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【台風・大雨】不安につけ込む「偽の防災アプリ」も 犯罪者から「スマホ」を守る防衛術とは

  • 2026.6.27
偽の防災アプリに要注意(画像はイメージ)
偽の防災アプリに要注意(画像はイメージ)

6月の梅雨入りとともに、防災アプリや自治体からの通知、気象情報を確認する機会が増えています。しかし、大雨や災害への不安が高まるこの時期こそ、サイバー犯罪者が「人々の焦り」を悪用する好機でもあります。偽の防災サイト、フィッシングリンク、なりすましアプリの危険性と、正しい情報源の選び方について、専門家の解説とともに紹介します。

梅雨どきに増える「災害便乗詐欺」

大雨や浸水、警報級の悪天候が続くと、リアルタイムの情報を求める人が一気に増えます。不安を感じているとき、人はリンクやアプリの出どころを確認する前に、つい反応してしまいがちです。サイバー犯罪者は、まさにこの「焦り」につけ込みます。

サイバーセキュリティーの専門家であり、NordVPN(オランダ)の最高技術責任者を務めるマリユス・ブリエディスさんは、こうした傾向についてこう警鐘を鳴らします。「緊急時、人は一刻も早く情報を得ることに意識が向きます。詐欺師はそれを知っていて、緊急性を利用することで、普段なら働くはずの警戒心をすり抜けようとするのです」

よくある詐欺の手口

災害便乗詐欺にはいくつかのパターンがあります。SMSやSNSで送られてくる偽の気象警報、避難情報を装ったフィッシングメッセージ、本物そっくりに作られた偽の防災アプリ、自治体や公的機関になりすましたウェブサイトなどです。

例えば、本物の防災アプリと同じ名称やロゴ、アイコンを使った「なりすましアプリ」が公式のアプリストアに紛れ込んでいるケースがあります。ダウンロード数が極端に少なかったり、説明文に不自然な誤字があったりする場合は、偽物の可能性を疑うべきです。

また、自治体の公式サイトに似せたページを用意し、「避難所情報を確認するにはログインが必要」などと称して、個人情報や位置情報の入力を求める手口も見られます。中には、アプリの権限設定で連絡先や写真へのアクセスを過剰に要求し、インストール後に個人データを収集するものもあります。

ブリエディスさんはこう続けます。

「最も危険な詐欺は、一見『役に立つ』ように見えるものです。緊急情報や安全のためのガイダンスを約束するメッセージほど、警戒を緩めるのではなく、むしろ慎重に見るべきなのです」

信頼できる情報源の選び方

防災アプリは、公式のアプリストアからダウンロードし、できれば自治体や信頼できる機関が案内しているリンクを経由するのが安心です。気象情報や緊急情報も、メッセージで届いたリンクではなく、公式サイトや確認済みのアプリから直接アクセスする習慣をつけましょう。

また、アプリをインストールする際は、位置情報や連絡先、通知へのアクセス権限がどこまで求められているか、事前に確認することも大切です。レビューの内容や開発者情報を確認するのも、見分け方の一つです。

ブリエディスさんは「緊急時において、信頼できる情報は備蓄品と同じくらい重要です。情報の出どころを知っておくことは、自分の安全とプライバシーの両方を守ることにつながります」と話します。

スマートフォンと個人データを守るために

日頃からできる対策として「デバイスのソフトウェアを最新の状態に保つこと」「セキュリティー機能を有効にすること」「出どころの不明なアプリのダウンロードを避けること」「位置情報の共有には慎重になること」が挙げられます。

もし不審なアプリをインストールしてしまった場合や、フィッシングリンクを開いてしまった場合は、すぐにそのアプリを削除し、パスワードを変更し、権限設定を見直し、アカウントに不審な動きがないか確認しましょう。

ブリエディスさんは「スマートフォンの災害対策には、サイバーセキュリティーも含まれるべきです。安全なデバイスがあってこそ、いざというときに受け取る情報を信頼できるのです」と締めくくります。梅雨どきの不安な気持ちにつけ込む詐欺は、決して人ごとではありません。正しい情報源を知り、スマートフォンを守る習慣を身につけることが、これからの防災対策の新しい一歩となるはずです。

オトナンサー編集部

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