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【環境月間】アニエスベーの「サステナビリティ」がわかる1冊にフォーカス|探査船の購入や自社製品の回収&リセールも

  • 2026.6.25
agnès b., Sacha Bollet - Fondation Tara Océan

「アニエスベー」のサステナビリティの取り組みをまとめた冊子『b. Sustainable - Our commitment 2026』が、全国の店舗で配布中。全55ページの冊子には、創業からブランドの未来を描いた年表や創業者アニエス・トゥルブレの名言など、イラストやわかりやすい図表とともに情報が盛りだくさん!

そんな一冊をサステナビリティエディターの視点でクローズアップ! コアファンにはお馴染みの“こだわりの取り組み”から、ファッションの枠を超えた“より良い社会を目指す取り組み”まで、「アニエスベー」の数ある活動の中から特に注目したい点をご紹介。

メイド・イン・ローカルのこだわり

agnès b.

1975年にフランスで誕生した「アニエスベー」。そのモノづくりに欠かせないのが日本のクラフトマンシップ。1983年の日本上陸以来、「アニエスベー」のモノづくりは、北は北海道の網走から南は熊本の荒尾まで、全国59にも上る生産者とのパートナーシップによって支えられている。

例えば、ブランドのアイコンアイテム、カーディガンプレッションの生地の染色を担っているのは、岐阜県大垣にある1889年創業の工場「株式会社 艶金」。ブラウスやワンピースなどの縫製は、山形県鶴岡「ユニオン」。定番アイテムであるボーダーTシャツの縫製を手がけているのは、島根県安来の工場「株式会社 島根ナカムラ」と、全国に広がっている生産者のネットワーク。冊子からは、これらの日本の職人たちによる細部へのこだわりや、美に対する繊細な感覚が伝わってくる。

agnès b.

ブランド設立以来、「メイド・イン・ローカル」の考え方を大切にしてきた「アニエスベー」の根底にあるのは、美しい洋服に仕立て上げる職人と伝統技術への深いリスペクト。他にも冊子では、秋田県鹿角、東京都台東・葛飾、岡山県児島など、連携している生産者をイラストで描かれた地図にわかりやすくマッピング。「アニエスベー」がフランス国内だけでなく、世界の各地域のクラフトマンシップに目を向けているのがよくわかる。

船を買って、海洋調査まで!?

Sacha Bollet - Fondation Tara Océan

「ファッションデザイナーがなぜ船を購入!?」と思った人もいるのでは。しかも、その使い道は、海洋調査というから驚き。

創設者/デザイナーのアニエスが息子のエチエンヌ・ブルゴワと2人で、科学探査船を購入したのは、2003年のこと。そのあと、さらにアニエスはフランス初の海洋に特化した「公益財団法人タラ オセアン財団」も設立。タラ号と名付けた探査船は世界中を航海し、海が直面する環境的脅威や気候変動の影響を調査するプロジェクトをスタートした。

Hervé Bourmaud - Fondation Tara Océan

2016年には日本支部である「一般社団法人タラ オセアン ジャパン」が設立。日本海岸と沿岸海域でマイクロプラスチック汚染調査やブルーカーボンの実態調査など、本格的な海洋調査をリードしている。モノづくりだけでなく、科学的なソリューションを探求する「アニエスベー」の取り組みは、地球規模の問題を視野に入れた未来への強いコミットメントを示している。

「アニエスベージャパン」と「タラ オセアン ジャパン」が連携し、ビーチクリーン活動も実施中。そこで回収した海洋ゴミ agnès b.

製品の環境インパクトを可視化!

agnès b.

冊子に赤字で書かれた「80%」。この数字が示すのは、「アニエスベー」の製品に使われているコットンやリネンといった天然繊維の割合。これは化石燃料由来の素材への依存を回避するだけでなく、洗濯や着用時に発生するマイクロファイバー(繊維状のマイクロプラスチック)の排出を抑えるために意識されているもの。

ただ、どれほど多くの取り組みを実践していても、環境へのインパクトを完全にゼロにすることは簡単ではない。そうした現状を正直にコミュニケーションするのが「アニエスベー」流。フランスの公式ウェブサイトでは、各製品が実際にどれくらいの環境インパクトにつながっているのか可視化する仕組みを構築。例えば、「CO2排出量」や「水への影響」などの具体的な数値を、第三者機関「フェアリー・メイド」の仕組みを利用して開示。他にも各製品の製造、包装、染色などの各工程が、どの国で行われているのか、トレーサビリティに関する情報も公開している。

同様の情報開示を日本でも準備中。今後、定番アイテムをはじめ、「アニエスベー」の製品がどのような旅やプロセスを経てつくられているのかを知り、納得して購入できるようになるのは、ファンにとっても嬉しいポイント。

ヴィンテージプロジェクト&リペア

agnès b.

近年、自社ブランドの製品を回収&リセールするサービスが増加中。「アニエスベー」もその服の循環の輪を広げている。

全国にある「アニエスベー」の51店舗では、着なくなった衣類を回収し、東京の青山店と渋谷店、京都の祇園店の3店舗にあるヴィンテージコーナーで再販売。「アニエスベー」がいかに愛情と責任を持って服を作り、その服が服としての寿命をまっとうできることに注力しているかわかる。さらに、ヴィンテージアイテムの販売収益の50%を「タラ オセアン ジャパン」に寄付。海洋調査の持続性にもつなげている。

agnès b.

まだ手放したくないけれど、ほころびが出はじめた「アニエスベー」の服を持っている場合は、東京・青山店の地下1階にある「リペアの相談カウンター」に行ってみて。そこでは、丈詰めやほつれ直し、ファスナー交換などの相談を受け付けていて、服との長い付き合い方を一緒に考えてくれるはず。

デジタルブックが公開!

Noelie Pansiot- Fondation Tara Océan, agnès b.

冊子には他にもサステナビリティに取り組んできたストーリーがたくさん。ブランドの象徴的なカーディガンプレッションを解体して構造を紹介するページや、1975年創業から2030年の目標までを描いたイラスト年表、そして冊子でしか読めない「アニエスベー」スタッフの声など、ここでは書ききれなかった情報が、今後オンラインで閲覧可能に!

これを読めば長く愛されるブランドの熱いフィロソフィーが、きっとわかる。そんな一冊だ。

agnès b.
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