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【50代の京都旅】京都に春を告げる「都をどり」で芸妓さん・舞妓さんの舞にうっとり♡

  • 2026.4.4

こんにちは、奈良在住の編集者・ふなつあさこです。京都には祇園甲部、宮川町、先斗町、上七軒、祇園東の5つの花街がありますが、芸妓さん・舞妓さんたちの芸を間近にご覧になった方はそう多くないかもしれません。
 
例年4月1日から30日まで行われる、祇󠄀園甲部の「都をどり」は、春めく京都で芸妓さん・舞妓さんたちの舞を拝見できるまたとない機会!
 
ちゃんとした服装で行かなきゃいけないのでは?とか、旅行のついでに見るには長いのでは? と思われるかもしれませんが、チケットさえ手に入れれば気兼ねなく楽しめるんです!
 
1時間にギュッと8つの演目を凝縮した舞台は、夢のようなひと時です。今回はその舞台稽古「大ざらえ」を取材してきましたので、「都をどり」の魅力をたっぷりご紹介します。

寛永行幸400年を記念した今年の「都をどり」

かくいう私も、存在は知っていたけれど「都をどり」を拝見するのは初めて。やっぱりちょっとハードルが高いような、と思いつつ会場の「祇園甲部歌舞練場」へ。

でも取材に伺って、芸妓さん・舞妓さんたちのお話を聞いていたら、とにかく可愛らしくって、ただただワクワク……!
 
今年初舞台を踏まはる舞妓さんもいはりましたが、憧れの舞台を前にすでにプロの覚悟を持ってはって、可愛いのにかっこよくもありました。
 
舞の振付・指導をしてはる京舞井上流家元・井上八千代さん(写真右)も、ただただお客さまに楽しんでいただければ、と笑顔。

明治5年(1872)に第1回京都博覧会の余興として始まり、150年を超えて紡がれてきた「都をどり」。
 
その年ごとにテーマが設けられているそうで、今年は江戸幕府三代将軍・徳川家光が後水尾天皇を二条城にお迎えし、5日間にわたって舞楽、能楽、和歌などでもてなした寛永行幸から400年を記念しての演題、「寛永行幸都華麗(かんえいぎょうこうみやこのはなやぎ)」。
 
節目のスケールが大きいですね!

「ヨーイヤサァー」の掛け声とともに、いよいよ大ざらえの幕が上がりました。
 
第一景「置歌(おきうた)」は、揃いの浅葱色の衣裳をまとった芸妓さん・舞妓さんたちによる、はなやかな“総をどり”。
 
演奏もすべて、芸妓さんたちがしてはります!

総をどりのお着物は、地色はいつも浅葱色ですが、柄はその年ごとに新調されます。
 
今年のお着物の柄は「寛永の饗応(かんえいのきょうおう)」。帯の柄は「葵の丸霞文(あおいのまるかすみもん)」と、演題に沿った艶やかな意匠(こちらは大ざらえに先立って開催された記者発表の様子です)。

そんなお着物の柄をあしらったがま口など、「都をどり」限定グッズも取り揃えられていました!

ちなみに今年3月には、祇園甲部歌舞練場敷地内にある国の登録有形文化財「弥栄会館(やさかかいかん)」の一部を保存・活用した「帝国ホテル 京都」が開業。これに合わせて、銘板が新調され、除幕式も行われました。

難しいことは一切ナシ! ただただ見惚れましょう!

「都をどり」の特徴のひとつが、最初から最後まで一度も幕が下りることなく次々と舞台場面が入れ替わっていくこと。
 
気づけば、第二景の「月ヶ瀬梅林逍遥(つきがせばいりんそぞろあるき)」が始まっていました。

第三景「後水尾天皇饗応絵巻(ごみのおてんのうきょうおうえまき)」は、まさに寛永行幸のシーンを再現したかのような、一幕。

都の四季の移ろいを楽しめるのも、「都をどり」の楽しみのひとつ。
 
第四景「楊谷寺紫陽花花手水(ようこくじあじさいはなちょうず)」では、衣装も涼やかな雰囲気に。

第五景「土蜘蛛頼光館(つちぐもらいこうやかた)」は、セリフこそありませんが、お芝居仕立て。能や歌舞伎などでも有名な「土蜘蛛」が下敷きになっています。
 

季節は錦秋。第六景「修学院紅葉折枝(しゅうがくいんもみじのおりえだ)」も、揃いのお着物で総をどり。

第七景「雪神泉苑龍神水(ゆきのしんせんえんりゅうじんのみず)」の舞台は、平安時代から一度も枯れたことがないという、平安京最古の史跡・神泉苑。
 

四季折々の舞に見惚れるめくるめく舞台も、いよいよオーラス。第八景「二条城桜吹雪(にじょうじょうさくらふぶき)」で、季節はふたたび春。
 
息つく間もない一幕仕立ての早変わりで、飽きることなく美しい世界にたっぷりひたることができました。
 
毎年観たい。一度味わってしまうと春の恒例行事にしたくなる、本当に素敵な時間でした。

画像提供:祇園甲部歌舞会

「都をどり」のチケットは、公式サイトなどから購入できます!

開演前に芸妓さんのお点前を間近に拝見でき、舞妓さんが控えやお運びをしはる茶席付きのチケットもありますので、てんこ盛りで楽しみたい方はぜひ。

舞妓はんも通う京飴の老舗・家傳京飴 祇園小石の和パフェでひと休み

「都をどり」の公演プログラムは、さながら京都の名店カタログのごとくお店の広告がずらりと並んでいるのですが、その中に大好きな飴屋さん「家傳京飴 祇園小石」の名前を発見。
 
大ざらえの取材を終えて、余韻をもうちょっと楽しみたいなぁ、と花見小路を抜け、四条通を八坂神社方面へ徒歩5分ほどのところにある、本店併設の甘味処へ。

店内には、30種類以上の飴ちゃんがずらり! 私、かなりの種類食べてると思うのですが、どんどん新作が出てきて追いつかないほど。しかも、どれも! おいしい! おみやげにもぴったりです。

こちらは、舞妓さんのイラストをあしらったミルク飴のシリーズ。上品なコクが美味。

月替わりの「飴歳時記」は毎月の楽しみ。一部の商品は百貨店や京都駅などでも取り扱っていますが、やはり本店は品揃えが豊富です。

定番の甘味もどれも美味しいですが、今日は季節限定の「抹茶が恋したいちごパフェ」をいただきました。ボリューミーなのに、味の変化も楽しくて、一気に食べちゃうおいしさ!
 
甘味を楽しめるのは、本店併設の甘味処だけ! 「都をどり」観覧帰りはもちろん、祇園界隈を訪れた際は、ぜひぜひお立ち寄りください〜。

この記事を書いた人

編集者 ふなつあさこ

ふなつあさこ

生まれも育ちも東京ながら、幼少の頃より関西(とくに奈良)に憧れ、奈良女子大学に進学。卒業後、宝島社にて編集職に就き『LOVE! 京都』はじめ関西ブランドのムックなどを手がける。2022年、結婚を機に奈良へ“Nターン”。現在はフリーランスの編集者として奈良と東京を行き来しながら働きつつ、ほんのり梵妻業もこなす日々。

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