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【ライブレポート】Mrs. GREEN APPLEが作りたかった“フェスでも授賞式でもない場所”『CEREMONY』が示した新しいエンタテインメントのかたち

  • 2026.6.22

音楽に励まされた日がある。音楽に寄り添われた夜がある。そして、音楽にもう一度前を向く力をもらった瞬間がある。Mrs. GREEN APPLEが主催する『CEREMONY』は、そんな一人ひとりの記憶を呼び起こすようなエンタテインメントショーでした。出演者も観客も、音楽へのリスペクトを分かち合いながら過ごした2日間。ライブでも授賞式でもない、新しいエンタテインメントの祭典で感じた“音楽の力”をレポートします。


きっと誰もが、自分だけの“音楽に救われた記憶”を持っている

撮影:田中聖太郎写真事務所

撮影:田中聖太郎写真事務所

音楽に救われたことがある。落ち込んだ日に背中を押されたことも、前に進めなくなった夜に寄り添ってもらったこともある。きっと会場にいた誰もが、そんな経験を持っていたのではないでしょうか。

Mrs. GREEN APPLEが主催するエンタテインメントショー『CEREMONY』は、そんな音楽への感謝を改めて思い出させてくれる場所でした。今年で2回目を迎えたCEREMONY。会場に足を踏み入れてまず感じたのは、一般的なライブとも授賞式とも異なる空気です。

2日間にわたり、多彩なアーティストが出演したCEREMONY。それぞれのステージにはプレゼンターが立ち、出演者を紹介するだけでなく、自身がどのように音楽に励まされ、支えられ、人生を彩られてきたのかを、自らの言葉で語りました。

オリンピック金メダリストの吉沢恋さんは、「私にとって音楽はただ聴くものではなく、いつも自分の背中を押してくれて、時には寄り添って落ち着かせてくれる存在」とコメント。一方、ドランクドラゴンの塚地武雅さんは「体はごはんで太ってますが、心は音楽で太っております!」とユーモアたっぷりに語り、会場を笑顔で包みました。

けれど、その言葉に心を動かされたのは、音楽が特別だからではありません。きっと誰もが、自分だけの“音楽に救われた記憶”を持っているからです。

プレゼンターの話を聞いているはずなのに、気づけば自分自身の人生を重ねている。あの曲に励まされた朝、あの歌詞に救われた夜、前を向く勇気をもらった瞬間――。そんな記憶が呼び起こされる時間が、会場のあちこちで生まれているように感じられました。

MCはサッシャさんと中条あやみさん

撮影:田中聖太郎写真事務所

MCは昨年に続いてのサッシャさんと、新たに中条あやみさんが担当。出演者たちの言葉や想いを丁寧につなぎ、CEREMONYならではの温かな空気を支えていました。

衣装に込められたストーリーと想い

photo by@ogata_photo

photo by@ogata_photo

また、CEREMONYは音楽だけの祭典ではありません。ファッションもまた、この場所を彩る大切な表現のひとつです。

今年のMrs. GREEN APPLEは、「ヒーローズジャーニー(英雄の旅)」をテーマにした衣装で登場。DAY1は『オズの魔法使い』、DAY2は『桃太郎』をモチーフに、それぞれ異なる物語を描きました。

けれど、その二つの物語には共通点があります。

1日目の『オズの魔法使い』も、2日目の『桃太郎』も、根底にあるのは“仲間との旅”という共通のテーマ。ひとりではたどり着けない場所へ、仲間とともに進み、試練を乗り越えながら成長していく――。その物語は、13年間歩み続けてきたMrs. GREEN APPLEの姿そのもののようにも映りました。

撮影:田中聖太郎写真事務所

胸がキュッとなる日々を経て

そして、そのメッセージはCEREMONYという場所そのものにも重なります。
発案者である大森元貴さん、そしてMrs. GREEN APPLEが大切にしているのは、「ジャンルや活動の形に関係なく、すべての音楽にリスペクトを送り合える場でありたい」という想いです。

イベントの終盤、大森さんはこんな言葉を語りました。

「創作とかクリエイティブとか表現者って、僕は本当に孤独だと思っています。自分のことをどれだけ疑って、どれだけ信じて、チームのことをどれだけ信頼して―—疑って頼って、愛をこめて……。それを繰り返すことはとても刺激的ですごく心強いですが、胸がキュッとなる日もあって。そういうのをまた表現にぶつけているわけです。僕は。それを原動力にしてきたんですけども、『ああ楽しいな』とか『なんか素敵だな』とか。理屈とか斜に構えるとかではなくて、やっぱり最高だな音楽って。それを心の底から感じることができる、それが『CEREMONY』なんです。」

その言葉は、表現者だけにとどまらないと思いました。

子育てをしている人も、仕事に向き合っている人も、誰かを支えようとしている人も、それぞれの場所で迷い、悩み、時に孤独を感じ、もがき、それでも前に進もうとしているから。だからこそ、その言葉は会場中に沁みわたっていったのだと思いました。

音楽を讃えたい。
カルチャーを讃えたい。
人を讃えたい。

そんな想いは、ステージの上から、出演者から観客へ。観客から隣の誰かへ。少しずつ伝染していき、気づけば会場全体がひとつになっていました。

誰かのパフォーマンスを称える拍手も、心から楽しそうに音楽に身を委ねる姿も、そのすべてが温かい。あの会場に流れていた温かな空気や高揚感を言葉だけで伝えるのは難しいけれど、その瞬間に立ち会えたことは、間違いなく幸せな出来事だったと思います。

CEREMONYは、そんな体験を与えてくれる場所でした。

DAY1 出演アーティスト

s**t kingz

撮影:田中聖太郎写真事務所

1. MORECHAU、2. slow burn、3. 愛が呆れ果てるまで feat. 三浦大知, SKY-HI。「僕たち今日は羽ばたきに来ました。衣装(羽)のパワーをもらって頑張っていきたいなと思います」

asmi

撮影:田中聖太郎写真事務所

1. ドキメキダイアリー、2. Call me、3. 東京タワーを披露。「今日はなによりも歌詞を伝えることを大切にしようと思っています」

超ときめき♡宣伝部

撮影:田中聖太郎写真事務所

1. 最上級にかわいいの!、2. トゥモロー最強説!!、3. 超最強 をパフォーマンス。「たくさんたくさん、ときめいて頂けるように、笑顔をお届けしたいと思います」

ORANGE RANGE

撮影:田中聖太郎写真事務所

1. イケナイ太陽、2. 1000%、3. 上海ハニー を演奏。「結成25年を迎えます。皆さんに支えられてきたなと思っています」

AI

撮影:田中聖太郎写真事務所

1. Not So Different -Remix、2.ハピネス -Acoustic、3. Story / アルデバランを熱唱「人が人のことを考えたり、思いやり合える、そういう場所を作ってくれて本当に感謝です」

TOMORROW X TOGETHER

撮影:田中聖太郎写真事務所

1. Stick With You、2. I’ll See You There Tomorrow、3. Forceをパフォーマンス。「すぐ目の前で他のアーティストのみなさんのパフォーマンスが見られて、新しい刺激をいただけるんじゃないかなと思います」

Mrs. GREEN APPLE

撮影:田中聖太郎写真事務所

1. ANTENNA、2.コロンブス、3. 風と町、4. 天国、5. GOOD DAY を熱唱。場内の盛り上がりは最高潮に。

DAY2出演アーティスト

上白石萌音

撮影:田中聖太郎写真事務所

1. なんでもないや(movie ver.)、2. 懐かしい未来、3. メメント・モリ を歌いあげる。「メメント・モリ」をカバーさせていただくことになりました。大切に歌わせていただきます」

ネクライトーキー

撮影:田中聖太郎写真事務所

1. 北上のススメ、2. オシャレ大作戦、3. 余計なこと を快演。「人間らしいブレだったり、揺れだったり、声の震えなどもすべて味だと思っています。そういうものも楽しんでください」

サカグチアミ

撮影:田中聖太郎写真事務所

1. 好-じょし-、2. 名前、3. 裸 を演奏。「出演されるアーティストの中で、一番音像的にはシンプルだと思うんですが、だからこそよりダイレクトに歌が伝われればいいなと思っています」

FRUITS ZIPPER

撮影:田中聖太郎写真事務所

1. はちゃめちゃわちゃライフ! 2. ぱわーオブらぶ 3. わたしの一番かわいいところ をパフォーマンス。「”NEW KAWAII”というコンセプトをお届けできるよう、宇宙にも届くぐらい大きいパワーを頑張ってお届けします」

マキシマム ザ ホルモン

撮影:齋藤タカヒロ

1. シミ 2. maximum the hormone Ⅱ~これからの麺カタコッテリの話をしよう~ 3. 恋のメガラバ(CEREMONY edit)を絶唱。会場を盛り上げるトークはさすがのパフォーマンス。

TWS

撮影:田中聖太郎写真事務所

1. はじめまして、2. You, You、3. OVERDRIVE をパフォーマンス。「爽やかさ、そして明るいエネルギーを皆さんに感じて欲しいなと思います」

Mrs. GREEN APPLE

撮影:田中聖太郎写真事務所

撮影:田中聖太郎写真事務所

撮影:田中聖太郎写真事務所

1. ANTENNA、2. クスシキ、3. 風と町、4. 天国、5. GOOD DAY を立て続けに披露。観客の大歓声に包まれながら、熱狂の2日間を締めくくった。

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