1. トップ
  2. エンタメ
  3. 批評家が選ぶ、ジェームズ・ワン監督作&プロデュース作ランキング!人気シリーズを多数輩出するホラー界の風雲児の“フレッシュ”なおすすめ10選

批評家が選ぶ、ジェームズ・ワン監督作&プロデュース作ランキング!人気シリーズを多数輩出するホラー界の風雲児の“フレッシュ”なおすすめ10選

  • 2026.5.7

大学時代からの盟友リー・ワネルと手掛けた低予算スリラー『ソウ』(04)で一躍脚光を浴び、21世紀の映画界を担うクリエイターとして注目を集めるようになったジェームズ・ワン。そこからは革新的なホラー/スリラー作品を次々と生みだすだけでなく、『ワイルド・スピード SKY MISSION』(15)や「アクアマン」シリーズなど非ホラージャンルでもヒット作を連発。

【写真を見る】監督作から4本、プロデュース作から6本がリスト入り!前日譚が製作決定の「死霊館」ユニバースは何本入った?

20年以上もホラー界を盛り上げつづけるジェームズ・ワン [c]Everett Collection/AFLO
20年以上もホラー界を盛り上げつづけるジェームズ・ワン [c]Everett Collection/AFLO

でもやっぱりワンの持ち味が生きるのはホラー。特に2014年に自身の制作会社アトミック・モンスターを設立してからは、自身の監督作はもちろんのこと、プロデューサーとしても次代のホラー作家の輩出に勤しんでいる。そこで本稿では、映画批評を集積・集計する「ロッテン・トマト」を参考に、これまでワンが監督あるいはプロデューサーを務めたホラー/スリラー作品のなかから、批評家の評価が高い10作品を一挙に紹介していきたい。

「ロッテン・トマト」とは、全米をはじめとした批評家のレビューをもとに、映画や海外ドラマ、テレビ番組などの評価を集積したサイト。批評家の作品レビューに込められた賛否を独自の方法で集計し、それを数値化(%)したスコアは、サイト名にもなっている“トマト”で表される。

好意的な批評が多い作品は「フレッシュ(新鮮)」なトマトに、逆に否定的な批評が多い作品は「ロッテン(腐った)」トマトとなり、ひと目で作品の評価を確認することができる。中立的な立場で運営されていることから、一般の映画ファンはもちろん業界関係者からも支持を集めており、近年では日本でも多くの映画宣伝に利用されるように。映画館に掲示されたポスターに堂々と輝くトマトのマークを見たことがある方も多いだろう。

アナベルやジグソウなど、ホラーアイコンを次々と生みだしてきたジェームズ・ワン [c]Everett Collection/AFLO
アナベルやジグソウなど、ホラーアイコンを次々と生みだしてきたジェームズ・ワン [c]Everett Collection/AFLO

それでは、ジェームズ・ワンの監督&プロデュース作品の“フレッシュ”10傑を挙げていこう。

93%フレッシュ『M3GAN/ミーガン』(22)

86%フレッシュ『死霊館』(13)

81%フレッシュ『ソウX』(23)

80%フレッシュ『死霊館 エンフィールド事件』(16)

77%フレッシュ『THE MONKEY/ザ・モンキー』(25)

77%フレッシュ『マリグナント 狂暴な悪夢』(21)

74%フレッシュ『ライト/オフ』(16)

71%フレッシュ『アナベル 死霊人形の誕生』(17)

66%フレッシュ『インシディアス』(10)

64%フレッシュ『アナベル 死霊博物館』(19)

日本でも大人気の『M3GAN/ミーガン』が、監督作を抑えてトップに!

もっとも高い評価を獲得したのは、ワンがプロデューサーを務めた『M3GAN/ミーガン』の93%フレッシュ。後にアトミック・モンスターと合併することになる、ジェイソン・ブラム率いるブラムハウス・プロダクションズとの共同製作作品であり、日本でもスマッシュヒットを記録した。

ワンの作品といえばオカルトや殺人鬼など、比較的オーソドックスなスタイルの恐怖を斬新な語り口で描くのが特徴ともいえるが、同作で描かれるのは“AI人形の恐怖”。少々SF的、近未来的な要素を織り交ぜながら、世の中の流行に即した新たな恐怖を生みだした点が、他より抜けた高評価の決め手といえるだろう。この大ヒットを受けて続編『M3GAN/ミーガン2.0』(25)も製作されたが、そちらは賛否真っ二つとなっている。

86%フレッシュの高評価を集めた『死霊館』をはじめ、80%フレッシュの『死霊館 エンフィールド事件』、77%フレッシュの『マリグナント 狂暴な悪夢』、そして66%フレッシュの『インシディアス』と、ワンがメガホンをとった作品は10本中4本。なかでも「死霊館」シリーズは、製作を務めたスピンオフにあたる「アナベル」シリーズからも第2作と第3作がリスト入りしているように、ワンのホラーキャリアを代表するシリーズといっても過言ではないだろう。

【写真を見る】監督作から4本、プロデュース作から6本がリスト入り!前日譚が製作決定の「死霊館」ユニバースは何本入った? [c]Everett Collection/AFLO
【写真を見る】監督作から4本、プロデュース作から6本がリスト入り!前日譚が製作決定の「死霊館」ユニバースは何本入った? [c]Everett Collection/AFLO

実在の超常現象研究家エド&ロレイン・ウォーレン夫妻が調査してきた実際のオカルト事件を題材にしてきた「死霊館」シリーズ。「アナベル」以外にも「死霊館のシスター」シリーズも製作されており、独自の“ユニバース”を形成。2025年に公開された『死霊館 最後の儀式』で一旦完結を迎えたが、現在、前日譚映画の開発が進行中。一部報道によればワンの関与の可能性は薄いともいわれているが、はたして。続報に注視しておきたい。

ワンのホラーキャリアでもうひとつ欠かせないシリーズといえば、やはり「ソウ」だろう。第1作で監督と脚本を務めて以降、第3作で脚本に参加した以外はすべて製作総指揮としてやんわりと関わっている。2000年代後半にマンネリ化が指摘され一度シリーズが終了したが、数年のブランクを経て復活。第10作となる『ソウX』は、これまでのシリーズでもっとも高い81%フレッシュの高評価を獲得。この起死回生の一作によって、シリーズの人気が再燃しつつある。

批評家から大絶賛を集め、「ソウ」シリーズ人気が再燃!次回作ではワンが本格的に参加 [c]Everett Collection/AFLO
批評家から大絶賛を集め、「ソウ」シリーズ人気が再燃!次回作ではワンが本格的に参加 [c]Everett Collection/AFLO

『ソウX』の公開直後に動きだした第11作の製作は急遽中止となってしまったが、2025年夏にシリーズの権利をブラムハウスが獲得。ブラムとワン、そしてワネルがチームを組み、本格的にシリーズの再構築に挑んでいる真っ最中であると報じられている。2026年2月に北米メディアが行なったインタビューで「もう一度“恐ろしい『ソウ』”を作りたい」と意気込みを語っていたワン。文字通りの“原点回帰”に大きな注目が集まるところ。

77%フレッシュを獲得した『THE MONKEY/ザ・モンキー』でメガホンをとったオズグッド・パーキンス監督や、74%フレッシュの『ライト/オフ』と71%フレッシュの『アナベル 死霊人形の誕生』でメガホンをとったデヴィッド・F・サンドバーグ監督のように、ワンがプロデュースを務めた作品から大成したホラー監督も続々。今後も5月に北米公開が控える『Backrooms』のケイン・パーソンズ監督、10月に北米公開が控える『Other Mommy』のロブ・サヴェッジ監督などが大きく羽ばたいていくことだろう。

『THE MONKEY/ザ・モンキー』で監督を務めたオズグッド・パーキンスは、名優アンソニー・パーキンスの息子 [c]Everett Collection/AFLO
『THE MONKEY/ザ・モンキー』で監督を務めたオズグッド・パーキンスは、名優アンソニー・パーキンスの息子 [c]Everett Collection/AFLO

監督としてもプロデューサーとしても、ホラー映画界を盛り上げつづけるワン。現在公開待機中、製作準備中のホラー作品だけでも20本近くあるので、今回紹介した高評価リストも数年のうちに大幅に更新されるかもしれない。

文/久保田 和馬

元記事で読む
の記事をもっとみる