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夫の不倫相手に近づいて友だちになったフリ! 探偵顔負けの行動力と判断力でサレ妻が夫の罪を白日のもとに晒す!【書評】

  • 2026.4.19

【漫画】本編を読む

不倫はどういう理由があっても許せない行為で、被害者のことを思うと心が締め付けられる。だが、その悲しみや屈辱感を糧に復讐へと突き進むストーリーにはドキドキハラハラし目が離せなくなってしまう。『旦那の浮気相手とLINE友達になってみた』(ハッチ:原作、ユニバーサル・パブリシング:イラスト・漫画/KADOKAWA)は、「おとり捜査」よろしく夫の不倫相手と接触し、復讐を成し遂げるサレ妻を描いた作品だ。

主人公・ハッチはパティシエとしてケーキ店で働いていたある日、常連客のイケメン男性から連絡先が書かれたメモを渡される。いつも自分のケーキを食べてくれることもあって好意を持ってしまったハッチは、彼と交際し2年後に結婚した。夫の名前はテツ。だがテツは結婚後しばらくして連日帰りが遅くなる日が増え、夜の生活を拒否し、仕事のグチを言うようになる。思い返すとそれは浮気フラグだったのだがハッチは気づかなかった。そんなとき、テツのスマホにあったフードデリバリーの謎の注文履歴を見たことと、テレビで不倫会見を見ていたテツが「バカだな 不倫なんかバレて」という言葉を聞いたことでハッチにスイッチが入る。サレ妻バツイチの友人に相談し、不倫の証拠の集め方と立ち回りについてアドバイスを受けるのだった。

かくしてハッチは浮気相手を発見し、その女が通う料理教室に潜入したばかりか、彼女と知り合いになることに成功する。友人の的確なアドバイスも冴えわたり、徐々に核心に近づいていく展開は読んでいて気持ちがいい。果たしてハッチはテツと不倫相手を屈服させることができるのか? また、第2巻『旦那の浮気相手とLINE友達になってみた2 元旦那のイマカノにスパイ活動された話』では、この不倫騒動に端を発する災いがハッチにふりかかり、さらなる泥沼の様相を呈していく――。

本作はハッチが経験したことを回想する形で物語が進んでいくのだが、臨場感があってまるでドキュメンタリー番組を観ている気分になる。とはいえ不倫を断罪することは現実的には苦しい戦いだ。ハッチのように強くはなれないかもしれない。だがもし同じような被害を受けている人には、間違いなく立ち上がる勇気やきっかけをもらえるはずだ。

文=西改

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