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BMW F 450 GS試乗|ちょうどいい軽量ボディとERCが魅力!GSシリーズの新たな本命か?

  • 2026.6.1

BMW Motorradが日本導入を予定する注目モデル「BMW F 450 GS」。イタリア・シチリア島で開催された国際試乗会で、公道からワインディング、オフロードまで実際に試乗した。178kgの軽量ボディに新開発並列2気筒エンジン、さらにクラッチ操作を不要にするERC(Easy Ride Clutch)を搭載。GSらしい安心感と扱いやすさを両立した新世代アドベンチャーの実力に迫る。

178kgの軽量ボディが生む扱いやすさ

こんにちは。MattriderJapanのマットです。

BMW Motorradが日本導入を予定する新型アドベンチャーバイク「BMW F 450 GS」。今回は日本導入に先駆けて、イタリア・シチリア島で開催された国際試乗会に参加し、公道やワインディング、オフロードで実際に試乗してきました。

結論から言うと、「GSらしさをしっかり残しながら、これまでで最も気軽に乗れるGS」という印象でした。

BMW F 450 GSの主要スペックは以下の通りです。

・エンジン:水冷並列2気筒エンジン(135°クランク)
・排気量:420cc
・最高出力:35kW(48hp)/ 8,750rpm
・最大トルク:43Nm / 6,750rpm
・車両重量:178kg
・シート高:845mm
・燃料タンク容量:14L
・タイヤサイズ:フロント100/90-19、リア130/80-17
・ERC(Easy Ride Clutch)搭載モデルあり
・車両価格:961,000円〜

スペックを見るだけでも、日本市場との相性の良さが感じられます。

BMW F 450 GS
BMW F 450 GS

BMW F 450 GSに跨ってまず感じたのは、その扱いやすさです。

大型GSシリーズのような存在感を持ちながらも、車体は非常にコンパクトにまとめられています。身長165cmの僕でも「これなら気軽に乗れそうだな」と感じました。

178kgという軽量な車両重量もあり、取り回しやUターンも非常にスムーズです。大型アドベンチャーバイクに憧れはあるものの、「少し大きすぎるかもしれない」と感じている方には非常に魅力的なサイズ感だと思います。

実際に走り出して驚いたのは、低速域での扱いやすさです。

通常のMT車モデルでも渋滞路でクラッチ操作が忙しくなることはなく、粘り強く走ってくれます。ドンツキ感も少なく、非常にスムーズなフィーリングでした。

一方でワインディングでは3,000rpm付近から力強く加速し、スポーティな一面も見せてくれます。

高速道路では、イタリアの制限速度である130km/hまでスムーズに到達できる十分なパワーを備えています。さすがに130km/h付近では多少の振動を感じましたが、日本国内で一般的な巡航速度である100km/h前後では振動も少なく、非常に快適に走行できました。

街乗りからツーリングまで幅広く対応できる、まさに“ちょうどいい”エンジンだと感じました。

今回特に印象的だったのが、ERC(Easy Ride Clutch)です。

発進や停止時のクラッチ操作を自動化してくれるため、エンストの心配がありません。遠心クラッチを採用しているため、左手でクラッチレバーを操作する必要がなく、ギアシフトアシスタントPro(上下双方向クイックシフター)と組み合わせることで、足元のシフトペダル操作だけでスムーズにシフトチェンジを行えます。

BMW F 450 GS
GSTrophyグレードにはERCクラッチ機構が標準装備です

撮影中には深い砂浜で何度もUターンを行う場面がありましたが、その際もエンストを気にすることなく車体操作に集中できました。オフロード経験が豊富ではない僕でも安心して走れたのは、このERCの恩恵が大きかったと思います。

一方で注意しておきたいポイントもあります。

ERC搭載モデルは坂道で停車した際、通常のMT車のようにギアを入れて車体を保持することができません。ギアが1速に入っていても車体が後退してしまうため、ブレーキ操作が必要になります。

感覚としてはATスクーターに近く、慣れるまでは少し戸惑うかもしれません。必要に応じてブレーキレバーストッパーなどを活用すると、より快適に使えると感じました。

正直なところ、420ccという排気量を聞いたときは少し不安もありました。

しかし実際に走ってみると、その印象はすぐに覆されました。高速道路、ワインディング、軽いオフロード、そして雨天走行までさまざまなシチュエーションで走行しましたが、どの場面でも高い安定性と安心感を感じられました。

また、しっかりとした車体とサスペンションのおかげでライダーに伝わる振動も少なく、快適性の高さも印象的でした。

BMW F 450 GS
日本導入予定の”スポーツ”と”GSTrophy”は共に調整可能なフロントサスペンションが標準装備です

「GSらしい安心感」はしっかりと受け継がれていると感じます。

個人的には、BMW F 450 GSは以下のような方におすすめできるモデルだと思います。

・初めてアドベンチャーバイクに乗る方
・大型GSは少し大きすぎると感じていた方
・林道ツーリングを楽しみたい方
・オフロードに挑戦してみたい方
・ツーリングでの快適性を重視する方

BMW F 450 GSは単なるエントリーモデルではありません。

GSシリーズの魅力をしっかりと受け継ぎながら、これまで以上に身近な存在へと仕上げられています。さらに、大型GSシリーズに搭載されている電子制御システムやライディングモード、グリップヒーター、ETCなどの快適装備も充実しています。

そして気になる価格は961,000円から。ERCを標準装備した最上位グレードの「Trophy」でも1,033,000円という価格設定は非常に魅力的です。

個人的には、「大型GSでは踏み出せなかった道へ連れて行ってくれるバイク」という印象でした。

BMW F 450 GSは、GSシリーズの魅力をより身近なものにした新世代アドベンチャーバイクです。日本導入が今から非常に楽しみな1台でした。

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