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トランクルームに大量の段ボール...マンション清掃員が見た「開かずの箱」の末路/くるぴた

  • 2026.5.20

皆様こんにちは、『人生リセットできるかな?』の管理人"くるぴた"です。

【前回】都会の"いわく付き"物件!? 見知らぬ訪問者に「夫を出して!」と怒鳴り込まれて...

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もう10年以上前、とある大規模マンションで清掃のパートをしていた頃のこと。

そこは当時すでに築30年近い、年季の入った建物。

住んでいる方々も、かなりの確率で高齢化を迎えていました。

仕事を教わる時、最初に先輩から注意を受けたのは

「住人に出会った時は、挨拶をしっかりして。ただし会話は最小限で」

ということでした。

もしも挨拶をしなかった場合に気分を害す方は多く、中にはすぐ管理組合に苦情を入れる方もいます。

しかし、こちらから挨拶をして返事があるかどうかは、住人さんの性格によります。

中には声を掛けられるのが苦手な方もいるので、深追いは禁止。

そして別な意味で注意が必要なのは、高齢で一人暮らしをしている方でした。

大半の人は問題ないのですが......

独り暮らしを持て余している一部の方は、挨拶をした後もその場を離れず、会話を続けようとするのです。

こちらも挨拶を交わした後は、さりげなく会話を終えて立ち去ろうとします。

しかし建物が古いと汚れも落ちにくく、掃除に時間がかかります。

そうなると、余計に話しかけられてしまうのです。

中には、自分の家に上がってもらおうとして誘ってくるご婦人もいます。

仕方なく「恐れ入ります、仕事の最中なので」などと、やんわり断りを入れますが......

過去には勤務時間中、言われるまま個人宅に上がってしまい、解雇された人もいたそうです。

清掃従事者に話し掛ける人もいれば、サボっていないか気にする人もいるので、常に注意を必要とします。

そんなマンションで、ある住人の高齢女性が施設に移るため、退去することになりました。

退去後、自宅物件は売却するとのこと。

ところでその女性は、各戸が所有する小さなトランクルームの他に、6畳サイズのトランクルームを借りていました。

そのマンションには、そういう大きなトランクルームが有料で4室ありましたが、希望者が多く、順番待ちが出るほどでした。

そこが空くだけなら、何の問題もありません。

しかし、その中身が大問題でした。

部屋一杯に、大量の段ボールがぎっしり詰まっていたのです。

女性は焼き物収集が趣味で、ある老舗のせともの会社の領布会に入会していました。

そして数十年に渡り、毎月一回送られてくる食器の数々は到底自宅に収まりきらず、トランクルームに溜め込まれていたのです。

明け渡しの期日が迫っているのに、とても御本人だけでは片付けることができません。

結局、管理人さんや私たち清掃担当が、一時的に別のところに移動させることになりました。

いざ現場に行ってみると、ほとんどのダンボールが手付かずのまま、腰より高い位置まで積み上げられています。

しかも箱は小振りながらも、ズッシリとした重さがあります。

ごく一部には開封されて、中の皿などが取り出してある箱もチラホラ。

どれも白木の箱に入った、上品な焼き物でした。

1度も使われず、こんな物置に放置されたままで......まさに死蔵といった雰囲気。

もったいないこと、この上ありません。

予定外の残業で、私と同僚はヒーヒー言いながら箱を運び出しました。

食器は後日、買取業者に売り払ったようですが、女性は最後までコレクションを手放すことに抵抗していたそうです。

途中から箱すら開けていなかったのに、人の執着心とはなかなか業が深いと感じます。

この一件は、老後準備がいかに大切かを学ばせてくれました。

多少思い入れがあっても、ある時点まで来たら見切りをつけることが大切ですね。

下手をすると家族どころか、他人まで面倒に巻き込んでしまいます。

私も自分の手に負えるうちに、やるべき事はしておこうと決意しました。

※健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
※記事に使用している画像はイメージです。

くるぴた

モラハラ変人夫との「追いはぎに遭ったような」結婚生活を終わらせた『くるぴた』です。現在は病院で清掃のパート等をして、生計を立てています。親も子もないアラ還の独り暮らしは寂しいけれど、離婚によって多くのストレスから解放されたので、後悔はありません。ブログ『人生リセットできるかな?』の管理人です。

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