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「うちは私立だから」ママ友のマウント「えっ、うちは」天然夫が角を立てず『回避』妻は「惚れ直した」

  • 2026.6.2

今回は、近所で親しくしている美奈子さん(仮名)に聞いたお話です。ママ友同士の何気ない会話なのに、なぜか疲れてしまう日ってありますよね。教育や家庭の話題で空気が張りつめたある日、美奈子さんはご主人の“天然発言”に、思いがけず救われたそうです。

なんとなく居心地の悪いランチ会

その日は、近所のママ友たちとのランチ会でした。最初は子どもの習い事や塾の話で盛り上がっていたのですが、途中から「私立か公立か」の話題になったのです。「うちは私立だから、本当にお金が大変で〜」あるママ友が何度もそう話し、そのたびに周囲も「わかる〜」と頷いていました。

私は適当に笑いながら聞いていたのですが、だんだん居心地が悪くなってきました。すると突然、「美奈子さんのところは、公立だったよね?」と話を振られたのです。悪気はないのかもしれません。でも、その場の空気が少しだけピリッとした気がしました。

私は「まぁ、うちはうちなりにね」と笑って返したものの、帰宅した頃にはどっと疲れてしまっていました。

主人には深刻さが伝わらない

夜になって、主人に軽く愚痴をこぼしました。「今日、なんだか疲れちゃった」すると主人は、テレビを見ながら、「へぇ〜。みんなそんなに気を遣ってるんだ」と、のんびりした口調。私は思わず、「いや、そこなの?」と苦笑いしてしまいました。

昔からそうなのです。空気を読むより先に、思ったことをそのまま口にするタイプ。こちらが気にしていることも、良くも悪くも真正面から受け止めません。でも、だからこそ変に煽られないというか……その日は「まぁ、いっか」と思って寝ました。

まさかの“唐揚げ事件”

数日後、地域イベントでそのママ友たちと再会しました。私はまた微妙な空気になったら嫌だなと思い、少し身構えていました。

すると、主人が突然会話に入ってきたのです。しかも真顔で「えっ、公立とか私立って、そんなに重要なんですか? うちは昨日、唐揚げを誰が最後に食べるかで大事件でしたけどね〜」と一言。

その場は一瞬シーン……私は心の中で、「お願いだから黙って……!」と叫んでいました。でも次の瞬間、「何それ(笑)」とママ友の1人が吹き出したのです。そこから周囲もつられて笑い始め、あの張りつめた空気が一気にゆるみました。

しかも当の本人は、「え? そんな変なこと言った?」と本気で不思議そうな顔。私は呆れながらも、なんだか笑ってしまいました。

背伸びしなくていい相手

帰り道、不思議と心が軽くなっていました。普通なら、もっと気の利いたことを言う場面だったと思います。でも主人は、見栄を張ることも、人と比べることもしません。

そのズレ方に、私は何度も救われてきました。それからは、ママ友同士の空気も少し変わった気がします。以前ほど張り合う感じがなくなり、「まぁ、それぞれの家庭でいいよね」という雰囲気になったのです。

今でも主人は天然発言ばかり。スーパーで知らない人に話しかけたり、空気を読まずに笑わせたりもします。それでも、一緒にいると必要以上に背伸びしなくていい。あの日の唐揚げ事件みたいな一言が、張りつめていた私の気持ちを、ふっと軽くしてくれたのでした。

【体験者:40代・主婦、回答時期:2026年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:佐藤 栄祠
大手メーカーの営業を経て、ライターに転身。会社員時代に培った経験と、組織の一員であるからこその“喜怒哀楽”をリアルに伝え、「誰かを癒したい」との思いが執筆の原動力。スピリチュアル関連情報にも精通しており、それらに傾倒する人の思いを描いたエピソードも好評。

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