1. トップ
  2. 恋愛
  3. 「夜泣き対応はしないから」難産の直後、夫が育児不参加宣言「あら…」聞いていた助産師さんが痛快なひと言

「夜泣き対応はしないから」難産の直後、夫が育児不参加宣言「あら…」聞いていた助産師さんが痛快なひと言

  • 2026.4.18

長男を妊娠中、「仕事に支障が出るから、効率を優先して産後は別室で寝る」と宣言した夫。孤独な育児を覚悟して出産を迎えましたが、立ち合い出産後の夫のひと言がベテラン助産師さんの耳に入り、事態は思わぬ展開に……。

父親の自覚ゼロ? 夫の衝撃発言

第1子である長男を妊娠中、出産準備を進めていたときのことです。夫から「先に言っておくけど、産後は寝室別ね」と告げられました。理由を聞くと「俺は仕事に穴を開けられないし、夜泣きで起こされたくないからね。俺が稼がないと生活していけないんだから、当然の対応だと思うけど」と言うのです。

これから始まる育児に不安を抱えていた私は、育児が始まる前から協力姿勢のない夫の発言に耳を疑いましたが、夜泣きがどのくらいつらいのかも見当がつきません。当時は専業主婦で、夫の収入のみで生活することは事実だったので、うまく反論もできず、結局わが家では私と赤ちゃんの寝室、そして夫の寝室と、完全に部屋を分けることになったのです。

そして、難産で数時間意識が飛びそうになりながらようやく出産を終えた直後。立ち合いをしてくれた夫は、わが子を抱いて一瞬は喜んだものの、すぐに顔をしかめて「俺も仕事終わりに駆けつけて、ずっと立ち会ってたからマジでしんどいわ。腰も痛いし、完全な寝不足だよ。これ、明日の大事なプレゼンに響きそうだなぁ……」とブツブツと文句を言い始めたのです。

さらに「やっぱり別室一択だわ。今日これだけ疲れて確信したけど、まじで睡眠不足が一番つらいね。俺が倒れたらこの家は回らないし、俺の睡眠が最優先な」と追い打ちをかけます。あれだけ痛い思いをしている私を見ていたはずなのに、労いの言葉ひとつなく「睡眠不足が最もつらい」と言い、自分の体調管理しか気にしていない夫にガッカリした私。思わず言葉を失いました。

するとその様子をカーテン越しに聞いていたベテラン助産師さんが、「あら、旦那さん。お仕事大変なんですね」と穏やかな笑顔で病室に入ってきました。夫は「そうなんです、僕の仕事は代わりがきかないので。僕がしっかり休んで稼がないと、生活していけないんですよ」と得意げに返します。すると助産師さんの声のトーンが変わりました。

「お仕事に責任感をお持ちなのはとても素晴らしいですが、奥様を横で支えようとしないなら、あなたはお父さんではなく、ただの同居人になってしまいますよ」と言ってくれたのです。

夫はムッとした顔で「失礼な。俺が必死に稼いで、高い出産費用もこれからの生活費も出すんですよ? 俺が働かないと、この子も妻も路頭に迷うんです。 稼ぎ手が体を壊さないように気をつけるのは、当然のことじゃないですか!」と反論。しかし助産師さんは冷静に「たしかにお金を稼ぐ責任は重いけれど、奥様にとってわが子を一緒に育てていきたい父親の代わりも、あなた以外にいません。夜中に泣くわが子をあやす時間ってね、想像よりもずっと孤独なんです。その孤独を奥様にすべて押し付けてまで自分だけ万全でいることが、家族のためになるのだと思うなら、それはとっても寂しいことだと思います」とはっきり言ってくれたのです。プロの迫力に圧倒された夫は、何も言い返せず黙り込んでしまいました。

その日の帰り際、夫はバツが悪そうにしながらも、「……さっきは自分のことばかり言ってごめん。『稼いでさえいれば、俺は父親の責任を果たしてる』って、勘違いをしてた。俺が万全でいることより、二人でこの子を守ることの方がずっと大事だよな」と謝ってくれました。私は「もちろん仕事も頑張ってほしいし、体調を崩せないのはわかるけど、最初から私ひとりに押し付けようとする姿勢は悲しかった。私は二人で育児を頑張りたいよ」と伝え、退院後は、夫婦で交代しながら夜泣きの対応をしようと決めました。夫は息子の夜泣きに気づかず爆睡していたこともありましたが、少なくとも「仕事を言い訳に育児を放棄する」「稼ぐ自分だけが特別で優遇されるべき」という姿勢はなくなり、7年たった今でも、進んで育児に関わってくれています。あのとき、はっきり言ってくれた助産師さんには感謝の気持ちでいっぱいです。

夫の言う「稼ぎ手の睡眠の確保が大切」というのも一理ありますし、生活を守るためには必要な判断かもしれません。しかし夫婦が真の「家族」であるためには、「役割」という枠組みを超えて、目の前のパートナーが抱える不安や負担にまずは寄り添うことが何より大切だと私は思います。どちらが大変かを比べるのではなく、相手の痛みを想像し、苦労を分かち合う姿勢を大切にしようと、お互いに気づけた出来事でした。

著者:井島りほ/30代・ライター。小学1年生の息子と、年少の娘を育てるママ。おしゃべりが大好きで寝るのが苦手な兄妹と、にぎやかな毎日を過ごしている。

作画:Pappayappa

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年1月)

ベビーカレンダー編集部

元記事で読む

クリエイター情報

ベビーカレンダー

ベビーカレンダーは妊娠・出産・育児の情報サイトです。みんなのクチコミや体験談から産婦人科検索、おでかけ情報、離乳食レシピまで。月間利用者1000万人以上。

の記事をもっとみる