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映画『トロフィー』新キャストにYOU、きたろう、山中崇ら実力派俳優が発表

  • 2026.6.2
映画『トロフィー』新キャストの(左上から)YOU、きたろう、山中崇、(左下から)白川和子、黒田大輔、ソウジ・アライ (C)2026 K2Pictures width=
映画『トロフィー』新キャストの(左上から)YOU、きたろう、山中崇、(左下から)白川和子、黒田大輔、ソウジ・アライ (C)2026 K2Pictures

是枝裕和監督や西川美和監督の監督助手を務めてきた、映像制作集団分福の新鋭・孫明雅(そんみょんあ)監督の長編デビュー作『トロフィー』より、YOU、きたろう、山中崇、白川和子、黒田大輔、ソウジ・アライの出演が発表。併せて、本予告映像、写真家・石田真澄によるアザービジュアルも解禁された。

【動画】新キャスト陣も登場する映画『トロフィー』本予告映像

本作は、在日コリアンのひとつの“今”を描いたオリジナルストーリー。

主人公は在日コリアンの14歳の少女・ソヒ(恒那)。朝鮮学校に通い、部活で朝鮮舞踊に打ち込む日々を送っている。ある日、日本学校との交流会で日本人の未来(梨里花)とK‐POP好きという共通点で仲良くなり、ソヒは少しずつ外の世界と繋がりを持っていく。そんな中、2人は推しのK‐POPアイドルのライブチケット代を稼ぐために、ソヒの家にある不用品をフリマサイトで売ることに。

そこで意外にも高値で売れたのは、朝鮮学校の校長である父・サンジュ(井浦新)が持っていた一枚の北朝鮮のCDだった。それに味をしめたソヒたちは、サンジュが祖国・北朝鮮から授与された“勲章”までも売ってしまう―。

本作が長編映画初監督となる孫監督自身も在日コリアン3世であり、朝鮮学校に通っていた。その経験や葛藤の記憶を出発点に、朝鮮学校に通う少女・ソヒの視点から、家族や友人との関係、そして自らのルーツと向き合う日常を丁寧に美しく描き出した。

3月にソヒを取り巻く大人たちとして、井浦新、市川実和子、ちすん、笠松将の出演が発表されたのに続き、この度新たな実力派キャストたちが解禁。

K-POPをきっかけに仲良くなったソヒと未来が足繁く通う甘味屋の店主・さっちゃん役を演じるのは、是枝裕和監督作『誰も知らない』にて映画デビューし、その後も同じく是枝監督の『歩いても 歩いても』など数々の映画やドラマ、バラエティで存在感を放ち続けているYOU。どこか子どもたちと同じ高さに立っているような自由さを持ちながらも、時に大きく包み込むような頼もしさを感じさせる、駄菓子屋のさっちゃんを自然体で演じた。YOUは、劇中の駄菓子屋の風景を「始終キラキラとした清流が流れているよう」と評している。

ソヒの友達の未来の祖父役を演じるのは、ユーモアと人間味が共存する演技で長年愛され続けてきた、きたろう。「テーマに真正面から向かう姿勢に心打たれた」というきたろうは、少し頑固で職人気質な一面を持ちながらも、その厳しさの奥に不器用な優しさをもつ祖父を演じた。時にぶつかりながらも、まだ未熟なソヒと未来を静かに導き、家族のぬくもりと確かな支えを感じさせる存在として物語を支えている。

焼肉店を営むソヒの叔父役を演じたのは、『港に灯がともる』『燕』『福田村事件』をはじめ、社会の中で生きる人々の葛藤や、その奥にある感情を丁寧に描く作品に数多く出演してきた山中崇。繊細かつリアルな演技で確かな存在感を発揮してきた山中が、本作では家族を支える側としての余裕と温かさを持つ叔父役として、作品に軽やかな空気をもたらしている。山中は「現実と向き合いながら芽吹いたその笑顔は、観る人たちにもきっと勇気を灯してくれる」とコメントを寄せた。

ソヒの祖母役を演じるのは、1967年のデビューから映画界で長年にわたり活躍し、その芯のある確かな存在感で数々の作品を支えてきた白川和子。本作への出演が「長年の在日コリアンの友人への恩返しにもなった」と語る白川が、多くを語らずとも家族を静かに見守り、そこにいるだけで安心感を与える祖母を体現する。

ソヒと未来がある出来事をきっかけに訪れるバーのマスター役は、黒田大輔。言葉以上に人物の背景や存在感をにじませる演技で数々の作品に強烈な印象を残してきた黒田が、一見すると何を考えているのか掴めない、物好きで不思議な空気をまとうマスターを演じる。

ソヒがよく行く乾物屋「丸萬商店」の店主を演じるのは、国内外の作品で活躍するソウジ・アライ。日本で生きる在日コリアンとしての現実を、時に飾らない言葉でソヒへ投げかけながら、生活の中に根付いたリアリティと静かな説得力を持つ存在感で、彼女が自身のルーツやこれからにふと向き合っていく瞬間を静かに生み出している。

本予告は、ソヒ(恒那)が、K-POP好き同士として友人の未来(梨里花)と笑い合いながら過ごす、思春期の等身大の日常と、朝鮮舞踊に真っ直ぐ向き合う凛とした姿が映し出される。一方で、朝鮮学校の校長として生きる父・サンジュ(井浦新)との、分かり合えなさも徐々に浮かび上がっていく。

そして、父が大切にしていた祖国・北朝鮮の勲章を売ってしまったソヒ。さまざまな大人たちと出会いながら、彼女が見つけていくものとは。映像には、今回追加キャストとして解禁されたYOU、きたろう、山中崇、白川和子、黒田大輔、ソウジ・アライも登場し、作品世界にさらなる奥行きを与える。華やかな朝鮮舞踊、躍動する身体、そして揺れ動く感情。それらを静かに、鮮烈に、瑞々しい感性で切り取った、少女の青春と家族の物語への期待が高まる予告となっている。

アザービジュアルは、ソヒがチョゴリを揺らしながら遠くを見つめる姿や、未来と笑顔で並ぶ姿などを収めたもの。思春期に悩みながらも、新しい世界と出会っていくことを予感させる。撮影は、前回のティザービジュアルも担当した写真家・石田真澄。やわらかな光の中で、ソヒがまとう静かな空気と瑞々しさを写し出している。7月10日の公開に向けて、今後も順次アザービジュアルを公開していく予定。

映画『トロフィー』は、7月10日より順次公開。

※追加キャストのコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■YOU(甘味屋の店主・さっちゃん役)

ものすごく暑かった現場で、監督がその想いを一つ一つ丁寧に形にしてゆこうとする姿、もう全てを理解し、いつものようにじっくりと狙いを定め一寸の狂いもなく舐めるように(笑)取り納めてゆく山崎さんがいらして、真っ白な子鹿のようなソヒは、その時期の少女の全てを纏っていて。

始終キラキラとした清流が流れているような駄菓子屋の風景は、それだけで感慨深いものでした。全編に描かれているであろう、監督の想いや、役者さん達の表現に触れるのがとても楽しみです。その一欠片に携われたこと、心から感謝しております。楽しみです!ありがとうございます!

■きたろう(未来の祖父役)

脚本を読ませてもらって、ぜひ参加したいと思った。テーマに真正面から向かう姿勢に心打たれた。在日コリアンの少女と日本の少女の友情が実に透明だ。理由なき差別は二人にしか止められない。現場で、カット割りがカメラマンと話し合いになり、孫監督の譲らない頑固さが素敵で可愛かった。

■ソウジ・アライ(乾物屋の店主役)

脚本を受け取ったその足でロケ地の三河島を訪ねると、懐かしさを感じた。多文化共生を象徴するような子供たちのグループが自転車で駆け抜けた。主人公ソヒがよく買い物にくる丸萬商店は、そんな地域で愛されしっかりと根を張っていた。日本の豊かさ、多様性の美しさを、自然体で伝えてくれるこの街にもトロフィーを!

■黒田大輔(バーのマスター役)

人種や国境や性別関係なく、ただただ普通に思い悩んだり喜んだり憤ったり楽しんだりしながら、生活している人たちのひとときを覗き見させていただきました。

■山中崇(ソヒの叔父役)

「オレ、在日なんだよね」高校生の頃、幼なじみの友人がふと話してくれた。当時の僕は、その言葉の重さをよく分かっていなかった。あれはきっと、とてもナイーブで勇気のいる告白だったのだと、後になって気づいた。きっと大切な友達だと思ってくれたから話してくれたんだ。そう感じた時、心の奥でじんと震えるものがあった。

作品を観ながら、そのことを思い出していました。舞踊を踊る生徒たちの笑顔がみずみずしさで溢れています。現実と向き合いながら芽吹いたその笑顔は、観る人たちにもきっと勇気を灯してくれると思います。

■白川和子(ソヒの祖母役)

異国の地で、甘いも酸いも知り抜いた、ハンメ(祖母)の余裕ある生き方を、私なりに演じることができたと思います。それは四十年以上続いていた、在日の友人とのおつきあいがあったからです。生き方の姿勢、人生における決断など波乱万丈の人生から多くのことも学べたからです。その友人も旅立ちましたが、『トロフィー』に出演させていただき、恩返しができました。孫監督本当にありがとうございました。

映画『トロフィー』本予告映像解禁

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