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「青切符」導入で見直す自転車ヘルメット 毎日の安全対策がいざというときの備えに

  • 2026.5.18

2026年、自転車の交通違反に対して反則金が科される「青切符」制度がスタートし、自転車の乗り方について改めて注目が集まっています。その中で、ヘルメットの着用はすべての年齢で「努力義務」とされています。義務ではないため、実際には着用していない人も多いのが現状です。

しかし、警視庁のデータによると、自転車事故による死亡原因の約半数が頭部損傷とされています。そうした現実を踏まえ、わが家でもヘルメットについて改めて考えるようになりました。

今回は、実際に子どもと一緒にヘルメットを選んだ体験や、防災の視点も含めて日常ともしもの両方に備える方法についてお伝えします。

「努力義務」だからこそ家庭で考えたいヘルメット着用

自転車のヘルメット着用は、現在すべての年齢で努力義務とされているため「かぶらなくてもいいもの」と受け取られがちですが、実際の事故データを見るとその認識を見直す必要があると感じました。

警視庁によると、自転車事故で亡くなった方のうち、約5割が頭部の損傷によるものとされています。頭部は一度大きな衝撃を受けると命に関わるリスクが高く、ヘルメットの有無が生死を大きく左右する可能性があります。

特に、わが家のように小学生や中学生の子どもがいる家庭では、行動範囲が広がるにつれて事故のリスクも高まります。通学や遊びに行く際など、親の目が届かない場面が増えるからこそ「自分で自分の身を守る手段」としてヘルメットの重要性を感じるようになりました。

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選んでわかったヘルメット選びのポイント

そうした背景もあり、最近自転車に乗る機会が増えた小学6年生の息子と一緒に、ヘルメットを購入しに行きました。

お店の方にどんなヘルメットがいいのかを伺うと、「実際に被ってみて、しっかり頭にフィットするかどうかチェックしてください」とのこと。さまざまなデザインや形があるので目移りしてしまいますが、そのアドバイスに従い“息子の頭にフィットする”ことを念頭に選びました。

実際に店舗で選んでみて感じたのは、「見た目」や「かぶり心地」が想像以上に重要だということです。子ども自身が「これならかぶりたい」と思えるものでなければ結局使わなくなってしまう可能性があります。

まず意識したのは、シンプルなデザインであること。派手すぎないデザインにすることで、年齢が上がっても違和感なく使い続けることができます。また、通気性の良さも重要なポイントでした。特にこれからの季節は気温が上がるため、蒸れやすいヘルメットは敬遠されがち。実際に試着してみると、通気性の違いは体感できるほどでした。

さらに確認したのが、安全性を示す認証マークの有無です。SGマークやJCF公認マークなどの安全基準マークが付いているものは、選ぶ際の目安になります。価格や見た目だけではなく、こうした基準を確認することも大切だと感じました。

そして何より重要だったのがサイズ感です。同じサイズでもメーカーによってフィット感はかなり異なりました。息子は頭が小さめなので、小学6年生でも幼児用サイズがフィットしたメーカーもありました。これは実際に試着してみないとわからないポイントであり、ネット購入では見落としやすい部分です。

アジャスターも調整して痛いところはないか、被っていてズレてこないかもチェックしました。しっかりフィットしていないと、いざというときに十分な効果が得られない可能性もあるため、サイズ選びは慎重に行う必要があります。

意外と知らない「買い替えのタイミング」

ヘルメットは一度購入すれば長く使えると思いがちですが、実は消耗品でもあります。素材は紫外線や汗の影響を受け、時間とともに劣化していきます。そのため、一般的には約3年が買い替えの目安とされています。見た目に問題がなくても、内部の素材が劣化している可能性があるため注意が必要です。

購入した年月をヘルメットの内側に記載しておくことで、いつ頃買い替えが必要か一目でわかります。

また、一度でも強い衝撃を受けたヘルメットは、見た目に異常がなくても交換が必要とされています。事故や転倒の際に衝撃を吸収したことで、本来の性能が発揮できなくなっている可能性があるためです。こうした点はあまり知られていないことも多く、購入後の管理も含めて意識しておきたいポイントだと感じました。

防災の視点で見ても「かぶる意味」はある

今回ヘルメットについて考える中で、防災の視点でも役立つのではないかと感じる場面がありました。

一般的に、防災用ヘルメットと自転車用ヘルメットは用途や規格が異なります。そのため、完全に代用できるものではありません。しかし、外出中に地震が発生した場合など、その場で頭部を守る手段としては、自転車用ヘルメットでも十分に意味があると思います。例えば、通学中や買い物中に地震に遭遇した場合、落下物や転倒による衝撃から頭を守ることができます。

防災専用のヘルメットを家族分揃えるのは、費用や保管の面でハードルが高いと感じる方も多いと思います。そうした場合、まずは日常的に使う自転車用ヘルメットを取り入れることも現実的な備えなのではと思います。

日常の選択が「もしも」の備えにつながる

ヘルメットの着用は義務ではないからこそ、最終的にはそれぞれの判断に委ねられます。しかし、事故のリスクや災害時の状況を考えると「かぶる」という選択が自分や家族を守る行動につながる可能性は高いと感じます。

防災というと特別な準備を思い浮かべがちですが、日常の中で取り入れられる備えも多くあります。自転車に乗るときにヘルメットをかぶるという習慣もそのひとつになるのではないかと思いました。制度が変わった今だからこそ、自分や家族の安全について改めて考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

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<執筆者プロフィル>
海老原葉月
ライター、整理収納アドバイザー1級
カインズ公認の「日本一のカインズマニア」、スリコマニアとしても知られる。13歳、11歳、1歳の三兄弟を子育て中。東日本大震災、令和元年房総半島台風にて被災した経験から、防災に関する情報を発信。

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