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美ヶ原高原「ペットの持ち込みを禁止」なぜ?一部歩行者による“マナー違反”に戸惑いの声

  • 2026.5.15
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出典元:PIXTA(画像はイメージです)

愛犬と一緒に歩ける高原散策先として知られてきた美ヶ原高原で、利用ルールの大きな見直しが行われました。

長野県は、2026年度から牧場エリアとその隣接歩道など、美ヶ原地域の一部で、補助犬を除くペットの持ち込みを禁止すると案内しています。これまでのルールとの違いや変更点、見直しの理由、同伴できる歩道や現地での注意点、X(旧Twitter)で広がった戸惑いと理解の声を整理します。

どこまで連れて入れるのか?

長野県によると、2026年度から禁止の対象になるのは、牧場エリアと牧場に隣接する歩道です。これまでの美ヶ原地域では、必ずリードでつなぎ、短めに持って常に離さないこと、さらに糞尿を放置しないことを前提に、ペットの持ち込みが認められていました。

管理運営計画では、牧場エリアへのケージでの持ち込みを含めて禁止するとされており、リードの有無にかかわらず、キャリーバッグや抱っこでの同伴も原則としてできなくなります。

背景にある防疫と利用者の安全

こうした見直しの背景として、長野県は、牧場で飼育されている牛への感染症予防・防疫上の観点と、ペットの鳴き声などに驚いた牛が歩行者に影響を及ぼすおそれを挙げています。

県の案内では、牧場エリアに持ち込まれたペットに驚いた牛が柵を越えて歩道に進入したり、糞尿の不始末が見られたりしたと説明されています。公園利用者の安全を害するおそれや、牧場の衛生管理上の問題が生じていたため、管理運営計画の改正が検討されました。広い景観を楽しむ場である一方、放牧地としての性格も持つ美ヶ原ならではの事情がうかがえます。

ペットと歩ける歩道も残されている

一方で、美ヶ原全体が一律にペット不可になるわけではありません。長野県は、牧場内を通らず、牧場に隣接しない歩道については、これまでどおりリードを着用し、短めに保って常に離さず、糞尿を放置しないことを前提に、ペット同伴を可能としています。

つまり、今後のポイントは「美ヶ原に連れて行けるか」ではなく、「どの歩道なら一緒に歩けるか」です。同じ高原内でも扱いが分かれるため、これまでの感覚のまま訪れると、想定していたルートが対象外だったということもあり得ます。出発前に適用範囲を確かめておくことが、これまで以上に大切になりそうです。

Xで広がった戸惑いと理解

X(旧Twitter)では、今回の発表を受けて、「歩ける範囲がかなり限られそう」「これまで楽しんでいたコースに行きにくくなる」といった戸惑いの声が見られました。愛犬との高原歩きを楽しみにしていた方ほど、影響の大きさを実感したようです。

その一方で、「防疫や安全面を考えるとやむを得ない」「一部のマナー違反の積み重ねが影響したのでは」と受け止める声もあります。また、「禁止範囲と歩けるルートをもっと分かりやすく知りたい」といった見方もあり、規制そのものへの反応だけでなく、現地案内の分かりやすさを求める声も広がっていました。

気持ちよく歩くために知っておきたいこと

今回のルール改正は、愛犬家にとっては残念さの残る知らせである一方、放牧牛のいる高原を安全に利用していくための見直しでもあります。

自然の中で気持ちよく過ごすためにも、これからは「連れて行けるか」だけでなく、「どこまでなら一緒に歩けるか」を事前に確認する視点が欠かせません。高原散策を楽しみにしている方ほど、新しいルールを早めに把握しておきたいところです。


参考:
美ヶ原高原におけるペットの持ち込みについて(長野県)
八ヶ岳中信高原国定公園(美ヶ原地域)管理運営計画書 令和8年4月改正(長野県)

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