1. トップ
  2. “画期的な”治療法が引き起こす逃げ場のない恐怖とは?『廃用身』本予告&場面写真が解禁

“画期的な”治療法が引き起こす逃げ場のない恐怖とは?『廃用身』本予告&場面写真が解禁

  • 2026.4.2

現役医師作家による衝撃作を染谷将太主演で映画化する『廃用身』(5月15日公開)。このたび、本作より本予告、場面写真が解禁となった。

【写真を見る】「映像化、絶対不可能!」と話題を呼んだ現役医師作家による衝撃作を、染谷将太主演で映画化

【写真を見る】「映像化、絶対不可能!」と話題を呼んだ現役医師作家による衝撃作を、染谷将太主演で映画化 [c]2025 N.R.E.
【写真を見る】「映像化、絶対不可能!」と話題を呼んだ現役医師作家による衝撃作を、染谷将太主演で映画化 [c]2025 N.R.E.

外務省医務官を経て、現在も在宅訪問医として活躍する久坂部羊の小説デビュー作「廃用身」を原作とする本作。主演を務める染谷が、医療の限界を超えたいと力強く訴え、理想を追い求めるあまり、合理性と狂気の危うい狭間へと踏み込んでいく主人公の医師、漆原糾を怪演する。共演には、老齢期医療に革命を起こす可能性を感じ取り、漆原に本の出版を持ちかける編集者、矢倉俊太郎役で北村有起哉、漆原の〈画期的な治療〉で人生を取り戻した岩上武一役で六平直政、漆原を支える妻の漆原菊子役で瀧内公美。さらに、廣末哲万、中村映里子、中井友望、吉岡睦雄らが脇を固める。

今回解禁された本予告は、にこやかな微笑みにはあまりにも不釣り合いな言葉「切断」を、漆原(染谷)が口にする衝撃的な一言から幕を開ける。異人坂クリニック院長、漆原が提唱する「Aケア」は、介護負担の軽減を目的に、老人の“不要な手足”を切り落とすという従来の価値観を揺るがす治療法だ。身体の一部をまるで“廃棄物”のように切断された患者たちは、「憑き物が取れたみたいに体も心も軽くなった」、「ここだけ若返ったみたい」と、どこか晴れやかな表情を浮かべていく。さらに「Aケア」の書籍化を持ちかける編集者、矢倉(北村)は、「本当に革命が起こるかもしれません」と期待をにじませるが、ある出来事をきっかけに状況は一変する。

「なんか恐ろしい気がしてしまって」と不安を口にする看護師、「こんな姿になるなんて、思ってなかった」と声を震わせて訴える患者家族。なにかを強く予感させる断片的なカットが、不穏な踏切の音と共に畳みかけられる。やがて、遮断機の前に呆然と立ち尽くす漆原の虚ろな表情で映像は唐突に途切れる。

あわせて解禁されたのは、不穏な気配が濃密に漂う場面写真。切断された手足を想起させる歪んだ枯れ木を抱え、不気味なほど静かにこちらを見つめる漆原。その視線には感情の揺らぎが見えず、まっすぐさと危うさが同居する、どこか人間離れした異様さが宿る。さらに、患者の岩上に優しく寄り添う姿、ひとりパソコンに向かい執筆に没頭する姿、踏切の前に佇む姿、編集者の矢倉と出版への期待を語る場面など、さまざまな局面での漆原が切り取られている。また、複雑な表情を浮かべる妊娠中の妻、菊子や、「Aケア」への不安をおずおずと口にする看護師、内野の姿も収められている。

はたして漆原の提唱する「Aケア」の行き着く先とは?現実と地続きの逃げ場のない恐怖を劇場で体験してほしい。

文/鈴木レイヤ

元記事で読む
の記事をもっとみる