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「今日も自分の時間がなかった…」そんな女性に知ってほしい“第3の時間”

  • 2026.6.10

朝から晩まで「誰かのため」に動き、気づけば一日が終わっている。そこに、自分として存在する時間はありますか?

書籍「第3の時間」で、仕事でも休息でもない新しい時間のあり方を描いた井上陽子さん。現在デンマークで暮らす井上さんに「役割を脱いだ自分」に戻る時間について聞きました。

出典:シティリビングWeb

井上陽子さん

ジャーナリスト、コミュニケーション・アドバイザー。大学卒業後、読売新聞社に記者として入社。妊娠を機に夫の母国であるデンマークに移住。執筆のほか、デンマークの経済社会や働き方に関する講演なども行っている

出典:シティリビングWeb

「第3の時間」 著者:井上陽子 発行:ダイヤモンド社

「午後4時台が帰宅ラッシュ」という短時間労働の国デンマーク。ゆとりある働き方でも、一人当たりGDPは日本の2倍以上、世界競争力ランキングでは1位を獲得しています。そんなデンマークの合理的な働き方と“仕事でも休息でもない時間”を重視する価値観を手がかりに、人生を豊かにする時間の使い方を提案した一冊。忙しさに追われる日々に、「余白」を取り戻すヒントをくれます。

使える時間は全て仕事につぎ込んでいた

ー 真面目で、責任感が強い人ほど、「もっとできる」と自分を追い込んでしまう。そんな日本的な働き方の感覚は、井上さん自身に深く染みついていたそうです。

井上さん とにかく、使える時間は全て仕事につぎ込んでいました。"いつまでにこれを終えるべき"というラインも自分でタイトに設定して、「今日はこれを終わらせないといけない」と、夫に言い訳しながら仕事をしていた気がします。

夫に「子どもが小さい時期なんてあっという間だよ」と言われても聞く耳がない状態。むしろ、デンマークの労働時間が短すぎるのが問題だ!と腹を立てていたくらいでした。

午後4時には帰るデンマークの働き方

ーデンマークに移住し、井上さんがまず驚いたのは、男女ともにフルタイムで働く社会でありながら、多くの人が午後4時台には帰宅することでした。

井上さん デンマークの働き方は、男女とも同じように働き、家事・育児を担うという「全員がすべてをやる社会」です。それにも関わらず、延長保育がなく、どんな肩書きの人であっても、子どもが小さければ午後4時前に職場を出ます。日本は、男女ともしっかり働けるようにしようとすると、延長保育を充実させる方向に向かう。そこに「仕事がすべてではない」というデンマークでの考え方との違いが象徴的に表れているように感じます。

タイムマネジメントよりエネルギーマネジメント

ー “第3の時間”を持つため、井上さんが推奨するのは「やることを減らす視点」です。

井上さん リストの中で減らせるものは? 自分でハードルを上げていることは? 「ここまでで十分」と線を引くことができれば、やることの量は減り、心も体も軽くなるはずです。タイムマネジメントよりも、いわばエネルギーマネジメントに目を向けることで、“第3の時間”も持ちやすくなるのではないかと思います。

“第3の時間”は“自由時間” 自分を回復させるための時間を

ー最後に“第3の時間”を一言で表現してもらいました。

井上さん 一言でいえば、“自由時間”です。

出典:シティリビングWeb

ー 好きな音楽を聞く。何も考えずに歩く。子どもが寝たあとに静かに本を読む。そんな小さな余白があるだけで、人は少し呼吸しやすくなるのかもしれません。

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