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W杯初出場の島国が「強すぎる」とネット騒然→調べたら、人口50万人のはずなのに"予想外の数字"が出てきた

  • 2026.7.6
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。プレー・観戦歴ともに30年以上、今もサッカーを追いかけ続けているライターの西山です。北中米で開催中のワールドカップは連日熱戦が続き、寝不足の方も多いのではないでしょうか。

日本代表は決勝トーナメントにて、優勝回数5回(歴代最多)のブラジル相手に前半をリードして折り返すものの、惜しくも逆転負けで悲願の1回戦突破は持ち越しとなりました。

そんななか、SNSでは「強すぎる」「どこにある国?」と、ある初出場国の話題で持ちきりでした。その国とは「大西洋の島国カーボベルデ」です。気になって調べてみると、人口50万人ほどのこの国から"予想外の数字"が出てきました。

初出場で世界を驚かせた激闘の軌跡

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(C)SANKEI 【サッカー北中米W杯2026 アルゼンチン対カーボベルデ】

カーボベルデは今大会がワールドカップ初出場です。初戦で優勝候補のスペインと0-0で引き分け、グループステージを突破しています。

日本時間7月4日の決勝トーナメント1回戦では、ディフェンダーのシドニー・カブラル選手が左サイドからカットインして右足で「大会No.1ゴール」とすでに言われてしまうほどのシュートを突き刺すなど、前回王者アルゼンチンと延長戦にもつれ込む2-3の接戦の末敗れました。

そしてこのチームの象徴が、40歳のゴールキーパー「ヴォジーニャ」選手です。大会期間中にポルトガル2部クラブとの契約が満了し、所属先が決まらないままゴールを守り続けました。

約5万人だったヴォジーニャ選手のインスタグラムのフォロワーは、大会中に2,500万人以上(7月5日時点)へと爆発的に増えています。

滋賀県ほどの島国から海外へ広がった「移民の歴史」

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出典元:PIXTA(画像はイメージです)

カーボベルデはアフリカ西海岸の島国です。面積は滋賀県程度、人口は50万人台で、1975年にポルトガルから独立しました。大きな特徴は、海外で暮らす人が約70万人と国内の人口を上回ることです。

ポルトガルや米国、フランスに住む人が多く、毎年7月と8月は帰省の人々で飛行機が混み合うほどです。そして文化にも、移民の歴史が深く根づいています。ユネスコ無形文化遺産に登録された伝統歌謡「モルナ」(クレオール語で歌われる島唄)は、海を渡った人々の望郷を歌うものです。

国民的歌手セザリア・エヴォラはその思いをモルナに乗せて歌い、グラミー賞を受賞しました。今では2,000エスクード札の肖像にもなっています。

欧州で磨かれた実力と「祖父母ルール」の関係

それにしても、なぜ初出場のカーボベルデが、これほどの強さを見せたのでしょうか。SNSでまず話題になったのが「祖父母ルール」でした。FIFAの規則では、その国の国籍を持つことを前提に、本人や実の父母、祖父母の誰かがその国で生まれていれば代表資格が認められます。

全加盟国に共通するルールですが、約70万人もの移民を抱えるカーボベルデでは特に大きな力を持ちます。実際に、代表26人のほとんどが欧州を中心とする国外クラブに所属しており、スペイン1部のビジャレアルやポルトガルの名門ベンフィカでプレーする選手もいます。

アルゼンチン戦で得点した2人も欧州クラブの所属でした。ふだんは欧州各地のリーグでしのぎを削る選手たちが、代表戦のたびに祖父母の故郷へ集まり、同じ旗の下でプレーします。

まさに欧州で磨かれた実力と、家族から受け継いだ誇りをあわせ持つチームといえるでしょう。

日本とカーボベルデで異なる「国籍」のルール

一方で日本はというと少々事情が違い、二重国籍を原則として認めていません。自分の意思で外国籍を取得する場合は日本国籍を失い、生まれつき二つの国籍を持つ人も、期限までにどちらかを選択する決まりになっています。

このため、外国籍を持つ選手が日本代表としてプレーするには、日本国籍を選択する手続きが生じます。今回話題となった「祖父母ルール」の前提となる国籍の制度には、国ごとに違った仕組みがあるのです。

カーボベルデを初めての大舞台に導いたのは、元代表選手だったブビスタ監督です。幼い頃に育ったボア・ヴィスタ島の村にはテレビが1台しかなく、そこでワールドカップに憧れを募らせました。2020年から指揮する同監督は「どれだけ小さな国でも、ワールドカップに出場するという大きな夢を実現できる」と語っています。

今大会の戦いぶりは、まさにその言葉どおりでした。カーボベルデの強さは、海を渡っても故郷とのつながりを保ち続けてきた人々の歴史と切り離せません。

参考:カーボベルデ基礎データ(外務省)、カーボベルデ共和国(外務省)、Commentary on the Rules Governing Eligibility to Play for Representative Teams(FIFA)、カーボベルデ代表のブビスタ監督:「小さな国でも夢は叶えられる」(FIFA)、国籍法(e-Gov法令検索)



筆者:西山雄介
5歳でボールを蹴り始めて30歳まで社会人リーグに所属し、以降もフットサルでプレーを続けてきた無類のサッカー好きライター。観戦歴はJリーグが開幕した1993年から30年以上。日本代表の試合はスタジアムでも応援し、スペインでチャンピオンズリーグの観戦経験もある。これまでに買い集めたユニフォームは計30着以上。

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