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マルシェ巡りと料理教室体験。アルルで過ごす特別な一日。【フランス、美食の渓谷を巡る旅。】

  • 2026.6.19

フランス東部のソーヌ川からローヌ川の流域は、国内随一の美食都市リヨンをはじめ、果物やハーブの産地、ワインの銘醸地が点在するグルマン垂涎のエリア。「ヴァレ・ド・ラ・ガストロノミー(美食の渓谷)」を巡って、より深くフランスを味わう旅へ。


Arlesアルル

さまざまなアルチザンが集う、ローヌ川の終着点。

フランク・ゲーリーによる複合施設、リュマ・アルルからの眺望。ローヌ川のほぼ終着点で、地中海はすぐそこ。

ローヌ川を南下すると、太陽の光が強くなり、オリーブの葉が深緑に茂る。川の分流地アルルは、ローマ帝国の支配下で水運の要として発展した歴史を持つ。また、ゴッホが愛した街として、現代では国際写真フェスティバルの舞台としてアーティストとの繋がりも深い。

旧市街の入口、カヴァルリ門をくぐると見えてくる、アルルの作家アメデ・ピショの名を冠した噴水。

アルルに刺激を受けるのは、画家や写真家にとどまらない。「アーティザナルなジンを造りたい」と蒸溜所を構えたトマ・ビグルダンもそのひとり。長らく勤めたロクシタンで世界の植物と向き合う中、表現のひとつとしてジンに注目。太陽、草花、ミストラル(南仏特有の強い風)など、ジンのインスピレーション源はこの地にある。

円形闘技場など、ローマ帝国の面影を感じるスポットがそこここに。

ソーヌ川からローヌ川、南北に流れる川が生む豊かな食物とそれを紡ぐ人。風土から生まれる郷土の味。フランスの美食は、土地に生きるたくさんのアルチザンによって今日も育まれている。

Bigourdanビグルダン

銅の面積が広いポットスチルを使うことで、アロマがより引き出される。

カマルグの自然を、ジンとパスティスに詰め込んで。

世界の植物を知り尽くすトマ・ビグルダンが、ロンドンでのジン修業を経て自身の蒸溜所兼ショップをスタート。タイム、フェンネルなど13種のハーブ類を軸にオリジナルジンを手がける。なかでも南仏の夏を表現した「レテ」はレモンやオレンジフラワー、自家栽培のコブミカンが香るすがすがしい味わい。アルルの新名品になりつつある。

角打ちはなく、無料試飲ができる。ジンのほか、昨年から製造を始めたパスティスも販売。
左からシグネチャーの「Original Dry Gin」500ml 41ユーロ、夏のジン「LʼÉté Dry Gin」500ml 43ユーロ。度数は高いがまろやかで飲みやすい。

レストラン・ロリエルRestaurant l’Oriel

リス大通りをはじめ、アルルで週2回開かれるマルシェで買い出し。「生産者のことを伝えたい」と話すカンタン・ルピリエシェフ(右)と青果店&鮮魚店へ。

シェフから教わる料理体験!

南仏料理にハーブは必須! パスティスはアニスの風味付けに。
作る料理はシェフのフィーリング次第⁈ 教室は生徒2~4人で開催する。

新しい料理教室があると聞き訪れたのは地元のレストラン。マルシェに同行し、シェフ行きつけの青果店や鮮魚店を案内してもらい、日仏の食材の違いと活気に驚く! 購入した食材を手に厨房へ入り、漁師風煮込み料理、ブーリッドを作ることに。ポワローの切り方からジャガイモ入り特製マヨネーズの作り方まで手本を見せながら教えてくれるのでひと安心。最後はシェフが仕上げるのでこれまた安心。ハーブやパスティスで香りづけしたブーリッドは、これぞ南仏の味! 自分の料理がコースのメインを彩る瞬間はちょっぴり誇らしかった。

ブーリッドという魚介煮込みが完成! この日はアンコウを使ったが、白身の魚なら代用可。ほかにシェフお手製の前菜やスープが付く。
料理教室のほか、店内では地元食材を使った料理が楽しめる。

 

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