身にまとうような感覚に近いかもしれない。レッドカーペットのドレスアップと普段着は全く別物だけれど、私は常に“行く場所”に合わせて服を選んでる。旅行に行くときに、お気に入りの服だけをスーツケースにパッキングするのも大好き。服を選ぶこと、着ることそのものに、私はたくさんの喜びを感じているの。

でも私、結構風変わりなところもあるから、みんなに『本当におしゃれだね』って言われるたびに、『え? 私、そんなにおしゃれかな?』って思ってる(笑)」

2002年、ニューヨークで開催された『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』のプレミア上映会にて。 James Devaney / Getty Images

──2000年代の写真を見返したとき、当時はやっていたトレンドや自分のコーディネートに驚くことはありますか?

「当時の私のスタイルって、本当にジャンルレスで一貫性がなかったのよね(笑)。でも、ローライズのスキニージーンズは間違いなくあの時代の象徴だった。私はそれにヒールを合わせたり、モコモコしたファジーコートを羽織ったりするのがお気に入りだった。当時はまだ若かったから、ただただ危なっかしい足取りで歩き回っていた感じ。当時はもっとグランジっぽくて、誰もが周りを気にせず自由にファッションを楽しんでいたけれど、それに比べると今の時代は、すべてが少しきれいに整いすぎている気がするわね」

Hearst Owned
元記事で読む
の記事をもっとみる