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40代50代女性の「動悸」はなぜ起こる?検査で異常がなかった場合に、見直すべきこととは

  • 2026.4.9

「動悸」は、更年期であらわれる症状のひとつとしてあげられます。しかし、「動悸」は注意が必要な病気のサインの可能性もあるので、症状によっては受診しましょう。検査で異常がなかった場合は、更年期による自律神経の乱れが原因の可能性が高いです。本編では、更年期による「動悸」の場合の対処法について、「あんしん漢方」の薬剤師、清水みゆきさんに詳しく教えてもらいました。

 

 

◆更年期による「動悸」の改善のためにできること

Q.病気じゃないけど動悸が気になるときは?

更年期による自律神経の乱れが原因の「動悸」は、日々のセルフケアで心とからだの土台を整えていきましょう。

Photo:O-DAN

 

自律神経を整える

自律神経の乱れは更年期の動悸の大きな原因です。まずは呼吸と睡眠を見直すことから始めましょう。ゆったりと吐く呼吸を長めに意識した深呼吸は、興奮した神経を落ち着かせるのに役立ちます。また、就寝前のスマホを控え、毎日なるべく同じ時間に眠ることも大切です。睡眠の質を整えることで、自律神経も安定しやすくなります。

 

食事内容の見直し

カフェインやアルコールは交感神経を刺激し、動悸を強めることがあります。コーヒーの量を減らす、エナジードリンクを控える、アルコールの回数を見直すなど、できることから調整してみましょう。刺激を減らすだけでも、動悸が落ち着くことがあります。

 

血流の改善

血流が悪いと、自律神経も乱れやすくなります。激しい運動は必要ないので、軽いウォーキングやストレッチを積極的に取り入れていきましょう。さらに、湯船にゆっくり浸かる時間をつくることでリラックスしやすくなります。

 

漢方薬

更年期症状の治療では、ホルモン補充療法(HRT)や向精神薬、漢方薬などの選択肢があります。漢方薬は、自律神経や血流、ホルモンバランスの乱れに働きかけることで心とからだ全体のバランスを整える治療法です。そのため、動悸だけでなく、イライラや冷え、ホットフラッシュなど複数の更年期に伴う不調にも同時にアプローチします。さらに、漢方薬は西洋薬と比べると一般的に副作用が少ないとされており、飲むだけなので取り入れやすい点も魅力です。

 

Q.漢方薬を選ぶときの注意点

Photo:O-DAN

更年期の動悸におすすめの漢方薬は以下の通りです。

 

<おすすめの漢方薬>

  • 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
    体内の水分バランスを整え、上にのぼった気(き)を落ち着かせる漢方薬です。
    めまいやふらつき、のぼせを伴う動悸に用いられます。
  • 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
    滞った気の巡りを整える漢方薬です。
    のどのつかえ感やめまい、不安感を伴う動悸に用いられます。

 

 

動悸の不安を安心に変えるために

Photo:O-DAN

更年期は動悸が起こりやすい時期ですが、なかには治療が必要な病気が隠れていることもあります。「更年期だから」と決めつけず、気になる症状があれば一度受診することが大切です。検査で異常がなければ、セルフケアや漢方薬で心とからだのバランスを整えていきましょう。

 

 

<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師
清水みゆき

漢方薬・生薬認定薬剤師、JAMHA認定ハーバルセラピスト。製薬企業の研究所員を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康づくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。現在も漢方調剤薬局で薬剤師として在勤しながら「ママのためのやさしい漢方」のサイト運営や漢方やハーブの通信講座やセミナー講師としても活動中。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。

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