1. トップ
  2. ファッション
  3. 季節のブーケづくり【花嫁の手仕事vol.4】

季節のブーケづくり【花嫁の手仕事vol.4】

  • 2026.6.13

今月の花嫁の手仕事は、季節のブーケづくり。

……なんて書くと、昔から花のある暮らしを楽しんできた人のようですが、実はまったくの逆です。20代の頃は、お花をいただいてもどう扱っていいかわからず、気づけば枯らしてしまうタイプでした。花を飾る丁寧な暮らしにも憧れはあったけれど、自分とは少し遠いものだと思っていたのです。

そんな私が花に興味を持つようになったのは、主人と暮らし始めて間もない頃でした。

新居での生活はうれしかったけれど、どこかよそよそしくて、まだ自分たちの家という感じがしなかった。そんなある日、駅前の花屋さんで小さなブーケを買って帰ったのです。

25ans Wedding

たった数本の花だったのに、部屋の空気が少し変わりました。帰宅してドアを開けるたびに目に入り、そのたびに気持ちがふっとやわらぐ。花にはこんな力があるのかもしれない。それが始まりでした。結婚や出産を経て、暮らしそのものを楽しめるようになった30代後半には、「いつか自分の手でブーケを束ねられるようになりたい」と思うまでに。

そんなときに出会ったのが、人気フローリストの新古康子さんが主宰するswin′Co-urt(スゥインコート)でした。単発レッスンに参加したのに、その時間があまりに心地よくて、気づけば10年近く通っています。

25ans Wedding

昔は花を枯らしてばかりいた私が、今では花屋で季節の花を選び、自分でブーケを束ねているのだから不思議なものですよね(笑)。

ブーケづくりで一番大切なのは、“ネトワイエ”

25ans Wedding

レッスンでまず教わるのは、花を束ねることではありません。傷んだ葉を取り除き、水に浸かる部分を整え、一本一本の表情を見ながら花材を並べていく。ネトワイエと呼ばれるその作業は、料理でいえば下ごしらえのようなもの。花に触れながら黙々と手を動かしていると、自然と気持ちも整っていきます。

ネトワイエができたら、いよいよブーケを束ねる工程へ

25ans Wedding

準備ができたら、いよいよブーケづくり。中心になる花を1本決め、そのまわりに花を一定方向に足して、同じ方向にまわしていく。その繰り返しです。

25ans Wedding

ときどきブーケを体から少し離して全体のフォルムを確認するのも大切なポイント。先生いわく、枝ものがたっぷり入った花材のときは、通常よりも持ち手を下にすると安定するのだとか。

25ans Wedding

先生はいつも技術だけでなく、「好きだと思う気持ちを大切に」と教えてくれます。

この色が好き。なぜかわからないけれど、この組み合わせに惹かれる。そんな感覚を頼りに束ねたブーケのほうが、不思議とその人らしい表情になるのだそうです。

25ans Wedding

私もそう思います。正解を探すより、自分の好きを集めていくほうが暮らしも花もずっと楽しい。完成したブーケを抱えて帰る道は、いつもちょっと誇らしい気持ちになるのです。

25ans Wedding

新居に花があるだけで、いつもの景色が少し特別に見える。そんなささやかな変化を楽しめるようになったことも、大人になってから手に入れた幸せのひとつなのかもしれません。

※この記事は2026年6月13日時点のものです。

元記事で読む
の記事をもっとみる