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パンチくんが起こした奇跡は4,800万円に!応援の寄付で変わる市川市動植物園「サル山」のこれからと将来の夢

  • 2026.6.10
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ニホンザルのパンチくんがSNSを通じて世界的な人気を集め、連日多くの人が訪れる千葉県の市川市動植物園。パンチくんを応援したい!という声から始まった「#がんばれパンチ サポーターズガイド」には現在、4,800万円を超える支援が寄せられています。小さなパンチくんの存在が、市川市動植物園の未来をどう変えようとしているのか。emogram編集部では安永崇課長に取材し、想定される寄付金の使われ方や、パンチくんたちが暮らすサル山の「将来の夢」について聞きました。

パンチくんへの愛が4,800万円!「サポーターズガイド」年内に延長へ

5月31日までに集まった寄付金の総額は約4,800万円。いまも寄付が続くことから、「#がんばれパンチ サポーターズガイド」の期間は年内いっぱいまで延長されることが発表されました。

安永課長:「昨年の小動物用施設のクラウドファンディングでは、1,000万円を集めるために市街地でビラを配ったり、園内で募金箱を持って立ったりと本当に苦労しました。それが今回、特段の発信をしたわけではないのにこれだけの支援が集まり、本当にすごいことだと思っています」

ちなみに期間を「今年いっぱい」としたのは、ふるさと納税の仕組みも考慮しているとのこと。返礼品に何を選んでも「使い道はパンチで」と指定すれば寄付になり、翌年の税額控除が受けられるため、年内の区切りとしたそうです。

総額7,000万円の予算案で環境改善へ

では、集まった寄付金はパンチくんたちのためにどう使われるのでしょうか。市川市動植物園では、6月開会の市川市議会定例会に「動植物園サル山等環境改善事業」として総額7,000万円の補正予算案を提出しました。

安永課長:「今年は子ザルが多数産まれました。現在のサル山は60頭を超えています。過去にもそれ以上の頭数だった時期もあり、暮らしていくうえでの広さに問題はありませんが、より快適な生活環境を目指して、そしてその先をも見据えた改修を行えればと思っています」

決して狭いようには見えませんが、今年のベビーラッシュで頭数は増えました。

安永課長:「まずはニホンザルの暑さ対策ですね。近年の酷暑に対応するためバックヤードのエアコン設置は急ぎたいと思います。そして、一般のお客さまからは見えづらい部分ですが『バックヤードの拡張』。部屋を増やしたり広げたりすることで、様々な飼育方法が可能になりますし、将来的にサル山を大きく改修することになった場合、工事期間中にニホンザルたちがストレスなく過ごせる収容スペースが必要になりますので」

ここ数年は夏になると猛暑に見舞われています。ぜひサル山にも空調を完備させてあげてほしいですよね。サル山の中も何か改修案はあるのでしょうか。

安永課長:「目に見えるところでは、コンクリートに囲まれた岩場を模した環境が気になるという声も耳にします。暑さ対策として新たに日よけを設置したり、コンクリートの床だけでなく土があって草が生えるような『土場(どば)』をつくれたりしたらいいなと思っています」

将来はパンチくんのお家が「2つ」に!?

そして、パンチくんたちが生きる少し先の未来についても聞きました。現在のサル山は岩山を模したコンクリートの床ですが、これは衛生面を考慮した「標準的でクラシックな動物園の設備」なのだそうです。

安永課長:「近年は『動物福祉』が重視されるようになり、私たちも動物福祉を推進したいと考えています。ニホンザルがより平穏に快適に暮らしていける環境をつくっていきたい。そしてこれは夢のような話かもしれませんが、将来的には『サル山がもう1つ』あってもいいと思っています」

なんと、サル山が2つになる!?小規模な市川市動植物園の中では圧倒的な大きさを誇るサル山が2つとなれば、インパクトは大きそうです。

安永課長:「サル山がもう1つあれば、私たちも飼育の選択肢が格段に広がります。個体同士の相性を見ながら居住空間を分ける、といったことなどです。もちろんサル山をもう1つだなんて、そう簡単にできることではありません。私や動植物管理長が今の立場にいる間に実現させるのは難しいかもしれませんが、将来の動植物園を担う若手飼育員たちのためにも、しっかりとしたビジョンを持って後任に引き継いでいかなくてはならないと思っています」

パンチくんを想う世界中の人々の優しさが集まり、動き出した大きなプロジェクト。みんなの温かな支援は、パンチくんや仲間たちの未来を確実により良いものへと変えようとしています。

ライターコメント

今回集まった4,800万円という支援額を聞き、パンチくんがもつ影響力の大きさを改めて実感しました。日よけや土場づくり、バックヤードのエアコン設置、そして「サル山を2つに」という壮大なビジョン!パンチくんをきっかけに集まったたくさんの愛が、動物福祉という大きな未来へ繋がっていく過程に胸が熱くなります。より快適で楽しいお家へと変わっていくサル山で、パンチくんがどんな風に成長していくのか楽しみです。

<ライタープロフィル>ゆんち

2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。

現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。

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