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タブレット授業で“クラスメイトに暴言”を送るトラブルが…担任が保護者に報告すると、返ってきた“予想外の一言”

  • 2026.6.8
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出典:photoAC ※画像はイメージです。

こんにちは。元小学校教員ライターの、みずいろ文具です。

今では、小学校でもタブレットを使った授業が当たり前になってきました。

調べ学習をしたり、写真を撮って共有したり、自分の考えを画面上に書き込んだり。
子どもたちにとっても、タブレットは身近な学習道具の一つになっています。

一方で、学校現場にタブレットが導入され始めたころは、教員側も手探りでした。

便利な反面、「そんなこともできてしまうのか」と、授業中に初めて気づくこともあったのです。

今回は、タブレット導入期に起きた、今でも印象に残っている出来事をご紹介します。

タブレット導入期の教室で

学校現場に一人一台のタブレットが入り始めたころのことです。

当時、4年生を担任していたE先生は、ICT機器の扱いにあまり慣れていませんでした。

けれど、子どもたちのために新しい機能を覚えようと研修に参加したり、若い先生に聞いたりしながら、必死に使い方を学んでいました。

その日は、授業の中で画像や文章を共有できるアプリを使って活動していました。

画面上に自分の考えを書いて共有したり、友達の考えを見たりできる便利なアプリです。

E先生は、慣れないながらも子どもたちの画面を確認し、活動を進めていました。

想定外だったメッセージ機能

ところが、そのアプリには、E先生が十分に把握していなかった機能がありました。
子ども同士でメッセージを送ることができる機能です。

ある児童Aさんが、その機能に気づきました。
そして、別の児童Bさんに、相手を深く傷つけるような暴言を送ってしまったのです。

画面上に突然その言葉が届いたBさんは、とてもショックを受けた様子でした。
すぐにE先生のところへ行き、画面を見せながら報告しました。

E先生はその場で状況を確認し、Aさんに指導をしました。

これは絶対にいけないこと。たとえ軽い気持ちでも、送った言葉は簡単に消せないし、責任があるんだよ」

そう伝えながら、Aさんに自分のしたことを振り返らせていました。

そして放課後には、同じことが起きないように、子ども同士でメッセージを送れない設定に変更しました。

保護者から返ってきた予想外の言葉

放課後、E先生はAさんの保護者に連絡を入れ、事実と、今後も指導していくことを伝えました。

すると、保護者から返ってきたのは、予想外の言葉でした。

そんな機能を子どもが使える状態にしていた学校側にも、問題があるのではないですか
「子どもって、大人よりもそういうことに興味があるでしょ。機能があれば使いたくなりますよね?

もちろん、その言葉にも一理あります。

子どもがトラブルを起こしにくい環境を整えることは、学校の役割のひとつです。
特にタブレットのような新しい道具を使うときには、事前に機能を確認し、必要に応じて制限をかけておくことも必要だったのだと思います。

E先生自身も、「もっと事前に確認しておくべきだった」と責任を感じていました。

ネットが当たり前の子どもたちに教えるべきこと

しかし、どんな環境でも、「人を傷つける言葉を使ってはいけない」というルールは変わりません。 

タブレットの画面上であっても、相手を傷つける暴言を送ってはいけない。

直接口に出した言葉ではなくても、画面の向こうには心を持った相手がいます。

システムに制限をかけることは簡単ですが、それだけでは根本的な解決になるわけではありません。

今の子どもたちは、生活の中にインターネットがあるのが当たり前の環境で育っています。
高学年になれば、スマホを持ち始める子も多いでしょう。 

だからこそ、「機能が使えるから」ではなく、「どう使うべきか」「人を傷つけないためにはどうするか」を教えることが何よりも必要なのではないでしょうか。

そしてそれは、学校の力だけでは足りません。 

子どもたちがこれから先、安全にICTを使いこなしていくためには、学校と家庭が同じ方向を向いて「正しい使い方」を一緒に伝えていくことが必要なのだと、強く感じた出来事でした。



ライター:みずいろ文具

関東の公立小学校で15年間、子どもたちと向き合ってきました。教室での日々を通して感じた喜びや戸惑い、子どもたちから教わったことを、今は言葉にしています。教育現場のリアルや、子どもたちの小さな成長の瞬間を、やさしい視点でお届けします。


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