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「なんでできないかな」小1の我が子をグラウンドで追い詰める父親。子が泣き出した瞬間、見かねたコーチが

  • 2026.5.26

少年団サッカーの練習が始まる前、子どもの小さな成長を喜ぶ穏やかな時間が、ある父親の大声によって一変しました。私の友人A子が目撃したのは、子ども同士ではなく親同士の価値観の違いが浮き彫りになった、忘れられない出来事でした。

画像: 「なんでできないかな」小1の我が子をグラウンドで追い詰める父親。子が泣き出した瞬間、見かねたコーチが

突然響いた大声と空気の変化

少年団サッカーの全体練習が始まる前、小学2年生の息子が初めてリフティング10回に成功! 満面の笑みで私のもとへ走ってきました。「できたよ!」と息を弾ませる姿に、私も思わず一緒に喜んでいました。ところがその瞬間、近くにいた最近入団した1年生の父親が急に大声で「100回できるっしょ! ほらやりな、見せてみ?」と自分の子どもに叫び、穏やかな空気が一気に張り詰めました。

追い込まれる1年生の姿

その父親は腕を組み、周囲を見渡しながら「練習してるんだから100くらい余裕っしょ」「この前できたじゃん」と何度も言い続けていました。言われた1年生の子は最初こそ笑顔で挑戦していたものの、ボールを落とすたびに焦った表情になっていき、何度も拾い直しては無言で挑戦……。まだ体も小さく、集中を保つのも難しい年齢です。それでも父親は「今ので何回? もう一回」と声を強め、子どもの動きは次第に固くなっていきました。お父さんの期待に応えようと必死に足を動かす姿に、見守るこちらの胸も少し痛むものがありました。

周囲が感じた居心地の悪さ

その様子を見ていた私の息子は、さっきまでの嬉しそうな表情が消え、静かに私の後ろへ下がってきました。周りのママ友たちも顔を見合わせ、小さな声で「まだ1年生だよね……」と戸惑った様子でした。誰もがその熱意を前に言葉をかけられないまま、グラウンドにはボールを蹴る音と父親の指示だけが目立ち、場全体がどこか居心地の悪い空気に包まれていました。

泣き出した子どもと残った思い

結局、その1年生の子は何度目かでボールを大きく外し、とうとう目に涙をためてしまいました。父親は「なんでできないかなあ」とため息をつきましたが、子どもはうつむいたまま動けなくなってしまい……。そこで見かねたコーチが「ナイスファイト! よくここまで続けたな!」と、すぐに明るい声で間に入ってくれたのです。その光景を見て、子どもの成長は競わせるものではなく、できた瞬間を一緒に喜ぶことこそ大切なのだと強く感じました。小さな成功をどう受け止めるかで、子どもの心は大きく変わるのだと思わされた出来事でした。

練習後、コーチはその父親をそっと呼び、子どもへの寄り添い方や、モチベーションを高める声掛けの姿勢について優しく丁寧に指導されていました。父親も最初は戸惑った表情をしていましたが、うなずきながら聞いていたそうです。親もこうして、チームに支えられながら「親としての関わり方」を学んでいくのだなと、胸が熱くなる瞬間でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:ichika.K
2児の育児を機に、ママの悲喜こもごもを描くライターとしての活動をスタート。子育てメディアなどの執筆を経て、独立し現在はltnでコラムを連載中。大手企業の総合職でのOL経験、そこから夫の単身赴任によりワンオペでの育児を行った経験から、育児と仕事を両立するママの参考になる情報を発信すべく、日々情報をリサーチ中。

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