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女子ツアーの1万2000円のチケットは高い?値段に見合うホスピタリティとは

  • 2026.4.14

女子ツアーの名物大会となった「アース・モンダミンカップ」の本戦には7845人もの入場者が訪れた。

ほかよりもチケット代が高いにもかかわらずこの入場者の多さは、ギャラリーを大切にするおもてなしの心をもった主催者とチケットを買ってプロゴルフを応援するギャラリーの双方が作り上げたものだ!

アース・モンダミンカップのホスピタリティ精神

女子ツアーの1万2000円のチケットは高い?値段に見合うホスピタリティとは
6月末の「アース・モンダミンカップ」にタケが来場。観戦チケット代に似合う価値を感じてきた。

ハローエブリバディ!ホスピタリティ=心のこもったおもてなし。思い出すのは東京五輪を招致した、滝川クリステルさんのスピーチでの「お・も・て・な・し」。

「みなさまを私どもでしかできないお迎え方をいたします。それは日本語ではたったひと言で表現できます。〝おもてなし〞それは訪れる人を心から慈しみお迎えするという深い意味があります。先祖代々受け継がれてまいりました。以来、現代日本の先端文化にもしっかりと根づいているのです」。これがあのときのプレゼン内容の一部分だ。

昨今は、ただ名ばかりのおもてなしが蔓延するなか、久し振りに本気のおもてなしを感じてきた。本戦中の入場料はほかの試合の約3倍の1万2000円だが、賞金総額は3億円、優勝賞金は5400万円と高額の「アース・モンダミンカップ」だ。飲食はアルコールを除いて、いま流行りのオールインクルーシブで無料。

数多くの観戦スペースや蒸し暑い日本の試合でははじめて体験した冷房とウォシュレットつきの仮設トイレにもビックリ仰天。とくにトイレに関しては、つねに係のボランティアが清潔保持し、サニタリー製品を扱うアース製薬さんの真骨頂を垣間見た。

飲食に関してはギャラリープラザが4カ所もあり、ギャラプラ「A」にはピザ、アップルパイ、豚生姜焼き丼、汁なし冷製担々麺、温玉焼き鳥丼、カツカレー、飲茶、うどん温・冷、たこ焼きなど。ギャプラ「B」には焼きとうもろこし、スイカ、ソフトクリームなど。ギャラプラ「C」にはチーズハットク、ビビンバ丼、ハンバーガー、モンダミン焼きなど。ギャラプラ「D」にはカツサンド、ジェラート、シェイクなどがあり、どこぞの高速道路のサービスエリア以上の規模と内容なのだ。主

催者のアース製薬さんは、日本版マスターズを目指していることは知っていたが、ここまでくると本家のマスターズを凌ぐ勢い。大会実行委員長の松下弘征氏は「あらゆるホスピタリティでお客様によろこんでいただきたい。ギャラリープラザで7、8品食べる方も多いので、満足してもらっていると思います。リピーターも多いんです」と胸を張る。

さらに、噂に聞くと、無料チケットは〝ほぼ〞出していないとのことにも自らが主催する試合に絶対なる自信が伺える。〝ほぼ〞ということは相当少ない枚数で、なんらかのやむを得ない事情があっての数百枚だとお見受けする。

かつて日本のプロスポーツはチケットを販売するのではなく、自社製品の購買を引き換えに、販売促進のために企業がプロスポーツチームを保有し、無料チケットを配りまくってきた。1993年Jリーグ発足ともに、企業名が外れ、地域密着のプロスポーツへと進化した結果、入場料収入の大切さを学び、またファンはチケットを買ってプロスポーツを応援する本来のあるべき姿に成長してきた。ゴルフ界のエポックメーカー的な存在のアース・モンダミンカップの成長から目が離せない。

タケ小山
●小山武明(こやま・たけあき)/1964年生まれ、東京都出身。プロゴルファー、ゴルフ解説者。テレビ「サンデーモーニング」(TBS)、ラジオ「Green Jacket」(InterFM897)ほか、多数メディアで活躍。

イラスト=北沢夕芸

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