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東京駅・丸の内のカフェ「Café 1894」の名建築を楽しむ:空想喫茶トラノコクさんのあの店この店、喫茶訪問日記 #12

  • 2026.6.6

お店を巡るのは…

空想喫茶トラノコクさん

空想喫茶トラノコク
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「こんな居場所があったらいいな」という会話から生まれた架空の喫茶店。SNSで素敵な喫茶店の紹介や、喫茶店レシピの発信を行う。著書『至福のチーズケーキ本』(エムディエヌコーポレーション)が発売中。

歴史ある名建築に浸れるカフェにお邪魔しました!

空想喫茶トラノコク もうそう店長
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今回訪れたのはこちら!

明治の面影を今に伝える、Café 1894

東京駅・丸の内のカフェ「Café 1894」がある三菱一号館美術館
丸の内の喧騒の中に、時代の記憶を静かに受け継ぐ場所がある。三菱一号館美術館に併設された Café 1894だ。

shop information

  • 東京都千代田区丸の内2丁目6−2 三菱一号館美術館 1F TEL:03-3212-7156 営業時間:11:00~23:00(L.O. 22:00) 【LUNCH】 11:00~14:30(L.O. 14:00) 【CAFE】 14:30~17:00(L.O.16:30) 【DINNER】 17:00~23:00(L.O.22:00)

1894年の空間を、今に残す

1894(明治27)年に竣工した三菱一号館。Café 1894は、かつて銀行の営業室として使われていた空間をもとに整えられている。
建物そのものは1894年竣工、1968年に解体。のちに各種資料や保存部材などの調査を経て、2009年に同じ地でよみがえった。

東京駅・丸の内のカフェ「Café 1894」店内
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この建物を設計したのは、英国人建築家ジョサイア・コンドル氏。門下にはのちに東京駅を設計した辰野金吾氏などがおり、日本の近代建築に大きな影響を与えた人物でもある。 全館には、19世紀後半の英国で流行したクイーン・アン様式が用いられており、実用だけでは終わらない美しさのなかに、近代化を進める東京に「これからの街」を思い描いた当時の痕跡を感じることができる。

東京駅・丸の内のカフェ「Café 1894」店内
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この建物の復元は、可能な限り忠実に行われ、この場所がかつて担っていた都市文化としての役割を、今の街にもう一度戻したいという思いがあったのかもしれない。 美術館にはCafé 1894をはじめ、ショップや歴史資料室などが併設され、鑑賞の前後も含めて人が集う場所として育てられている。

東京駅・丸の内のカフェ「Café 1894」店内にある明治時代のガス灯を再現した照明
照明は、当時のガス灯を思わせるデザインで、残された設計図をもとに再現されている。

店内に入ると、まず吹き抜けの高さに目が向く。天井高は約8メートル。
見上げた先にある窓からは光がやわらかく差し込み、空間に立体感と奥行きを与えている。

東京駅・丸の内のカフェ「Café 1894」天井の高さが感じられる店内
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東京駅・丸の内のカフェ「Café 1894」天井
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美術館の余韻を 味わえる美しい一皿

美術館を訪れた人はもちろん、仕事終わりの人が立ち寄ることも。昼のランチ、午後のカフェ、夜の食事や軽く一杯と、時間帯ごとに表情が変わるのも魅力だ。
展覧会と連動したタイアップメニューもあり、年に3回の企画展に合わせて展開。作品を見終えたあとに、カフェで余韻に浸りながら楽しむことができる。

東京駅・丸の内のカフェ「Café 1894」パレットプレート
パレットプレート ¥2,800

画家のパレットのように彩り豊かな「パレットプレート」には、金柑を添えたジャンボンブランや、トリュフが香るポテト、とろりとしたトマトとモッツァレラの一品などが並ぶ。異なる味わいを一皿の中で楽しめるのも嬉しい。  

※パレットプレートは季節によって内容変更になる場合があります

東京駅・丸の内のカフェ「Café 1894」パレットプレートセットのオリーブパン
セットのオリーブパンは、表面の香ばしさの奥から、やわらかくオイルの香りが立ち上がる。
東京駅・丸の内のカフェ「Café 1894」に並ぶウイスキー
多彩なウイスキーが並び、夜にはバーとしての顔も見せる。

過去を壊さず、 未来へつなぐということ

日々、古いものが取り壊され、新しい建物が生まれていく東京。
けれどこの場所にいると、過去を壊していくことだけが未来をつくるわけではないのだと感じる。
むしろ、遠い時代にあった願いが、形を変えながら誰かの感覚のなかに残り、受け継がれているように思えた。

東京駅・丸の内のカフェ「Café 1894」店内の椅子とテーブル
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文化交流や撮影場所になっているこのカフェが多くの人に愛されているのは、その空間の古さゆえの美しさだけではなく、そこに込められた先人の想いが、時代を超え、そして形を変えて人々の心に届いているからだろう。

東京駅・丸の内のカフェ「Café 1894」を併設する三菱一号館美術館
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今まさにその歴史に触れているのだと思うと、この一枚もまた、未来へそっとつながっていくのかもしれない。そんな気がして、自然とカメラを構える背筋が伸びた。

このカフェに行くと、受け継がれてきた名建築の歴史を感じられる気がします!

空想喫茶トラノコク もうそう店長
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photograph & illustration & text : toranocoku ※掲載している情報は取材時のものです。変更になる場合があります
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