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タイムリープでやり直しても「家族の未来」は変わらない? 傍若無人だった48歳夫がどれだけ「良き夫」になっても妻が救われない理由【離婚カウンセラーインタビュー】

  • 2026.5.6

【漫画】本編を読む

50歳を前に、妻から離婚届を突きつけられた主人公・ケンジ。自分の何がダメだったのかわからない…。そんな傷心の彼が出会ったのは「時間を操れる能力」を持つ青年だった。青年の力を借りてタイムリープしたケンジは、家族との過去をやり直すべく奮闘する。はたしてケンジは家族の関係を修復し、離婚を回避できるのか。

『離婚リセット 妻から別れを切り出された夫』(丸田マノ/KADOKAWA)は、家族の在り方を描くリアルパラドックスコミックだ。夫が家族とやり直せる可能性は? 妻が求めていることは何? 本作の夫婦を例に、離婚カウンセラーでもある「家族のためのADRセンター」代表・小泉道子さんに、離婚にまつわるお話を伺った。

――本作の夫はタイムリープする中で、自分の失敗をなかったことにするため気配りしながら暮らし、危機を回避していきます。作中では「地雷を踏みたくない」とも表現されており、このような暮らしぶりは辛そうにも思えるのですが…。専門家の目から見ていかがでしょうか。

小泉道子さん(以下、小泉):作中の「地雷を踏みたくない」は、夫が妻から失望されたり、離婚の種になるようなことをしないために、という心掛けですので、不健全とまでは言えないと思います。一方で、モラハラ夫(妻)の地雷を踏まないよう、びくびく過ごすような生活の場合は不健全だと思います。

――物語の中で夫が良い方向に変わっても、妻の苦しみは癒えることがありませんでした。夫が過去を悔いて「良き夫」になることは、妻を救うことにはならないのでしょうか。

小泉:行動を改めることで夫婦関係が改善するケースもありますが、いくら今から良き夫になってくれても、過去の行いが変わるわけではありません。「今後はこうするから」という提案を受けても、「この人は何も分かっていないんだな」「私が辛かった原因は過去にあり、今後あなたが改善するかどうかはもう関係がないのに」と、がっかりする方は一定数いるかもしれません。

――夫婦は他人だから分かり合えないこともあります。小泉先生は、夫婦の在り方についてどのようにお考えでしょうか。

小泉:他人同士が共同生活をしていくのは簡単ではありません。恋愛感情はいつしか薄れ、家庭を運営していく仲間の要素が濃くなってきます。その際しっかりとコミュニケーションを取り、「この関係は当たり前ではない」「いつか離れていってしまうかもしれない」という危機感を持つことが大切です。

取材・文=あまみん

小泉道子(こいずみ みちこ)

「家族のためのADRセンター」代表。家庭裁判所調査官として、夫婦の離婚調停の仕事に15年間従事。その後、民間調停機関「家族のためのADRセンター」を立ち上げる。離婚カウンセラーとして、親の離婚に直面する子どもたちのケアにも力を入れている。

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