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「兄貴の通夜くらい好きに飲ませろ」父の葬儀で泥酔した叔父夫婦→火葬場でも居眠りした末に縁が切れた理由

  • 2026.6.27

通夜の晩から酒が止まらない

父が亡くなり、私が喪主を務めることになった。遠方から通夜に駆けつけてくれたのが、父の弟にあたる叔父夫婦だった。

来てくれたこと自体はありがたかった。遠い道のりを夫婦で来てくれたのだから、頭が下がる思いだった。問題は、その後だった。

通夜の席に着いたその夜から、叔父は供えてあった酒を片端から手に取り、手酌でぐいぐい飲み始めた。隣の叔母も同じ調子で、夫婦そろってあっという間に顔が真っ赤になっていた。

「兄貴の通夜くらい好きに飲ませろ」

呂律の回らない声で、叔父はそう言って手元の杯を呷った。止めるのもはばかられ、私はただ黙って見ているしかなかった。

喪主として弔問客の応対に追われ、二人にかまっている余裕もなかった。

「あなた、もうそのへんにしておきなさいよ」

叔母がそう言いながら、自分も同じだけ盃を重ねていく。たしなめる声に、説得力はまるでなかった。

実家は弔問客で手いっぱいで、叔父夫婦が泊まれる部屋はなかった。近くの旅館を私たちが手配し、宿泊費もこちらで持った。送り出したときには、もうかなりの泥酔状態で、玄関先で足元がふらついていた。

葬儀でも火葬場でも、ずっと

翌朝、旅館に迎えに行った親戚から聞いた話では、叔父夫婦は宿に着いてからもまた飲んでいたらしい。

そして迎えた葬儀の当日。読経が始まっても、叔父は焼香の列に並びながら船を漕いでいた。

「ちょっと、起きてよ」

叔母が小声でつついても、叔父はまた首をかくんと落とす。その叔母自身も、目がとろんとしていた。

火葬場へ移っても、二人は控室の椅子に深く沈み込んで、ずっと居眠りをしていた。

父の最後の見送りの場で、まぶたを閉じたままの夫婦の姿を、私は今も忘れられない。

兄を亡くした悲しみのあまり、酒に逃げて取り乱してしまった。そう思えなくはなかった。だから私は何も言わなかった。言える雰囲気でもなかった。

叔父夫婦は、火葬が終わるとそそくさと帰っていった。最後まで、ろくに言葉を交わさないままだった。

二人を見送ったあと、残った家族が顔を見合わせて、ぽつりとこぼした。

「さすがに、アレはないよな」

誰も声を荒げはしなかった。ただ、やれやれという空気だけが、その場に重く漂っていた。

あれ以来、私たちと叔父夫婦の付き合いは、自然と途絶えてしまった。

悪い人たちではないと思う。それでも、あの二日間のことだけは、どうしても飲み込めないまま今に至る。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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