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真面目に働く人を「ご苦労様」と見下す港区女子。周囲を否定してでも得たかったもの【著者インタビュー】

  • 2026.4.20

【漫画】本編を読む

一度しかない人生の中で本当に大切なものとは? そんな普遍的な問いを描くのが、漫画『人生もっとうまくやれたのに 港区女子の絶望と幸せ』(うみの韻花/KADOKAWA)だ。

東京に憧れ、上京した主人公の美春。彼女は、東京で暮らせば自分もキラキラと輝く都会の一部になれると信じていた。ところが現実はバイト漬けの貧しい暮らしと、お金持ちの友人への嫉妬に苦しむ毎日。なぜ自分だけうまくいかないのか。やがて美春は、飲み会に参加したり男の人とごはんに行ったりするだけでお金がもらえるよ、と誘われ、ギャラ飲みにのめり込み、そして美容整形に依存していく——。

「美春は存在したかもしれないもうひとりの私」と語る作者のうみの韻花さんに、美春が体験したギャラ飲みの実態や、自身も繰り返していたという美容整形について、そして本作を通して伝えたい想いを聞いた。

——ギャラ飲みでトップの人気になった美春は、上京した頃とは稼ぐ額が一変。お金の使い方が派手になります。コツコツと働く人たちを「ご苦労様」と見下すシーンもあり…。彼女はどんな気持ちだったんでしょうか。

うみの韻花さん(以下、うみのさん):安い給料であんなに働くなんて馬鹿らしい。見下すことで、過去の貧しかった自分や、毎日大変な思いをしながら働く母親のことを否定したかったのかな、と思います。そこを否定しないと、今の自分を肯定することができなかったのだと思います。

——ところが、26歳を過ぎた頃からギャラ飲み現場で若い子たちと比べられるようになり、途端に生きづらくなります。美容整形を始めたのは、その頃でした。

うみのさん:あくまで取材した方からの情報ベースにはなりますが、ギャラ飲みをしている方は整形経験のある方が比較的多い、と聞きました。若さと見た目の可愛さで人気の度合いが変わるからだそうです。

——美春も同じように外見にこだわっていました。彼女の外見への執着はいつから芽生えていたんでしょうか。

うみのさん:キラキラした大学の同級生たちに劣等感を持っていた頃から、少しずつ芽生えていたんだと思いますね。それからギャラ飲みで、お金という明確な対価をもらえるようになり、顔が良ければ勝てる…的な価値観になっていったのだと思います。

取材・文=吉田あき

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