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「生まれた時から爆弾犯の娘」“指名手配の実父”と暮らした『脚本家(52歳)』が語る【壮絶な幼少期】とは

  • 2026.5.8
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(C)テレビ朝日

テレビ朝日のポッドキャスト番組『アルコ&ピースの#文化人が1番やばい〜Produced by しくじり先生〜』は、お笑いコンビ『アルコ&ピース』の平子祐希さんと酒井健太さんがさまざまな分野の文化人ゲストを招き、その人生や本性に迫る番組。

2026年4月28日の配信回には、『夜明けまでバス停で』で日本映画脚本賞を受賞した脚本家・梶原阿貴さんが登場。自伝的エッセイ『爆弾犯の娘』にも記された、「指名手配された実父」との幼少期について語りました。

池袋のラブホテル街で生まれた「指名手配犯の子ども」

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(C)テレビ朝日

梶原さんは1973年、東京都豊島区池袋で生まれました。生まれたエリアは、ラブホテルが立ち並ぶ池袋北口の繁華街。お世辞にも治安が良いとは言えない場所での誕生でした。

しかも、父である梶原譲二さんは当時「指名手配犯」。1971年に起きた「新宿クリスマスツリー爆弾事件」の関係者として警察に身柄を追われていたのです。

映画やドラマで観るようなシチュエーションですが、幼い梶原さんにとってはこれが「現実」だったわけですね。もっとも、ある程度大きくなるまで、「お父さんが警察に追われている」ことは内緒にされていたそうです。

逃亡生活というと拠点を転々とするイメージですが、梶原家の場合は池袋の中で引っ越しを繰り返していたといいます。池袋は繁華街で、暴力団の事務所などもある土地柄。犯罪を犯した経験を持つ方も少なくないエリアであったため、潜伏先としてもってこいだったわけです。

平子さんもこの話を聞き、「確かに、俺が追う側だったら池袋は調べないかも…」と納得した様子でした。

男の靴は一足もなし!住民登録もウソで徹底的に隠蔽

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(C)テレビ朝日

梶原さんの家は、外向けには「母子家庭」ということになっていました。お母さんと2人暮らしという建前で生活しているのに、家に帰るとお父さんらしき人がいる…。幼い梶原さんは「嘘をついている」という罪悪感を抱きながら過ごしていたといいます。

住民登録にもひと工夫ありました。なんと、お母さんが経営する店の2階の部屋を住所として登録していたのです!書類上は「そこに住んでいる」と偽装し、実際の住まいは点々としていたのだとか。梶原さんも「どこに住んでいるか、誰にも言ってはいけない」と言い聞かせられていたのだそう。

さらに徹底していたのが、家の中に「男の靴を一足も置かない」というルール。万が一、警察が踏み込んできた時にシラを切るためだったのかもしれません。確かに、母子家庭の家の下駄箱に男物の靴が何足も並んでいたらおかしいですからね。

生活費は、お母さんが経営する店の収入でまかなっていたといいます。当時はバブル前の好景気で、お母さんの商売がうまくいっていたからこそ、お父さんをかくまいながらの生活が成立していたわけです。

「お父さんはいない設定」が当たり前だった幼少期

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家の中でのお父さんとの関係も、特殊なものでした。「パパと一緒にお出かけ」のような経験は一切なし。お父さんは外出することができなかったため、家族で出かけるという発想自体が梶原家には存在しなかったのです。

驚くのは、家の中での呼び方です。なんと「お父さん」と呼ぶこともなかったのだとか!「お父さんはいない設定」だったため、「ねえ」「ちょっと」といった呼びかけで会話していたそうです。当時の梶原さんは、お父さんの名前すら知りませんでした。

平子さんが「幼い頃、お父さんに抱いてもらった記憶とかは…?」と尋ねると、梶原さんがスキンシップは特になかったと回想。逃亡中だったお父さんはいつもピリピリとした緊張感をまとっていて、気軽に話しかけられる存在ではなかったようです。遊んでもらった記憶もほとんどないと語っていました。

それでも、幼い梶原さんにとってこの環境は「当たり前」でした。「生まれた時から逃亡者の娘」として生活し、比較対象を知らない子どもにとっては、これが「普通の家庭」だったのですね。

「異常」を「日常」として生きた幼少期

他の家とは全く違う、特殊なルールに支配された家。しかし当の本人にとっては、それが疑いようもない「日常」でした。

比べる対象を持たない子どもにとって、自分の家のルールこそが世界の基準になります。靴のない下駄箱も、名前を知らないお父さんも、当時の梶原さんにとってはごく自然な風景だったのですね。

脚本家として現在大活躍中の梶原さん。その人生のスタート地点には、池袋の片隅で「いない設定のお父さん」と過ごした、静かでピリピリした幼少期がありました。


アルコ&ピースの#文化人が1番やばい〜Produced by しくじり先生〜【テレビ朝日】
【爆弾犯の娘】衝撃の実話。指名手配の父と過ごした小学生時代ー。脚本家・梶原阿貴の壮絶なる人生 #113

[配信日時]2026年4月28日
[出演者]平子祐希(アルコ&ピース)、酒井健太(アルコ&ピース)、梶原阿貴
[番組URL]https://www.youtube.com/watch?v=Z1wGvRJHH4g

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