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素直に祝えなかった誕生日…3.11に生まれた命に贈られた「君の椅子」が伝えた居場所

  • 2026.6.6

生まれたばかりの赤ちゃんに、北海道の木で作ったベビーチェアをプレゼントする「君の椅子」の取り組み。
2026年で20年を迎え、初めて椅子を受け取った赤ちゃんの成長記録を前編の記事でお届けしました。

そんな君の椅子は東日本大震災が起きた2011年3月11日に岩手・宮城・福島の3県で生まれた104人の赤ちゃんにも贈られました。

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震災に負けずに生まれた、新しい命を祝福したい。
北海道上川地方の3つのマチと、旭川家具の職人らが「希望の君の椅子」を贈りました。

宮城県に住む、阿部一花さん。
15年前に贈られた椅子を、今も大切にしています。

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この春、高校生になった赤ちゃん、座れるかな?

「ちょうどよくて本当に座りやすい。座ってテレビ見たり、モカ(犬)と遊んだり」

7歳の妹、七海ちゃんが「踏み台」に使うことも多くなり、椅子は、傷や落書きでいっぱいです。

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父・阿部剛さんが「犬にかじられた痕…ショックだったよね」と話すと、母・香紀さんも「幼稚園ぐらいまではお絵描きや描いたり塗ったりが好きだったので、無事に成長してよかった」と思い出を振り返ります。

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あの日…一花さんを出産した4時間後、地震が襲いました。

ライフラインが断たれた産院から車に逃げ込み、雪が降る厳しい寒さの中わが子を抱いて温めました。

居場所はここにあるよ

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一花さんの命は守られたものの、多くの命が失われた日。

幸せであるはずのわが子の誕生を、喜ぶことができずにいた家族のもとに届いたのが、北海道から来た「君の椅子」でした。

つかまり立ちをしたときも、遊ぶときも。

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一花さんに寄り添い、家族に溶け込みました。

母・香紀さんはこう話します。

「誕生日をあまり人前で『3月11日』と言いづらかったのだが『この子の居場所はここにあるよ』とメッセージを込めた椅子を贈られたので、この子の誕生日を素直に祝っていいんだなと思わせてくれた」

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15歳の一花さん、北海道の人が贈ってくれた「君の椅子」に込められた思いが、少しずつ分かるようになりました。

「本当に小さい頃からあって、ずっと座って、知らない人からだけど、すごくありがたいしこれからも大切に使っていきたい」

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壁にぶつかったときも、心が折れそうなときも、いつでも迎えてくれる「君の椅子」は、これからも人生に寄り添い続けます。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2026年5月5日)の情報に基づきます。

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