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6年前、「日曜劇場」で日本中を沸かせた“イケメン俳優” 製作会社 設立→プロデューサー業で手腕を発揮「天才的」な新境地

  • 2026.6.7

ヒット作の裏には、必ずと言っていいほど、その作品を背負って立つ俳優の存在があります。今回は「ヒット作を牽引した国民的俳優」をテーマに、5名をセレクトしました。

本記事ではその第5弾として、賀来賢人さんをご紹介します。数々の話題作で印象的な役柄を担ってきた賀来さんは、近年では出演にとどまらず、企画・製作の側にも活動の場を広げている俳優です。

なかでも賀来さんのキャリアを語るうえで外せないのが、2021年に放送がスタートした『TOKYO MER~走る緊急救命室~』と、2020年に放送されたドラマ『半沢直樹』の2作です。今回はこの2作品を軸に、賀来さんが大ヒット作のなかでどのような役柄と魅力を見せてきたのかを振り返ります。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品を選定・構成しています
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

「一人も死者を出さない」― 劇場版動員392万人の超ヒット作に出演

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カルティエ銀座4丁目ブティックオープニングイベント 賀来賢人   (C)SANKEI

賀来賢人さんの大ヒット作出演を語るうえで、まず外せないのが、2021年にTBS日曜劇場枠で放送された連続ドラマ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』です。

同作は、ERカーで事故や災害現場へ駆け付け、患者のために戦う救命医療チームを描いた作品。「一人も死者を出さないこと」を使命に掲げ、命の現場へ向かう人々の姿が描かれます。

『TOKYO MER』の人気は、その後の劇場版の数字にも表れています。2023年に公開された劇場版第1作は、観客動員343万人、興行収入45.3億円を記録。さらに2025年に公開された劇場版第2作『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』は、前作の45.3億円を上回る動員392万人、興行収入52.9億円を記録しました。

そんな『TOKYO MER』で賀来さんが演じたのが、TOKYO MERのドクター・音羽尚です。音羽は、厚生労働省の官僚でありながら医師でもある医系技官。当初はTOKYO MERに正式認可を与えないという立場から派遣された人物として登場します。

本作は、賀来さんにとって初めての医師役となりました。官僚としての冷静さを保ちながらも、目の前の命を前に揺れ動く――そんな葛藤を抱えた音羽は、鈴木亮平さん演じるTOKYO MERのチーフ・喜多見幸太と当初は対立しながらも、次第に心を通わせていきます。喜多見と音羽の関係性の変化も、作品の見どころのひとつです。

SNSにも「めちゃくちゃカッコいい!」「私の推し」「全部最高」「キャラの中で一番好き」「賀来賢人の代表作」といった声が多数寄せられています。初の医師役とは思えない確かな存在感で、音羽尚は多くの視聴者の心に残る一役となりました。 

日本中を釘付け『半沢直樹』で演じた森山雅弘

TOKYO MERと並び、賀来賢人さんの存在感を強く印象づけたのが、2020年にTBS日曜劇場枠で放送された『半沢直樹』の続編です。

同作は、池井戸潤さんの「半沢直樹」シリーズを原作とするドラマ。2013年に放送された前作に続く7年ぶりの続編として、『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』を映像化した作品です。決めゼリフとして知られる「倍返し」とともに、放送当時から大きな話題を呼びました。

そんな『半沢直樹』で賀来さんが演じたのが、東京セントラル証券 営業企画部 調査役の森山雅弘です。森山は、同社のプロパー社員であり、銀行からの出向組が幅を利かせる会社を面白く思っておらず、上司である半沢にも当初は素っ気ない態度で接します。

そんな森山も、上司である半沢と向き合ううちに、次第に仕事への熱意を取り戻していきます。

やがて、親友である瀬名を助けたいという思いや、自身の仕事に対するプライドから、”スパイラル”という会社の買収を阻止しようと奔走するように。最初は会社にも上司にも斜に構えていた若手社員が、半沢と関わるなかで少しずつ前を向いていきます。

SNSにも「かっこよさがバグってる」「やっぱ最高」「神キャスティング」といった声が続出。出向組への複雑な思いを抱えながら変わっていく森山の姿を、賀来さんは丁寧に演じきりました。

製作とキャストの二刀流――俳優の枠を広げる賀来賢人

数々のヒット作のなかで確かな存在感を残してきた賀来さんは、近年、出演者という枠を超えて、企画・製作の側にも活動を広げています。

2024年4月には、デイヴ・ボイル監督と共同で映像製作会社「SIGNAL181」を設立。同社初の劇場映画となる『Never After Dark/ネバーアフターダーク』が、2026年6月5日に公開。賀来さんは本作でプロデューサーを務めるとともに、出演者としても参加。演じるのは、洋館のオーナー・禎子の息子で、霊の存在に懐疑的な人物・群治役です。同作はサウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)2026 ミッドナイター部門で観客賞を受賞しました。

活動の広がりは、海外にも向けられています。2026年には、賀来さんが米大手マネジメント会社「Artists First」と契約したことが報じられました。同社が日本人俳優と契約するのは、これが初めてのことだそうです。

そして、いよいよあの音羽尚が帰ってきます。2026年8月21日には、劇場版第3弾となる『TOKYO MER~走る緊急救命室~CAPITAL CRISIS』の公開が予定されており、賀来さんも『TOKYO MER』から演じてきた音羽尚役で続投。同作では、厚生労働省医政局 MER推進部統括官として登場します。 

『CAPITAL CRISIS』では、東京を襲った地震により首都機能が壊滅する危機を舞台に、シリーズの使命である「死者ゼロ」を懸けてMERが向き合うことに――。赤楚衛二さん、桜田ひよりさん、津田健次郎さん、ファーストサマーウイカさん、岩瀬洋志さんら新メンバーが加わり、南海MERのメンバーも登場。公式がシリーズ最大スケールとうたう一作となっています。

『TOKYO MER』の音羽尚、『半沢直樹』の森山雅弘――まったく異なる立場の人物を演じ分け、ヒット作のなかで確かな存在感を残してきた賀来賢人さん。近年は出演にとどまらず、SIGNAL181初の劇場映画『Never After Dark』にプロデューサー兼出演者として参加するなど、製作の側にも活動を広げています。俳優として、製作者として――活動の場を広げ続け、「天才的」とまで称される賀来さんの、これからの歩みにも注目です。


※記事は執筆時点の情報です

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