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あの頃キミは若かった/キム・ジェジュン、歌手の顔を脱ぎ捨て掴んだ「俳優としての真価」

  • 2026.4.4

今や飛ぶ鳥を落とす勢いの人気の韓流スターたち。ただ、そんな彼らにも「運命の一作」があったはず。特に韓国ドラマ界において時代劇は、若手俳優の「登竜門」であり、同時に「真価が問われる場所」とも言われています。彼らがトップの座を不動のものにした、あるいは俳優としての評価を確立した伝説的な時代劇をプレイバック。現在の洗練された姿とは異なる、情熱に満ちた「あの頃」の熱演を振り返ります。

アーティストとしてだけでなく、俳優としても唯一無二の存在感を放ち続けているキム・ジェジュンさん。

最近では、2024年に放送されたドラマ『悪い記憶の消しゴム~My Memories~』で、記憶の書き換えによってどん底の人生から「自信満々のナルシスト」へと変貌する主人公を熱演。コミカルさと切なさを巧みに使い分けた演技が、大きな話題を呼びました。

さらに、2026年2月には主演映画『神社 悪魔のささやき(原題:神社)』の日本公開も控えており、巫堂(ムーダン/祈祷師)という難しい役どころに挑むなど、今もなお新たな境地を切り開き続けています。

そんな彼の役者としてのキャリアにおいて、大きなターニングポイントとなったのが、初めて時代劇に挑戦した作品『Dr. JIN』です。

村上もとかさんの人気漫画『JINー仁ー』を原作に、日本でのドラマ版に続いて韓国で制作された本作。ジェジュンさんが演じたキム・ギョンタクは、捕盗庁(ポドチョン)という警察機関に勤める従事官(従事官)という役どころでした。

(写真=ドラマ『Dr.JIN』)

普段は感情を表に出さない冷徹な武官ですが、婚約者の前では優しい表情を見せるという、繊細な内面を持つ人物を魅力的に演じました。

『Dr.JIN』のプロデューサーは、ジェジュンさんと役柄との一体感について次のように高く評価していました。

「キム・ジェジュンさんのことは、若い歌手として知っていただけでした。しかし、いざ従事官の服を着せてみると、まるでキム・ギョンタクが憑依したかのようでした」

歴史上の実在人物が数多く登場する『Dr. JIN』の中で、キム・ギョンタク自体は架空の人物です。しかし、ドラマの設定となっている彼の出自「安東金(アンドンキム)氏」は実在した一族であり、1800年代に朝鮮王朝の朝廷で絶対的な権力を握った歴史背景が描かれています。ドラマでは、イ・ボムスさん演じるイ・ハウン(李昰応)が、その支配から朝廷を救おうとする中心人物として登場しました。

また、劇中ではジェジュンさん本人がサウンドトラック(OST)を歌い上げており、その切ない歌声も作品の世界観を深める大きな要素となりました。

常に現状に甘んじることなく、多彩な役柄を自分のものにしていくジェジュンさん。『Dr. JIN』での真摯な演技は、その後の俳優活動を支える確かな基盤となっているのかもしれません。

文=森下 薫

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