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日産から16年ぶり新型エルグランド→内装に「上質で素晴らしい」熱狂の声も、外観に賛否両論のワケ

  • 2026.5.28
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出典元;PIXTA(画像はイメージです)

SNSの反応から見えてきた、日産の新しい高級感を読み解きます。

16年ぶりの新型エルグランド、SNSの反応で目立つ内装と走りへの期待

かつて、日本の路上で圧倒的な存在感を放っていた一台の車がありました。その名前を聞いて、当時の熱気やかつての愛車を思い起こす方もいらっしゃるのではないでしょうか。長い沈黙を破り、ついにベールを脱いだ次世代モデルに対し、車好きたちの間で熱狂が巻き起こっています。

熱狂の中心にあるのは、公開されたばかりの洗練された室内空間への驚きです。SNS上の声でも特に目立つのが、内装の質感や居住性に対する好意的な意見です。たとえば、「銀雪」と名付けられた上品な内装色や、国内の日産車として初採用となる14.3インチの大型ディスプレイに対して、「上質で素晴らしい」といった称賛の声や、実車への期待が多く寄せられています。

さらに、特別仕様車であるAUTECHやVIP仕様が持つショーファーカー的な要素も、後席の快適性を求める人々の関心を強く惹きつけているようです。AUTECHの室内を彩るプレミアムナッパレザーや、VIP仕様に用意された後席専用モニターなどは、まさに至れり尽くせりの装備と言えるでしょう。

内装の充実だけでなく、走行性能への期待も高まっています。大型ミニバンでありながら、新開発の1.5Lターボエンジンをベースにした第3世代e-POWERや、電動駆動4輪制御技術であるe-4ORCEが搭載される予定です。これらの最新技術によって、重くて大きな車体でも発進から驚くほど滑らかで安定した走りが実現されるのではないかと期待されています。まさに「技術の日産」への信頼感が、こうした走りを心待ちにする声に表れているのかもしれません。

フロントデザインには賛否も? 話題の組子モチーフとは

走行性能や内装が高く評価される一方で、外観については少し異なる反応も見られます。特に目を引くフロントグリルに対しては、「個性的で知的だ」という好意的な声がある反面、少し戸惑いを感じる人もいるようです。細かい模様が連続しているため、視覚的に苦手かもしれないといった意見もSNS上では散見されます。

こうした意見が分かれる背景には、特徴的なデザインのモチーフが関係しています。このフロントグリルは、日本の伝統工芸である「組子」をイメージして緻密に作られているそうです。非常に複雑な造形を採用しているため、平面的な写真や小さなスマートフォンの画面越しでは、視覚的なインパクトが強調されすぎている可能性もあります。

しかし、インパクトが強いからこそ、SNSでは活発な議論が交わされているとも言えます。過去の自動車の歴史を振り返っても、個性的なデザインを持つ車は、第一印象で賛否が割れやすい傾向がありました。一部のユーザーが街中を走る様子を想像した画像を作成するなど、活発な反応が見られます。このように、デザインに対する賛否両論があること自体が、人々の関心を強く惹きつけている証拠だと言えるのではないでしょうか。

アルファードとは違う「高級感」を狙っている?

人々の関心を集める新型エルグランドですが、実際の市場においては強力なライバルとの比較という宿命があります。現在の高級ミニバン市場は、トヨタのアルファードやヴェルファイアが圧倒的なシェアを誇っており、SNSでも「エルグランドはライバルに勝てるのか」という疑問を持つ人が少なくありません。ブランド力やわかりやすい威圧感において、アルファードの壁は非常に高いと見られています。

しかし、日産はライバルとまったく同じ土俵で勝負しようとしているわけではないように見えます。アルファードのような強い押し出し感やギラギラとしたメッキの存在感をそのまま追いかけるのではなく、新型エルグランドは造形の精緻さや知的な雰囲気を重視しているようです。

この知的な雰囲気は、車内の快適性とも深く結びついています。見た目の威圧感で圧倒するよりも、アクティブノイズコントロールなどを活用した後席の徹底した静粛性や、電動駆動ならではの滑らかさを追求しています。つまり、誰もがわかりやすい派手な高級感ではなく、控えめでありながら本質的な高級感という別路線を開拓しようとしていると推測できます。ライバルが幅広く支持される「売れるミニバン」であるならば、エルグランドは独自の世界観に共感する人に指名買いされる「選ばれるミニバン」を目指しているのかもしれません。

SNSの熱量には、日産復活への期待もある

独自の路線で「選ばれるミニバン」を目指す背景には、エルグランドという車が背負ってきた歴史があります。かつて高級ミニバンというジャンルを切り開き、市場で一時代を築いた絶対的なモデルだからこそ、今回の刷新に対する思い入れが強い人も多いはずです。長いモデルライフを経てついに生まれ変わることへの感慨が、SNS上の熱気につながっていると考えられます。

この熱気は、単なる一台の新型車への興味にとどまるものではありません。かつての栄光を知る自動車ファンからの「待っていた」という声は、高級ミニバン市場での王座奪還をかけた応援ムードと重なっています。さらに言えば、e-POWERやe-4ORCEといった最先端の独自技術を武器にした、日産ブランド全体の復活への大きな期待も込められているのではないでしょうか。

日産のフラッグシップとしての役割を担う重要な車だからこそ、多くの人がその仕上がりに注目しています。賛成意見も反対意見も含めて、ブランドを力強く牽引する存在としてふさわしいかどうかを、世間の人々が真剣に見守っている状態だと言えます。

本当の評価は、発売後の価格と実車で決まる

多くの人が真剣に見守る中、発売前から賛否両論が巻き起こること自体は決して悪いことではありません。むしろ、16年ぶりに満を持して登場する新型車が、それだけ強い存在感を放ち、世間の話題を集めている証拠でもあります。SNSでの第一印象は、あくまで写真や映像を通じた一面的なものに過ぎません。

一面的な印象から確かな評価へと変わるためには、いくつかの重要な要素を待つ必要があります。最終的な評価は、正式なグレード構成や価格の発表、ライバル車との価格差、そして実車を目の前にしたときの質感によって決まっていくはずです。さらに、実際の販売現場での反応や納期、オーナーによる実燃費の報告などが出揃うことで、第一印象で戸惑いを感じていた人の見方も大きく変わる可能性があります。

そうした可能性を秘めた新型エルグランドの今後に、大きな期待が寄せられます。トヨタ一強と言われる高級ミニバン市場において、日産が提案する高級感と独自の電動技術を武器に、どこまで存在感を示せるのでしょうか。2026年夏の発売に向けた動向から、まだまだ目が離せません。



ライター:Masaki.N
自動車メーカーで車体開発エンジニアとして設計・先行開発に携わった後、マーケティング/市場リサーチ領域で商品導入・訴求設計にも従事。さらに自動車サブスク系ITベンチャーでマーケティングを担当し、ユーザー視点のコミュニケーション設計を経験。現在は自動車ライターとして、新車情報、技術解説、モデル比較、中古車相場、維持費、業界動向まで幅広く執筆。SEO記事・コラム・インタビューなど媒体横断で制作し、専門知識を生活者の言葉に翻訳して「買う/持つ」の判断を支援します。加えて、カスタムを含む実車取材・体験を通じて得た一次情報を記事に落とし込み、机上の知識にとどまらない“現場感”のある解説を強みとしています。


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