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「ぷっ、いい気味」転んだ同級生を鼻で笑う男子たち。大人の理不尽な介入が引き起こした残酷な末路<盲目愛が生んだモンスターペアレント>

  • 2026.5.16

お母さんからの過剰な愛情を受け、ワガママに育った小学5年生の坂田ゆめひろくん。自分勝手に振る舞うゆめくんに耐えかねた同級生の田代カイトくんたちは、自衛のために「ゆめくんから逃げる」という行動に出ます。しかし、これを「いじめ」と決めつけたゆめくんのお母さんは学校へ猛抗議。学校側はカイトくんたちとそのお母さんを呼び出し、話し合いの場を設けますが……。

ところが、設けられた話し合いの場は、カイトくんたちの必死の訴えを一切聞き入れず、一方的にゆめくんへ謝罪をさせられる理不尽なものでした。

「いじめが解決した」と大満足のゆめくんのお母さんとは裏腹に、大人に怒られないため、仕方なくゆめくんにゴールを譲る「接待サッカー」を強いられることになったカイトくんたち。大人が強引に作った偽りの平和は、子どもたちの心から相手への思いやりを完全に奪い去っていました。

あいつがいないと楽しい!

ご機嫌のゆめくんは再びサッカーに加わりますが、カイトくんたちはトラブルを避けるためボールを渡し、ゆめくんがひとりでゴールして喜ぶ姿を冷めた目で見守るだけ……。そんな中、ゆめくんが派手に転んでしまいました。

しかし周囲からは心配どころか「ぷっ、いい気味」と嘲笑が。「保健室行っとけよ」と冷たく突き放されてしまいます。ゆめくんがひとりで保健室へ向かうと、残された子どもたちは「あいつがいないと楽しいな!」と、ようやく心からの笑顔で遊びを楽しむのでした。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

同級生がけがをしたのに「いい気味」と笑う子どもたち……。一見冷酷なシーンですが、彼らをここまで追い込んだのは、子どもたちのSOSを無視して一方的な我慢を強いた大人たちです。

無理やり一緒にいさせられた結果、カイトくんたちにとってゆめくんは「いなくなれば平和になる邪魔者」に変わり、思いやりの心まで枯れ果ててしまいました。

形だけの「仲直り」は、子どもたちの関係をかえって深く歪めてしまいます。表面的な解決を急ぐのではなく、子どもたちの本当の気持ちに寄り添い、ときには適切に距離を取ることも含めてサポートしてあげることこそが、大人に求められる大切な姿勢なのではないでしょうか。


著者:マンガ家・イラストレーター 神谷もち

ベビーカレンダー編集部

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