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育休明け初日、しがみつく娘に「ちょっと待って!」怒鳴った直後、娘の『行動』に「涙が止まらなく」

  • 2026.6.1

今回は、職場の後輩・美紀さん(仮名)に聞いた、職場復帰初日の出来事をご紹介します。1年ほど産休と育児休暇を取り、娘さんが1歳になったタイミングで仕事に戻った美紀さん。久しぶりの仕事と育児の両立に追われる中、思いがけないひと言に心をほどかれたそうです。

復帰初日から余裕がなかった

娘が1歳になり、私は久しぶりに職場へ戻りました。朝から保育園の準備に追われ、忘れ物がないか何度も確認。会社に着けば、復帰のあいさつや久々の業務で頭がいっぱいでした。

「ちゃんとしなきゃ」その言葉ばかりが、ずっと胸の中にありました。

もう無理かもしれない

その日は、取引先から急ぎの確認電話が続きました。さらに上司からも「早めに資料まとめられる?」と頼まれ、気持ちだけがどんどん焦っていきました。昼休み、同じ部署の後輩に思わずこぼしました。

「もう無理かも……ちゃんと働ける気がしない」口にした瞬間、自分でも情けなくなりました。

頬に触れた小さな手

帰宅してからも、その気持ちは消えませんでした。夕飯を作りながら、ため息ばかり。そんな私の足元へ、娘がよちよち歩きで近づいてきました。ぎゅっとしがみついてきたのに、私は余裕がなくて「ちょっと待ってね」少し強めに言ってしまいました。

すると娘はしょんぼりした顔になり、しまった、と思った数秒後です。小さな手で私の頬をそっと触りながら、娘が言いました。「だいじょぶ〜?」その瞬間、涙が出ました。普段、熱を出した娘に私がかけていた言葉を、覚えていたのです。

完璧じゃなくてもいい

私は、仕事も育児も「ちゃんとやらなきゃ」と思いすぎていました。でも娘は、私ができているかどうかではなく、「元気がない」と見てくれていたのです。翌日から、私は少し考え方を変えました。

「今日はここまでできれば十分」そう思うようにしたら、職場でも周囲に頼れるようになりました。上司からも「復帰したばかりなんだから、頑張りすぎなくて大丈夫だよ」と声をかけてもらえました。

まさか1歳の娘に、仕事との向き合い方を教わるとは思いもしませんでした。子供は、大人が思っている以上によく見ています。小さな「だいじょぶ?」に救われた夜でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年1月】

EPライター:佐藤 栄祠
大手メーカーの営業を経て、ライターに転身。会社員時代に培った経験と、組織の一員であるからこその“喜怒哀楽”をリアルに伝え、「誰かを癒したい」との思いが執筆の原動力。スピリチュアル関連情報にも精通しており、それらに傾倒する人の思いを描いたエピソードも好評。

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