1. トップ
  2. エピソード
  3. 夫婦の会話が「報・連・相」だけ、、、。私たちが【事務的な夫婦】を卒業した方法

夫婦の会話が「報・連・相」だけ、、、。私たちが【事務的な夫婦】を卒業した方法

  • 2026.5.16

共働きで家庭を回していくためには、夫婦の連携が欠かせません。その結果、いつのまにか夫婦というより「共同経営者」のような関係になってしまっている方もいるのではないでしょうか? 今回は、筆者の友人の体験談をご紹介します。

画像: 夫婦の会話が「報・連・相」だけ、、、。私たちが【事務的な夫婦】を卒業した方法

業務連絡ばかりの毎日

我が家は夫婦ともにフルタイム正社員。
バタバタと忙しい毎日を、夫婦で連携することでなんとか乗り切っている状態です。

だからでしょうか。
夫とのLINEの履歴を見返すと、

「明日のゴミ出し、お願いね」「了解」
「土曜の塾、送迎どっちだっけ?」「私が行くよ」
「学童の書類、水曜までって言ってたよ」「OK、書いておきます」

という、“報・連・相”ばかり。

家庭という組織を滞りなく運営しようと奮闘するうちに、私たち夫婦はまるで共同経営者のようになってしまっていました。

子どもたちが寝静まったあとのリビングも、テレビの音だけが響き、お互いの視線はスマホに落ちたまま。

このままでは、私たちは「夫婦」ではなくなってしまうのでは……?
そんな焦燥感に突き動かされるように、私はある「ルール」を提案しました。

「今日あった面白い話」をひとつだけ

「今日から毎日ひとつ、お互いに面白い話を披露し合わない?」

私のそんな提案を、夫は怪訝な顔をしながらも受け入れてくれました。
もしかしたら、夫も今の夫婦関係に多少の危機感を感じていたのかもしれません。

こうして始まった私たちの新しい習慣。
最初は「公園の鳩が全員同じ方向を向いて寝ていた」なんて、たわいもないネタで笑い合っていました。

笑えない日の本音

とはいえ、もちろん毎日「面白いこと」が起きるわけではありません。

「ごめん、今日は本当に何も面白いことがなかった。それどころか、仕事で……」
ある夜、申し訳なさそうな口調で、でも溢れ出すように始まったのは、夫の仕事の愚痴でした。

面白いことが言えない代わりに出てきた本音でしたが、それを聞いているうちに、私は夫が外でどれほど神経をすり減らしているのかを初めて知ることになったのです。

「そんなことがあったんだ、大変だったね」
話を聞いたあと、私が伝えたその一言で、夫の肩の力がふっと抜けたのが分かりました。

弱音を吐ける貴重な時間

「面白い話」がない日は、裏を返せば「心に余裕がなかった日」です。
何が辛かったのか、どうして笑えなかったのか……。
それを共有することは、面白い話で盛り上がる以上に、私たちの心の距離を縮めてくれました。

事務連絡の裏側に隠れていた、生身の弱音。
それを吐き出すことができるこの習慣が、今は夫婦でほっとできる大切な時間になっています。

“報・連・相”はもちろん必要ですが、「今日、お昼は何を食べた?」「今朝は寒かったね」という、何の生産性もない会話があるからこそ、私たちは夫婦でいられるのかもしれません。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

元記事で読む
の記事をもっとみる