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医師「加齢のせいだけではない」40代からの夜間頻尿を招く意外な原因と避けるべきNG習慣【医師解説】

  • 2026.5.26

40代を過ぎてから夜、トイレに何度も行きたくなって睡眠不足……ということはありませんか。いわゆる「夜間頻尿」にはいくつか原因があり、老化や加齢のせいだけではないといいます。そこで、泌尿器科専門医の窪田徹矢先生に夜間頻尿の原因と対策について聞きました。

教えてくれたのは…

監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)

獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開院。2024年に新鎌ケ谷くぼた皮膚科泌尿器科を開院、日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門は泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。著書に『EDかも!?と思ったら読む本』(自由国民社)がある。

夜間トイレに何度も起きるのは病気?

一晩に1回以上トイレのために起きる=夜間頻尿

どれくらい、夜トイレに行くと夜間頻尿となるのでしょうか。

「学会の定義では一晩に1回以上トイレのために起きることを夜間頻尿としています。ただ、実際のところは3回以上夜に起きる方が受診されるケースが多いですね。

夜間頻尿は命に直接関わる病気ではありませんが、睡眠障害につながります。睡眠は心身の回復、記憶の定着、免疫機能を強化する働きがあります。 睡眠が妨げられると日中の活動へ支障を来し、心身の健康に影響します。また、睡眠障害の症状から事故につながったり、生活習慣病やうつ病のリスクが高くなったりと良いことがありません」(窪田先生)。

夜間頻尿になる原因は?

「多尿」「膀胱機能の低下」「不眠」が主な原因

夜間頻尿はなぜ起きるのでしょうか。窪田先生によれば、原因は大きく3つあると言います。

「夜間頻尿の原因は大きく3つあります。

1.多尿

2.膀胱機能の低下

3.不眠

まず「多尿」ですが、尿の量が多いということです。つまり、夜に尿が出やすくなる水分摂取をしているということです。具体的には、夜遅くまで水分を多量に摂取している、利尿作用の高い飲み物を飲んでいる、といったことが挙げられます。

次に「膀胱機能の低下」ですが、女性ホルモンであるエストロゲンが減ると膀胱の組織は硬くなり、血流が悪くなることで動きも衰えます。膀胱の弾力性や活性が落ちると、尿をためることができず、ちょっとたまるとトイレに行きたくなってしまうのです。

最後に「不眠」ですが、これは心の状態と深く関係しています。ストレスや心配事があって眠れないでいるうちに、トイレに行きたくなるというものです」(窪田先生)。

おすすめのセルフケアは?

まずは水分コントロールから!

3つの原因のうち、まず取り組みやすいのは水分摂取の見直しでしょう。どんな点に気を付ければ良いのでしょうか。

「気を付けたい飲み物は3種類。以下を含む飲み物は利尿作用が高いので注意が必要です。

1.カフェイン

2.アルコール

3.カリウム

カフェインは、コーヒーやお茶に含まれていますね。コーヒーを1日に何杯も飲むという方もいらっしゃいますが、頻尿の場合は16時までに、とアドバイスしています。

アルコールは、ウイスキーや焼酎など純度の高いもののほうが利尿作用が高いです。これらを飲むときは同量の水を飲むと、脱水や急激な尿意を防ぐことにつながります。

カリウムを含む飲み物とは、オレンジジュースや野菜ジュースなどかんきつ系飲料です。

また、キンキンに冷えたアルコールは下腹部を冷やし、血行を悪くしてしまいます。血行が悪いと排尿をつかさどる膀胱などの機能が鈍くなってしまいます。お湯割りなど、体を温める飲み物を積極的に飲むと良いでしょう」(窪田先生)。

糖質を抑えた食事やストレス回避も大切

「膀胱機能の低下」や「不眠」についてはどのように対策すれば良いでしょうか。

「膀胱機能低下については、甘い物や糖質をとり過ぎないよう指導しています。甘い物や糖質を多くとり過ぎると、血管を硬くするためです。また、肥満も頻尿の原因になりますから、糖質を抑えた食事はとても大切です。

不眠についてはストレス回避を心がけるよう指導しています。場合によっては環境を変える勇気も必要です」(窪田先生)。

まとめ

今回のお話で、良かれと思って飲んでいた野菜ジュースや、リラックスのための晩酌が、実は夜間の尿意を招いていたかもしれないと気付かされました。特に、冷たい「生搾りグレープフルーツサワー」は、アルコール・カリウム・冷えの3要素が揃った、夜間頻尿が気になる世代には注意が必要な飲み物だったのですね。

40代以降は体の変化を受け入れつつ、まずは16時以降のカフェインを控えたり、お湯割りで体を温めたりと、無理のない範囲で「水分の質と摂り方」を意識してみることが、ぐっすり眠れる夜を取り戻す第一歩になりそうです。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

※一部、AI生成画像を使用しています

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取材・文/岩崎みどり

ライター歴25年以上。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。


監修者:医師 くぼたクリニック松戸五香院長 窪田 徹矢 先生

獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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