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身近な自然の中に生きるヒントを学ぶ「サイエンスカフェえひめ」

  • 2026.6.27

こんにちは!地域特派員momoです。愛媛大学Regional Commonsで開催された「第49回サイエンスカフェえひめ」に参加してきました!今回のテーマは「愛媛の山々に生きる小さな宝物―なぜ今、サンショウウオなのか?」。 講師は、えひめのサンショウウオ研究室設立準備室の室長である岡山健仁さん。森林の生態系や、愛媛に生息するサンショウウオたちの魅力、そして人間社会にも通じる深いメッセージが詰まった、あっという間のひとときをレポートします!

出典:リビングえひめWeb

会場の愛媛大学リージョナルコモンズ

自然の今を知る「サイエンスカフェえひめ」

主催の「NPO法人森からつづく道」は、松山市を拠点に愛媛県全域で生物多様性の保全に資する活動を展開されています。生物の専門家やフィールドワークの知識経験が豊富なメンバーで構成され、自然環境の調査・研究やエコツアー、楽しく気軽に学べる場「サイエンスカフェえひめ」などの開催を通じて人と自然をつなぐ活動を続けられています。

出典:リビングえひめWeb

役に立たないものなんてない?森林の「逆説的な真理」

会場は親子連れや学生、自然に興味のある受講者で満席。冒頭のお話で「山の中には一見役に立たないように見えるものもあるけれど、それらが根源的な役割を果たしている」という言葉がとても印象的でした。目先の利益だけを追うのではなく、多様な環境が残っているからこそ豊かな生態系が維持されるという「逆説的な真理」に深く引き込まれます。 愛媛県内には、なんと5種ものサンショウウオ(シコクハコネ、イヨシマ、イシヅチ、ナンヨ、ゲイヨ)が生息しているそうです。彼らは水と陸の両方を必要とし、皮膚が薄く乾燥に弱いため、豊かな森林環境がないと生きていけません。「サンショウウオがいる」ということ自体が、その山の自然が健全である証拠なのだそうです。

出典:リビングえひめWeb

講師は「えひめのサンショウウオ研究室設立準備室」室長岡山健仁氏

地元の中学生親子が発見!愛媛の「小さな宝物」たちの素顔

驚いたのは、1996年に高縄半島で見つかった「カスミサンショウウオ(当時の種名。現在はゲイヨサンショウウオ)」の発見エピソードです。それまで愛媛県内には水たまりなどの「止水」に産卵する種は知られていなかったそうですが、なんと地元の中学生親子が発見したのだとか!この発見は当時の理科研究優秀賞にも輝いたそうで、身近な地元の自然にそんな大発見が眠っていたのかとワクワクさせられました。 しかし、これらのサンショウウオたちは今、絶滅の危機に瀕しています。岡山さんからは「採集してはならない」「飼育するものではない」という強い注意喚起もありました。彼らの生息地を守ることが、結果的に私たちの豊かな生活環境を守ることにも繋がっているのだと痛感させられます。

「何もしない豊かさ」が教えてくれる、生き方のヒント

後半は、生物の話にとどまらず、私たちの生き方にも通じる哲学的な話題へ。岡山さんが紹介された「能動的に活動を止めて、自然の中で鳥のさえずりを聞いたり、緑を眺めたりする時間」の大切さ、「何もしない豊かさ」という言葉が心に刺さりました。 クリーンで効率的な世の中を求めすぎると、かえって人間も生きづらくなってしまう。自然が持つ「ちょっと泥臭い寛容性」やおおらかさを認めることが、多様性や協調、そして自分たちの心の安全性を守るために必要なんだというメッセージに、会場全体が深く頷いていました。

出典:リビングえひめWeb

夏休みも開催!親子でサイエンスカフェへ

今回はサンショウウオの生態だけにとどまらず、自然の厳しさや豊かさ、明日からの生き方のヒントまで得られる勉強会でした。足を踏み入れれば、知的好奇心が刺激されること間違いなしです。 「サイエンスカフェえひめ」は、行きつけのカフェに立ち寄るような気軽さで自然や科学への興味関心、知識をアップデートできます。穏やかな雰囲気で大人もこどもも誰でも気軽に参加できるのが魅力です。通常は3ヶ月に1回の開催ですが、今年は里地の生きものをテーマに、7月、8月も開催予定!夏休み、身近な世界を新しい視点でのぞいてみませんか?

サイエンスカフェえひめ [お申し込み]NPO法人森からつづく道 mail.info@morimichi.org 森からつづく道HP

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