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6月がチャンス!切って挿すだけの挿し木で、アジサイ(紫陽花)・バラなどお気に入りを増やす手順

  • 2026.6.18

6月がチャンス!切って挿すだけの挿し木で、アジサイ(紫陽花)・バラなどお気に入りを増やす手順

挿(さ)し木ってどんなものか、ご存じでしょうか? 植物の茎葉を土や水に挿すだけで、根が出て新しい株が育つ増殖法です。タネまきと違って、親と同じものが100%できます。5~6月の生育期は挿し木にぴったり! 切り戻した茎葉で挿し木をしてみませんか。

挿し木ができる、しやすいのはどんな植物?

挿し木ができる植物は丈夫で生育がよく、茎葉が比較的しっかりして発根しやすいものです。パンジー&ビオラやロベリアなどは茎葉が柔らかくて向いていません。自立できないつる性植物でも、ポトスやクレマチスやアイビーなどはOK! 低木はたいがい適しています。

なかでも、挿し木の初めてさんがトライして成功率の高い植物を紹介しましょう。

花が終わりかけたら素早くトライ!【アジサイ】

アジサイの多くは花が終わると、夏には来年の花芽ができます。花がらを摘まずにドライで楽しんでから剪定すると、来年の花芽を切り落としてしまいがち。花が終わったらナルハヤで剪定することで、来年もコンパクトな樹姿で花が楽しめます。

その剪定枝を利用して挿し木をしましょう。西洋アジサイ(ハイドランジア)は葉が大きくて蒸散量が多いので、葉を少し小さく切って挿し穂にします。この記事後半に挿し木の手順を紹介しますから、最後までご覧ください。

切り花からでも挿し木ができる【バラ】

バラの花を花瓶に挿して楽しんでいたら、水に浸かった部分から根っこが出てきたことがありませんか? これはすでに水で挿し木をした状態です。根が出た上部を10㎝ほどに切り詰めた挿し穂を、清潔な用土に挿せば育ちます。水に浸けていない枝でももちろんOK。

*このようにバラやアジサイなどの花木は挿し木に最適。ただし、商標登録された園芸品種は、人に譲渡などはしないで自分だけで楽しみましょう。

下葉が枯れあがった樹姿の仕立て直しに【ラベンダー、ローズマリー、キク】

ラベンダーを育てていると株元の葉が枯れ落ちて、下の写真のように株姿が乱れてきます。こんなときは上部の木質化していない緑の茎を挿し木することで、株を新たに更新しましょう。ほかにもローズマリーやキクなど、育てるうちに株姿が乱れやすい植物を仕立て直せます。

つる性植物も挿し木できる【ポトス、アイビー】

ここまで紹介した植物は低木だったり、茎がしっかりしているものばかりです。けれども、自立できないつる性の植物でも、挿し木やとり木で株をふやせます。

例えば、つるが途中で切れてしまったポトスを水に挿しておくと、簡単に根が出ます。
また、長く伸びたアイビーのつるをU字ピンで地面に密着させると根が出る(根伏せといいます)ので、つるを切り離せば新しい株が誕生です!

水挿しも根伏せも、切り離したつるは鉢や庭に植えられます。

葉っぱ1枚からでも再生できる【セダム、サンセベリアなどの多肉植物】

茎葉に水分を蓄えている多肉植物は、葉っぱ1枚からでも再生できるのが特徴です。セダムなどはちぎれて落ちた葉が、落ちた先の植物の用土に根を張ることもあります。

おもしろいのは再生するのが葉ではなくて株全体ということ。1枚の葉先にミニ株が誕生します。また、徒長などして姿の乱れた株の茎葉を挿し木して、株を更新することも簡単。新たにミニ寄せ植えがいくつもできて嬉しいものです。

とても簡単な「挿し木」の手順

1)アジサイの枝を10~15㎝切り取る

挿し木は葉がついていた「節」から根や新しい葉が出るので、節間が詰まって複数の節がある茎や枝を切り取り、10~15㎝のさし穂を用意します。節のない枝や茎は挿し木ができにくいです。柔らかいてっぺんや硬い株元ではなく、株の中間の茎を用いましょう。

2)挿し穂の葉を調整する

蒸散を減らすため大きな葉は小さく切り、下のほうの葉は茎から切り離します。挿し穂を水に浸け1~2時間吸水させます。切り口に発芽促進剤を塗ると安心です。

3)肥料分を含まない清潔な用土に挿す

育苗ポットなどにタネまきや挿し木専用の用土を入れ、穴を開けます。挿し穂の節が埋まる深さまでさし込み、ぐらつかないように用土を押さえ、水やりしましょう。

挿し木を成功させるためのポイント

挿し穂は直射日光の当たらない明るい日陰などに置きます。挿し木を成功させるには、発根まで用土が乾き切らないように水やりするのが大切。

挿し木が梅雨時に向いているのは、根がなくても葉が蒸散しすぎてしおれないからです。濡れた不織布などで挿し穂を軽く覆ったり、ペットボトルをかぶせてもよいでしょう。専用のカバーやトレーも販売されています。

根が出る時期は植物によって異なりますが、3~5週間ほどです。挿し穂に新しい芽が出たら、根も成長しはじめています。ペットボトルやイチゴのケースなどを使うと、発根の状態が見られます。

根が伸び出したら、薄い液肥を与えて根の成長を促します。根が十分に伸びて、葉が健康に育ってきたら、鉢に1株ずつ培養土で植えて育てましょう。手持ちの株から数株の挿し木を成功させると、病害虫などの被害にも予備があって安心です。

※2025年6月12日に配信した記事を再編集しています。

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